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一週間日記 6/24〜6/29『KIDS』とか『エビデンスを嫌う人たち: 科学否定論者は何を考え、どう説得できるのか?』とか

ゲーム、映画、読書などの記録。

やる気!元気!日記!

色鮮やかなピンクジャケットがトレードマークの小泉チルドレンがお送りする、1週間日記のお時間です。

それにしてもみなさん、どうにもこうにも、とくにいいことなんてひとつもない毎日ですね。

私なんて愚かな中年男性ですから、お恥ずかしいことに楽しみといったらもうアレしかありませんよ。そうです、アレです。オレオのビスケット部分とクリーム部分をキレイに分離させて食べるアレです。手を使わず、口の中で分離させると、コレがうんめーのなんの!

あと、パイの実もパイ部分とチョコ部分分離しますよね?異論は認めません。

■遊んだゲーム

『Senua's Saga: Hellblade II』

クリアした。正直、前作と比べて良くなったのはグラフィックくらいの印象。とくにアクション部分の劣化が著しくて、前作ではシンプルな剣戟アクションながら、心の声に助けられながら複数の敵を相手にするのがエキサイティングだったが、どういうことか本作では一対一のシチュエーションのみになってしまった。おまけに敵が襲ってくる演出も最初から最後まで変化がなく、せっかくの美麗なグラフィックも台無し。

アクション自体もパリィのタイミングがかなりシビアになってしまったせいで、敵の攻撃への対処は回避が常に最善の選択という状況に……だいぶ残念な仕上がりでした。

■観た映画

『KIDS』

Blu-rayで鑑賞。

先週観たドキュメンタリー『All the Streets Are Silent』の中で言及されていて、好きそうな内容だったがサブスク配信ないみたいだったので、「きっといつか何かの資料になるんだナ!」と自分に言い聞かせてBlu-rayを購入して鑑賞した。

90年代スケボーキッズたちのノーフューチャーな生活ぶりをドキュメンタリーチックに描いた作品。監督のラリー・クラークは60年代のヒッピームーブメントのころから活躍している著名な写真家で、本作を撮る以前からスケートパークに出入りし数々のスケーターたちを写真に収めていたそう。

初めてのセックスでHIV感染した女の子は相手を見つけるために街をさまよい、させた相手は最近狙ってる女の子とヤルことを考えて街をほっつき歩く……というシンプルな物語の中で、ニューヨークのティーンエイジャーたちのセックス&ドラッグ&バイオハンスな暮らしぶりがあけすけに描かれている。

若者たちの無軌道っぷりは、おっさんの立場から言えば、「まったくもってけしからん!」としか言えないものなのだが、一方で自分にはまったく縁がなかった経験に対する憧れめいたものがなかったと言えば嘘になる。

俺も目当ての女の子とやるためにデタラメしてみたかったし、路上でマリファナ買って仲間に巻いてもらってみたかったし、親がいないダチの家でパーティーして女の子とイチャイチャしてそのまま雑魚寝したかったよ!

鑑賞後にそんなことを思っていたら、どうやら監督であるラリー・クラークもじつそれに近い感情があったらしい。Blu-rayには劇場公開時のパンフレットに寄稿された川勝正幸氏によるコラム「子供たちを裁かない、十代になりたい大人が撮った映画」を転載したシートが同封されていて、そこにこう書かれていた

ラリーはなぜいつも十代を見つめ、RAWな状態でフィルムを定着させようとするのか。本人は「家庭環境のせいで体験し損なった“完璧な少年期”を追体験するために、十代を撮り続けているのだ」と語っているが、“完璧な少年期“なんてあるのか。

……うーん、コレわっかるなーーー!

■読んだ本

『エビデンスを嫌う人たち: 科学否定論者は何を考え、どう説得できるのか?』

なにがいいって、タイトルがいい。そうなのだ、科学否定論者ってのは「自分の頭で考えた」なんて言っている癖して、あからさまな証拠を前にすると考えることをやめて、否定するために否定をしてしまうのである。「ワクチンが安全である証拠を出せ!」と言いつつ、いざそれが出てくれば「でも100%安心ってわけではない」とエビデンスを否定してしまうのだ。

この本では地球平面説、気候変動否定、コロナ否定、反ワクチンといった科学否定論を扱い、著者のリー・マッキンタイアはときには彼らの集会に赴いてまでして、「どうすれば科学否定論者の考えを変えることはできるのか?」を考え続ける。

そしてその過程で、科学否定論者には保守的な思想を持つ人々(≒共和党支持者)が占める割合が多い……という一般的な認識にも疑問を向け、「リベラルによる科学否定は存在しないのか?」という考えに至る。この展開はじつにスリリングで、「科学否定論者ってほんとバカで迷惑だよなー」と眺めていたら、突然こちらにカメラとマイクを向けられたような緊張感だ。

なんかもう書くのに疲れてしまったのでもう終わりにするけど、大変に楽しい一冊なのでおすすめです。

■近況

昭和レトロっていうけど、大正時代の人もやっぱ江戸時代に対して“江戸って逆にいいよねー“とか感じていたのだろうか……そんなことを考えていたらもう水曜。

おしマイケル。

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