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【新卒1年目デザイナー】社会人1年目で学んだ3つの大切なこと

このnoteは、新卒1年目のインハウスデザイナーが1年間働いて学んだことや感じたことについて記したものです。

こんにちは。元木優人と申します!
私は国内のフィットネスブランド「uFit」のデザイナーとして働いています。

uFitは「誰もが健康に意識を向け、予防が当たり前の世界をつくる」をビジョンに掲げ、フィットネス製品の企画・販売、自社メディアの運営、アスリートやスポーツチームの支援などを行っています。

今回は、社会人1年目が終わるので、これまで学んできたことを改めて振り返りたいと思い筆をとりました。私が1年間で何をしてきたのか何を学んだのか先輩がいない環境でどのように制作活動を行なってきたのか、赤裸々に書き込んでいきたいと思います。

※1年間の思い出の写真を見出しの扉絵として掲載しているので、そちらも合わせてお楽しみください。
※ちなみに、私の働いている環境や、大まかな仕事については以下のnoteをご覧ください!


01.お客さんの立場になって考えること

2023年5月時の自分のデスク。「デスクは常にキレイに」がモットーです。

まず、この1年間で最も学びになり、体に染み込んだのはこの言葉です。「お客さんの立場になって考える」は、会社のフィロソフィー(価値観)にも記載があるくらいuFitが最も大切にしている考え方です。新商品開発、カスタマーサポートの対応、クリエイティブ制作など、あらゆる場面で判断の軸になっています。

デザイナーであればこの考え方は当たり前かもしれませんが、意外と意識しないと忘れてしまうんです。

例えば、オウンドメディアの記事のサムネイルを制作していたとします。その際にデザイナーにありがちなのが、「ここを読ませるために〇〇なレイアウトにしました…」というような発言です。何気ない発言かと思うかもしれませんが、uFitでは許されません。なぜなら、明らかにお客さんの立場になって考えられておらず、こちら側の都合になっているからです。つまり、発言が会社主体になっているんですね。

常に主語は自分たちではなく、お客さんでなければいけない。お客さんにとって少しでも価値のある製品・情報を届け、ビジョンを成し遂げる。そんな思いから弊社にはお客さんファーストな文化が浸透しています。

02.デザインの良し悪しは、ターゲットによって変わる

2023年6月。唯一の同期と初めて商品撮影した際のオフショット。

2つ目に学んだことは、デザインの良し悪しの判断基準です。

他の会社のことはわかりませんが、私は「これなら上司の好みのデザインだから、OKもらえるだろう」と思って仕事をしたことは一度もありません。これだけは自信をもってはっきり言えます。そのようなマインドになったのは、「デザイナーの上司がいない」という環境と、先ほど述べた「お客さんの立場になって考える」という文化が大きいと思います。

あらゆる制作物の過程において、デザイナーは私一人であっても、作ったものを確認してもらう工程は必ず発生します。例えば、新商品を発売するとなった場合、基本的に商品開発担当とマーケターから情報が共有されます。そこから、情報整理やリサーチを行い、Amazonや楽天に合わせたワイヤーフレームの作成、撮影の段取りなどを全て一人で行っていきます。

当然、私はまだまだ経験が浅いので、途中で発生する確認事項は社長をはじめ、それぞれの部署の先輩に依頼します。そこでは、デザインの専門的なフィードバックはもらえませんが、「お客さんにとってどう見えているのか?」という視点から意見やアドバイスをもらいます。正直、これこそがデザインの良し悪しを決める本質だと考えています。誰が見てもかっこいいと思えるデザインでも、実際にお客さんが購入してくれなかったら、全く意味がありません。つまり、お客さんを忘れてビジュアルのクオリティを追求しすぎると、ズレのあるデザインが生まれてしまう可能性があるということです。

デザインの良し悪しは、常にお客さんや相手の立場になって判断する。デザインを考えるうえで最も大切な考え方だと思っています。

03.ひとりで抱え込まず周りを巻き込む

2023年9月。外部からカメラマンさんをお呼びしての社内勉強会の一コマ。

3つ目の学びは、困ったらとにかく周りの人に頼ることの大切さです。

社内に私一人しかデザイナーがいないため、デザインの専門的なアドバイスをもらうことができません。また、ベンチャーということもあり、仕事は目まぐるしいスピードで進んでいきます。そんな中でデザインの方向性やアイデアを提案し、判断していかなければいけません。

そこで、この1年間はある程度自分でクリエイティブを作ったら、とにかく人に聞くことを意識的に行いました。人に聞くことで客観的な意見がもらえるだけでなく、もっとこうしてみたら?というアドバイスもいただけます。それらの意見を元に、自分自身で取捨選択し最終的なアウトプットに落とし込んでいくようにしました。

少し具体的な例でお話しします。去年の秋ごろから既存商品のパッケージリニューアルのプロジェクトが始まりました。私自身パッケージ制作の知識があまりないので、これまでの経験とネットや書籍で調べながら進めていくしかありませんでした。しかし、制作が進むに連れて本当にこれでいいのか?という不安が大きくなってきました。つまり自信をもって提案できないなと思ったのです。

そこで、社内外問わず自分の周りで連絡がつきそうな人に、片っ端から連絡してパッケージのデザインを見てもらいました(その時に話を聞いてくれた方々には本当に助けられました…)。また、外部の知り合いのデザイナーにも見てもらう、あらゆるネットワークを駆使ししながらパッケージの制作は進んでいきました。

その結果、無事にデザインも完成し、現在はパッケージの印刷の工程に差し掛かっています。

デザインは、決してひとりで完成することはありません。あくまでも参考までに人から客観的な意見を聞き、最後は自分で判断する。そして、デザインの意図を伝える際には、決して感覚に頼ることなく(一部では感覚も必要ですが)全て言語化し論理的にわかりやすく伝える。これこそがデザイナーに求められる力だと痛感しました。

最後に

社会人1年目で学んだことは、3つどころではありません。ですが、あくまでも誰かに読んでもらう「記事」ですので、全てを書いても読みにくくなるだけだなと思い、絞りに絞って3つにまとめました。

この1年間は本当に怒涛の日々でした。私は仕事が好きなので、この1年間を振り返っても仕事の思い出がほとんどです笑。友人からはよく「働きすぎ」と心配されます。心配してくれるのはありがたいなと思いつつ、受け流しています(ごめんね…)。というのも、私の目標を成し遂げるには、人と同じ努力量では到底辿り着けないと思っているからです。

社会人1年目は、「人の3倍努力する」を常に自分に言い聞かせて過ごしてきました。ただ、まだまだ3倍には程遠いですし、誘惑に負けてしまう場面が何度もあります。その度に自分に「このままでいいのか?」と自問する日々です。

1年目が終わり、あっという間に2年目に突入しました。デザイナーの後輩も入ってきます。2年目はの目標は「誰が見てもモール内で最もクオリティが高いと思えるページを作れるようになること」です。表現のクオリティを高める1年にします。目標は大きく高く掲げなければ意味がありませんので、覚悟を決めてここに向けてフルコミットする次第です。

デザイナーとしても、一人の大人としても、さらに成長し2年目を全速力で駆け抜けていきます。

ここまで読んでいただき、ありがとうございました!
今年は毎月noteを更新していき、アウトプットの場にしたいと考えているので、ぜひ機会があればまた読んでいただけますと幸いです。

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