金子洋一・神奈川20区(相模原市南区、座間市)日本維新の会

参議院議員在職時に「日銀による大胆な金融緩和」や消費増税を止めた「景気条項」を提案。経…

金子洋一・神奈川20区(相模原市南区、座間市)日本維新の会

参議院議員在職時に「日銀による大胆な金融緩和」や消費増税を止めた「景気条項」を提案。経済企画庁(現・内閣府、消費者庁)課長補佐、OECDエコノミスト、青山学院大学ビジネススクール兼任講師、中央大学大学院客員教授、関東学院大学非常勤講師などを経て現在に至る。

最近の記事

マイナス金利の解除で金融緩和は変質してしまった

日銀決定会合でマイナス金利の解除が決まってしまった。金融政策の正常化などとマスコミは踊らされているがまったくナンセンスだ。少なくとも賃上げが、大企業だけでなく中小企業にまで及んでから金融政策のスタンスを変えるべきだったのだ。 タイミングの問題だけではない、これはアベノミクスの金融緩和の変質を意味する。われわれ国民が監視を怠れば期待に働きかける金融緩和のパッケージから、白川総裁時代にも似たアドホックな金融政策(=まったく効果がない金融政策)になりかねないからだ。(まだ完全に戻

    • なぜ私は日本維新の会を選んだのか。

      私は2016年まで2期参議院議員を務めました。今回、私が日本維新の会に合流し、政治活動を再開した理由は、日本維新の会が改革保守を掲げ、自民党に替わる選択肢を提供できる政党だと考えたからです。 1.議員自らの身を切る改革を実現したい 日本維新の会は、議員報酬の自主的な2割削減や、企業や業界団体からの政治献金をお断りし、議員自らの身を切る改革を進めています。これはかつての事業仕分けやみくもな支出カットなどの緊縮財政などとはまったく次元の違う話です。われわれは、議員定数の削減や自

      • 子供の未来への投資が難しくなる増税ではなく、景気回復こそが財源を生む

        皆さんがお買い物にいかれて、肉、魚、パン、麺類、など、すべての生活必需品が値上がりしていることにお困りになっていると思います。ガソリン代、電気、ガス代も高い。その一方で、お給料はあまり上がっていません。結果として我々の収入が目減りをする、いわゆる「実質賃金の低下」が起きてしまっています。これでは子育てや教育に回す収入もありません。まさに将来世代への付け回しが起きてしまっています。本来、国民の生活が苦しい時に行うべき政策は、国民の懐を温めることではないでしょうか。 ところが岸

        • 安倍晋三さん一周忌に際して

          安倍晋三さんが突如この世を去られてから一年が経ちました。安倍さんとは、デフレ脱却国民会議、さまざまな議員連盟で増税反対、金融緩和、安全保障問題でも同じ方向を向き党派を越えて連携させていただきました。 一年前、当日の昼過ぎ、町中の中華料理店に昼食を取りに入ったところ、店に備え付けのテレビで安倍晋三さんが奈良で狙撃されたことが報道されていました。ほかのお客さんも淡々と食事をとりながらも画面に見入っていましたが、もちろん私も想像もつかないことでしたので大変驚きました。心肺停止状態

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          神奈川20区で挑戦者として立つ

          日本維新の会に この度、私は6月20日付で日本維新の会衆議院神奈川20区(相模原市南区、座間市)支部長に就任いたしました。対戦相手は自民党の甘利明氏です。高い知名度を誇る強敵ですが、私の政治家としての目的である「景気回復、賃金アップと減税の実現」のために必ず戦いに勝つことをお誓いいたします。 これまで無所属でいた理由 2016年の参議院選挙(神奈川選挙区)落選から、どの政党の役職にもつかず、無所属で過ごしてきました。できれば早く政界に復帰したいと常に考えていましたが、立

          なぜ早すぎる出口戦略を取ってはならず、金融緩和を続けなければならないのか。

          はじめに 日本経済は、ここ数十年間、成長の鈍化と持続的なデフレ圧力により、重大な課題に直面してきました。 金融緩和と財政刺激は重要です。わが国政府・日銀は現在の金融緩和政策を継続し、時期尚早の出口戦略を採用しろとするプレッシャーに抵抗しなければならないと私は考えています。ここでは、なぜ私がそう考えるのか、このスタンスの背後にある理由について説明し、一部の官僚や銀行などの金融業界といった特定の組織や業界の利益よりも、企業や市民の幅広い利益を優先する政策の必要性を述べたいと思い

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          中国の国力の低下とツキジデスの罠

          中国の国力低下でぬか喜びするな 中国の人口は、2022年末に14億1175万人と前年比85万人減少しました。また2016年に一人っ子政策を見直しましたが、その効果も見られず、出生率が過去最低だった2021年を下回りました。まもなく世界一の人口大国の座をインドに譲り渡すでしょう。まさしく中国は人口ボーナスが得られた人口増社会から本格的に人口オーナスを耐え忍ばなければならない人口減少社会に突入したというべきでしょう。 同時に2022年10月から12月期の国内総生産GDPは政府

          アベノミクスで物価上昇に追いつきつつあった賃金

          アベノミクスで物価上昇に追いつきつつあった賃金 金融緩和がどう効いたのかをグラフで見ていきます。企業がどれだけ雇用を増やしたのかを示すために、5%への消費増税と財政緊縮が始まった橋本政権下の1997年を比較の基準にして、「物価上昇(総務省:消費者物価総合)」と「日本全体で支払われた賃金の合計(内閣府:総雇用者所得)」を比較したグラフです。  まずデフレ局面が始まります。1997年から金融引き締めと緊縮財政が進む中で、デフレが進み、賃金は物価の下落よりもより速い速度で下落しま

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          選挙で落選すると議員はどうなってしまうのか

          参議院選挙、三期目の挑戦は敗北 平成28(2016)年7月10日投票、「ふつうの人から豊かになろう!」をスローガンに戦った参議院議員選挙で落選しました。私の座右の銘は『自灯明』なのですが、これはお釈迦様の言葉で、「自らを灯明として、頼りとして生きていきなさい」という意味です。いかに壁が厚かろうと、わが国の将来のために、自らの組織のためのことしか考えない官僚制度などとの戦いをやめるわけにはいきません。戦前の軍部、戦後の財務省・旧日銀体制による官僚の暴走がどれほどわが国に害毒を

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          エンターテインメントをはじめとした「表現の自由」を守る必要がある

          今年はコミケに参加します さて、私は「金子洋一コミケ事務所」という名称でこれまでコミケに3回サークル参加してきました。国会議員経験者としては一番早く自前のサークルで参加したのではないかと思います。AFEEのコミケ街頭演説会には今回初参加です。この機会にエンターテインメントをはじめとした表現の自由について考えをまとめたいと思います。 これまでコミケの参加では「デフレ脱却戦記」というタイトルで自分で作った評論本を皆さんと一緒に並んで販売をさせていただいてきました。2020年春

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