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ピッチ外での振る舞いがパフォーマンスに影響する 岩瀬コラム07

味方のために動けているか?

こんにちは。

私はこれまでずっとサッカー、フットサルをしてきており、33歳になった今でもプレーヤーを続けています。

また、スポーツトレーナーとして小学生から社会人まで、各カテゴリーへ指導に行っています。

私が指導する際、サッカーやフットサルというスポーツは、「味方のために動く」ということが重要だと感じています。

例えば、
・味方のためにスペースをあける動き
・味方の選手をサポートする動き
・ディフェンスで相手のパスコースを限定する動き

など

ボールを持っていない時(オフ・ザ・ボール)の動きは非常に重要で、試合の中での大部分を占めています。

良い選手、評価される選手は、このオフ・ザ・ボールの動きがとても上手です。


逆に評価されない選手というのは、オフ・ザ・ボールの動きが上手くできていません。

ボールを持った時にいくら上手でも、「味方のため」に走れない選手はあまり評価をされません。

私はこのような選手たちにはある共通点があるように感じています。


ピッチ外の行動がピッチ内の行動に影響する

試合中に「味方のため」に動けない選手は、普段の過ごし方にもそのような一面が現れます。

例えば、
・チームの備品を持たない
・コートの準備や片付けを積極的に動かない。
・チームが抱えている問題に対して他人事のように放置している

など

ピッチ外の活動でも「味方のため」に動いていません。

「誰かがやってくれるだろう」
「サッカーができれば良い」

などという考えを持ってしまっているのではないかと感じます。


日本サッカーの父と呼ばれるデッドマール・クラマー氏はこう言っていました。

「ピッチの中と外は繋がっている。ピッチの外で仲間のために行動できない選手は、ピッチの中でも仲間のためにプレーできない」

つまり、ピッチ外の行動も意識していかないとピッチの中でも良いパフォーマンスを発揮できないということです。


また、サッカーのFC東京のスカウティングの方も、「プレー面だけでなくオフ・ザ・ピッチの振る舞いも評価している」と言われていました。

これは、プロ選手は“周りから「応援したい」と思われる人間性が必要”という考えがベースにあるそうです。


さらに、サッカーの本田圭佑選手が2018年ロシアW杯の時に、
・ボールなどの備品を練習場から運んでいた
・控え選手にオレたちが盛り上げるんだと鼓舞していた

など、積極的にチームのために行動していたというのは有名な話です。

本田選手はこのロシア大会で、スーパーサブ的な扱いながらも1得点1アシストという結果を残すことができました。

ピッチ外の振る舞いが良い影響を与えた典型的な例ではないでしょうか?


最高のパフォーマンスを発揮するために

スポーツでは、その時その時で状況が目まぐるしく変化します。

考えていては遅いと言われるくらい、無意識レベルでの判断が必要です。

つまり、普段の行動や考え方が判断に大きく影響します。


上記の例のように「味方のために動く」以外にも、

・普段からイライラしやすければ、試合中でもイライラしやすい

・普段から味方に不平不満ばかり漏らしている選手は、試合中でも味方に文句ばかり言ってしまう


などのように、普段の状態が試合中にも影響を与えている可能性が高いです。

ここまで整理すると、単にプレー中やチーム活動中だけを良くしようとするだけでは解決できない問題があることがわかります。

要するに、家族、学校、会社などすべての組織、すべての方との接し方、過ごし方がピッチ内でのパフォーマンスに影響しているということです。


※そしてこれは、サッカー以外のことにも置き換えられます。
例えば、
・仕事
・アルバイト
・上司や部下との関係
・家族関係
・恋愛関係
など、
これらが上手くいっていない場合、それ以外の部分での過ごし方、振る舞いにも目を向けてみましょう。


私自身も昔は、サッカーさえできれば良い。
その時その場だけ頑張れば良いと思っていました。

しかし、今では「すべては繋がっている」という意識で日々過ごすように心掛けています。

ピッチ内で最高のパフォーマンスを発揮するために、今一度あなた自身の「ピッチ外での行動」を見直してみてはいかがでしょうか?

お読みいただきありがとうございました。


岩瀬勝覚
理学療法士
JARTA認定スポーツトレーナー


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