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頑張るのが「一時的」か「乗り越えるか」 岩瀬コラム57

「頑張る」の裏側

・テストが近いから頑張ろう
・夏までに痩せたいから頑張ろう

このように、何かイベントに向けて目標を作って「頑張る」人は多いと思います。

目標に向かって頑張れる人は、それがどのような内容でも本当に素晴らしいことです。

ですが、「頑張る」という言葉には、どうしても「つらい」「しんどい」「無理をしている」というようなイメージが私の中にはあります。

実際に「頑張った」という人の声を聞いても、

・テスト前日に睡眠時間を削って頑張った
・ダイエットのために食事を抜いて頑張った

など、長期間続けると身体を壊してしまうような「無理」をしている人が多いです。

これでは長続きしませんよね、、、

つまり、多くの人が使う「頑張る」という表現の裏側には「一時的に」という言葉が含まれています。



あなたの目標が一時的なものであれば、それでもいいかもしれません。

しかし、仕事上のスキルの向上や結果、人としての成長などは、一時的な頑張りでどうにかなる問題ではなく、働いている間ずっと、あるいは生涯を通して必要になります。

もし、あなたが一時的に頑張ってきたタイプであれば、長続きする方法を探していくと良いのではないでしょうか?




小を積んで大となる

テスト前に徹夜で勉強する人よりも、毎日1時間でもコツコツ勉強する人の方が長い目でみた時に変化、成長が期待できます。

私たちが求められることの多くは、無理をする一時的な頑張りではなく、無理なく続けられる継続力の方が重要です。

例えば、人としての成長や専門的スキルなど。
これらは、短期的に解決したり、完成したりするものではありません。

私が最近読んでいた書籍の中に、江戸時代初期の臨済宗の僧、沢庵和尚氏の言葉でこんなものがありました。

「一小悪は即日たちまち身を滅ぼすことはなけれども、その心万事にわたるゆえ小を積んで大となる」

これは、「ちょっとした悪事を働いたところで身を滅ぼすことはないでしょう。
けれども、そういう悪い事をする心というのは、やがて積み上がって大きなものとなり、あなたの身を滅ぼしてしまう」という意味です。


この言葉は、そのまま逆のことも教えてくれています。

逆のこととは、「少しくらい良いことをしても、たちまち大きな成果が得られるものではない。
だけど、その心がけが積み上ることで大きな成果になる」と解釈できます。


1日だけ、1週間だけ、1か月だけの一時的な頑張りでは、数年間積み上げた人たちに到底及びません。

だから、いきなり劇的に生活を変えたり、無理をして長続きしない方法を選択するのではなく、まずは小さなことからでも取り組んでいきましょう。




無理なく行動する

どんなに小さなことでも、行動を変える時は誰にでもストレスがかかります。

それが周りの人から見れば簡単なことだとしても、行動を変える人からしたら「頑張る」必要があるのです。

要するに、何をするにしても初めは「頑張る」必要があります。

だから、まずは始める時は「これならできそう」と思えるものを設定しましょう。

・1日10分勉強する
・日記をつけてみる
・友達と話す時でも言葉の使い方や伝え方を意識する
など

課題に対して、自分自身が無理なくできそうと思える目標を設定して、まずは行動すること、そしてしばらく行動してみた後に効果を確認することが重要です。


誰でも初めは「頑張って」取り組み始めますが、どこかのタイミングで「頑張っている」という感覚はなくなります。


例えば、歯磨きをすることを、あなたは「頑張って」いますか?
もしくは、やらなかった場合に「まあいっか」となりますか?

おそらくほとんどの人は、「頑張って」はいないし、仮にやらなかったら「しまった」と後悔してしまいます。
また、どれだけ忙しくて時間がないと嘆いてる人でも、歯磨きする時間は確保してると思います。

これは、毎日続けることが「習慣」になっているからです。

始めは苦痛と思いながら頑張っている行動も、その「頑張りを乗り越えると」習慣化され、頑張らなくてもできるようになります。

だいたい、習慣化されるまでには100日くらいと言われています。
まずは、100日くらい続けられそうと思えることから始めていきましょう。

慣れてきたら、少しずつステップアップしていけば良いのです。

そうやって無理なく行動し続けることで、気づけば周りからはすごいと思われる行動力や大きな成果が得られるようになっていると思います。


実際、私が知る人一流の方たちの話を聞いていると、今の私にはできないと思える仕事量や習慣を、「無理はしてない」とか「まだ余裕はあるよ」と言いながらエネルギッシュに、楽しそうに日々過ごしています。


もしあなたが、頑張ることが苦痛だと思っていたり、無理をして頑張ってしまうタイプであれば、まずは「これなら継続できる」と思えるものから取り組んでみませんか?

一時的な頑張りを乗り越えて習慣化されてしまえば、心に余裕が生まれ、楽しく成長していけるはずです。

自分自身の人生が、最高と言えるように、無理なく行動して乗り越えていきましょう。



お読みいただきありがとうございました。

岩瀬勝覚
理学療法士
JARTA認定講師/認定スポーツトレーナー



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