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こなすだけになっていないか? 岩瀬コラム53

人から選ばれるためには

私たちが人から信用されたり、選ばれたりするのに知識や技術だけがあれば良いのでしょうか?
 
私はそうは思いません。
 
しかし、仕事に慣れてくると、自分ができることを疎かにしてしまう人もいます。
 
疎かになっていることによって、相手に不信感を感じさせて、選んでもらえなくなることもあります。
 
それでは当然、自分が求めている結果はついてきません。
 
 
これは、業務内容が、誰でもできるような簡単な事でも、あなたにしかできないような事でも同じことが言えます。
 
自分ができることは、常にひとつひとつ丁寧に行うようにしましょう。
 
それが、周りの人から選ばれたり、信用されるためには、ものすごく大切です。
 
 
 
飲食店を例に、もう少し説明します。
(自分の働く業界や業務内容に置き換えて考えてみてください。)
 
 
まずは質問です。
あなただったら、大切な人と初めて食事に行くときに次のうちどのようなお店を選びますか?
 
①味が美味しくて綺麗なお店
②味は美味しいけど汚いお店
③味はイマイチだけど綺麗なお店
④味はイマイチで汚いお店
 
 
あなたがひねくれた回答をしなければ、まず「①味が美味しくて綺麗なお店」を選ぶと思います。
 
当たり前のことですが、味だけでなく、そのお店の綺麗さ、雰囲気などの空間も選ぶ対象にしますよね。
 
ここで気づいて頂きたいのは、「②味は美味しいけど汚いお店」はものすごく勿体ないことをしているということです。
 
なぜなら、③④の場合は、お客さんに満足してもらうためには、料理の味(知識や技術)を向上させる必要があります。
 
しかし、②に関しては味ではお客さんを満足させられるのに、ただ汚いということで選んでもらえなくなっているからです。
 
ちなみに、空間が綺麗か汚いかというのを例にあげてみましたが、他にもスタッフの話すときの言葉遣いや立ち位置、目線、料理の置き方など接客態度なども評価対象になります。
 
 
このように知識や技術以外の部分で、周りから信用されなかったり、選んでもらえないということがあります。
 
特に私のような理学療法士の方など、何かの専門家の人ほど、自分たちの専門的な知識や技術に対しては一生懸命なのに、それ以外のことに目を向けられていないことがあるように感じます。
 
自分の仕事にプロ意識を持って、知識や技術を高めていくことはもちろん大切ですし、知識や技術はあって当たり前です。
 
その中で、周りから信用されたり、選ばれる人になるためには、本来の業務プラスαの部分がどれだけできているかが大切です。
 
あなたはプラスαの部分に対して、どれだけ意識できていますか?


慣れてきた時こそ注意

新年度になって、職場や学校など、新しい環境に変わった方もいると思います。
そろそろ3ヶ月が経とうとしており、だんだんと慣れてきた頃ではないでしょうか?
 
慣れてくることによって、ストレスや疲労が減り、自分の力を発揮しやすくなるのは非常に良いことです。
 
しかし、慣れてきたことによって、知らず知らずのうちに、できていた仕事を適当にこなしてしまうこともあります。
 
例えば、よくある例として、、、
 
入職してすぐは、掃除や整理整頓の業務を任されることが多いです。
 
始めは細かいところまで丁寧に掃除していたのに、「これくらいでいいや」と、だんだんと雑になっていく。
 
雑になった理由を、「他の業務が忙しくなったから」「周りもそんなにしっかりやっていないから」と自分で正当化してしまうこともあるのではないでしょうか?
 
このような例は、新入社員に限らずよくあることです。
また、何年も働いていることで、本来の専門的な業務さえ、こなすようになってしまう人もいます
 
私たち理学療法士であれば、
・言葉遣いが雑になる
・リハビリが雑になる
・書類関連の記載が雑になる
など
 
 
それによって、周りから信用されなかったり、結果がついてこないこともあります。
相手からしたら、本当にお金を払う価値があるのかと不信感を持たれてしまいます。
 
知識や技術が足りなくて結果がついてこないのと、できることを適当にこなしたことによって結果がついてこないのでは、同じ結果でも大きな差があると私は考えています。
 
あなたは仕事をこなすだけになっていませんか?
 
また、今できることに最大限の力を発揮していなければ、今後たくさんの業務を任せたら、他のことも適当にこなすと思います。
 
もし、自分のやりたいことは全力でやり、やりたくないことは流すようになってしまっていたらすぐにでも改善しましょう。


大事なのは思い

知識や技術が足りないのに現場に出たら、相手に対して失礼です。
 
支払う金額で満足できるような知識や技術は確実に身につけましょう。
 
その上で、プラスαの部分も重要になってきます。
 
仮に面倒臭いと思ってしまう、掃除や書類業務も、何のためにやるかを理解しましょう。
 
例えばリハビリで継続して通えば治るものが、部屋が汚いことで来なくなってしまうかもしれません。
 
代わりのスタッフが代診する時に患者情報が十分に記載されていないことで、同じ質問を何回もされたと不信感を持たれるかもしれません。
 
これでは、本来であれば解決できる事例も、解決できなくなります。
 
自分たちの売上が、、、
とかではなく、その悩みを抱えた人は、また別の場所で悩みを解決してくれる人を探さなくてはいけません。
 
「面倒くさい」「このくらいでいいや」
そのような思いがあることによって、本当に困るのは誰なのでしょうか?
 

自分自身が何のためにその仕事をしているのか?
本来の目的や思いを大事にしましょう。
 
そうすれば、「面倒臭い」とか、「これくらいでいいや」など甘い考えはなくなるはずです。
 
なんのためにその作業が必要なのか?
 
自分の気分でやるやらないの選択をすることがないようにしましょう。
 
 
あなたは仕事をこなすだけになっていませんか?
 
 
 
 
 
お読みいただきありがとうございました。
 
岩瀬勝覚
理学療法士
JARTA認定講師/認定スポーツトレーナー
 
 
 
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