もう少しだけ深く学びたい、キャリアコンサルティングについて
キャリアコンサルタントの養成スクールで学んでいた時、感じていたこと。
その一 理論の全体像や、各理論の位置づけがわかりにくい!
多種多様に理論家の名前やら学説やらが出てくるのですが
とにかく羅列されている情報を覚える、という感じ。
資格試験で学ぶレベルだと体系的に整理されていず、全体像が見えないんですよね。
キャリアコンサルタントとして何をどう整理して消化すべきなのか
知っておけばいいレベルなのか、活用できるレベルなのか
どういう変遷があって、いま現在主流の考え方はどれなのか
といったことが、いまいちつかめませんでした。モヤモヤ。
その二 専門的な掘り下げができない!!
各理論については、どうしても、試験対策としてキーワードだけ拾って詰め込んでいく形になってしまいます。
「合格して時間ができたら、もう1回勉強しよう」と思いながら、とりあえず表面的に覚えて資格取得したものの・・・。
さて、どこから手を付けたものかなぁ・・・と試験勉強中に使ったテキストや本を読み返すも、いまいちピンとこず・・・。これはやはり専門書をある程度読まないと無理なのかも・・・。モヤモヤ。
その三 組織(企業)とキャリアコンサルタントの関係が微妙すぎる!!!
キャリアコンサルタントの役割として、個人に対するコンサルティングだけではなく、その個人が属する「組織(つまりは企業)に対する働きかけ」というものがあります。
従業員からの相談内容によっては、「人事制度の改善が必要」だとか、「組織の活性化をやったほうがよい」とか、企業側の対応が必要となる可能性もあります。そこに対応していこうというものです。
その趣旨はわかるのですが、キャリアコンサルタントの養成コースで学ぶのは、個人に対する1対1のカウンセリング手法です。企業に対するコンサルティングの手法は学びません。
いくつか関連するセミナーにも出ましたが、やはりキャリアコンサルタントが企業へのコンサルティングを行うのは、無理があると感じました。厚生労働省も、無茶を言ってるなと・・・
私の場合は、もともと企業のコンサルタントとしても活動をしているので、そのやり方に徹すればよいのですが、ただ気になるのは、本当にそれだけしかやりようがないのでしょうか?
たとえばシャインは、人と組織を連結させたキャリアサバイバルという手法を編み出しています。
人事制度の改善提案などは、中小企業診断士とか社労士と組んだほうがいいと思いますが、組織開発については、キャリアコンサルタントならではの、やり方があるのではないか。
モヤモヤ。
ということで、この三つのモヤモヤを解消するため、日々学びながら、まとめていきたいと思います。
「現在キャリアについて勉強中の方」、あるいは「資格取得はしたけど同じようなモヤモヤを抱えている方」に、読んでいただけるといいなと。
ただ、私は研究者ではないので、「もう少しだけ」の学びとして、書いていこうと思います。
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?