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探究を机上で探究してみて思うこと

岩手県花巻市南川原町に住んでいます。
27歳杉山です。"まちづくり"というものに非常に関心が強く、縁あって、花巻を拠点に、"地域おこし"、"まちづくり"関連の文脈で活動しているNPOにも関わっております。

そのNPOでは、ユースセンターの運営や地域のイベントへの出店、高校生の探究学習の支援や年単位の社会教育プログラムといった活動を展開しております。

その中でも特に、高校の探究学習の支援は、今後の需要の高まりも見込まれ、団体としても、個人的にも、注目している取り組みと考えております。

岩手県内、特に花巻近辺の各高等学校のnote閲覧も、一スタッフとして必要なことと思われますが、まず何より、

「探究」ってなんだ?
国がどういう指針で取り決めたものか?

といった、狙い、背景のところを押さえておく必要があるなと感じたので、note利用と並行して、文部科学省が出している、『高等学校学習指導要領(平成 30 年告示)解説 総合的な探究の時間編 平成 30 年 7 月』を一通り読みました。(下記サイトの下から2番目のPDFになります。)

読み始める前に目標にしていたことが、

・探求の意義を確認する
・探究を知らない人に、探求の意義を納得してもらえるような説明を出来るようにする

でした。

結論、
探究を知らない人を納得させ得るような探求の意義は、この学習指導要領の解説からは発見できず。

ということになりました。残念です。

もちろん、探究の意義について言及されているセクションはPDF内にあります。
以下一部抜粋↓

ーーーーー
>>受験準備のみに追われたり,実社会に出ていくことに不安を抱いたり,今の楽しさに流されたりすることの危機を乗り越えようとするこの時期の生徒を支えるため,自分の個性を見出し,自分は世界でたった一人のかけがえのない存在であることを自覚できる機会が得られるようにすることも重要である。他者と比較して優劣を競うのではなく,自分は独自に自分であり,自分なりにできることがあると分かることが大切であり,自分で選び,自分で発想できる時間が用意され,精一杯の自分の力を発揮できる活動を用意することが
望まれる。

>>総合的な探究の時間は,高等学校の教育課程において,自然や社会との深いつながりや質・量ともに豊かな体験を意図的,計画的,組織的に提供し,そこで出会う教育的に価値ある諸課題の探究に,各教科・科目等で学んだ知識や技能をも活用しながら,主体的,創造的,協働的に取り組む機会を得られることからも極めて重要な意義を有する。これにより,生徒には,人間としての在り方を理念的に希求し,それを将来の進路実現や社会の一員としての生き方の中に具現すべく模索するとともに,学校での学習を自己の在り方生き方との関わりにおいて深化,総合化することが期待されている。
ーーーーー

私が読んだ限り、上記の部分が探求の意義として触れられている箇所だと捉ええています。
内容として理解できなくはありませんが、抽象的で、探究を知らない人、探究に関心がない人(特に親を想定している)、を説得させ得るような書かれ方はしていないな、というのが正直な感想です。

やはり、探究において高校生と伴走し、
実績を一つずつ積み上げて、探究の意義・価値を示していくほかないのかな、というのが現時点での感想となりました。

今後は、具体的な探究の事例を挙げて、

調べ学習や、自由研究の域を出ない課題設定

について、どのように軌道修正してあげられるとよいのか、NPOのメンバーにも問いかけながら、支援の在り方を模索(探究?)していきたいと考えています。

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