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物事には理由がある

2歳の息子と0歳の娘を連れて、支援センターに行った時のこと。

息子が中々帰りたがらず砂場で永遠に遊んでいるので、寝ている娘をチャイルドシートに乗せようと思って駐車場に行った。

実はこの時、息子はパンツにおしっこを引っかけてしまい、着替えは持っていたのだがそろそろ閉館の時間だから、着替えず帰ろうと催促していた。

案の定息子は、わたしが先に車に行ってしまったのを見て後を追ってきた(砂場のある広場と駐車場は隣り合っていて、車の往来はそんなにない)。

娘をチャイルドシートに乗せようとすると娘は泣いて暴れ出し、わたしが手を焼いていると、息子がわたしのいる所の車のドアをバタンバタンと閉めてきた。
私のお尻と腰にドアが当たり、結構痛かった。息子はふざけていて、多分置いていかれた怒りをぶつけてきたのだと、その時は思っていた。

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息子は最近、わたしの目を盗んで、娘を押し倒したり娘の手に乗り掛かったりと、乱暴する場面が増えてきた。
大概、妹におもちゃを取られたり壊されたりするのを脅威に思って手が出ているようなので、「妹をやっつける前に『やめて』とか『あとでね』とか、まずお話するんだよ。それでも妹がやめなかったら、母ちゃんに教えに来て」と言っている。

話を車のドアに戻す。
「なんで母ちゃんにドアをぶつけた?痛かったよ。叩いたりする前にお話してごらんって言ってるじゃん」と帰りの車で怒った。結構痛かったのもあり、口調が強くなってしまった。
最初は「いやだー、母ちゃんのお話きくー」と泣いていたが、車で話してもダメだなと思い、家に帰ってお風呂の中でもう一度聞いてみた。

すると、息子は
「(娘)ちゃんが泣いてたから、車から出てこないようにしたかったの…」と言った。

わたしは驚いた。
息子の言ったことは本当かもしれないし、自分の悪いことをしたっていうのを隠したくて嘘をついたのかもしれない。
いずれにせよ、なんだか成長を感じて嬉しくなった。

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子どものやってることって、大人からしたら理解不能なことが多々ある。でも、そこには子どもなりの理由が必ずある。

余裕のないときなんかはつい、大人の視点で考えて子どもに口出ししてしまうのだが、頭ごなしに決めつけるのではなく、対話することを心がけたい。


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