栄養療法の種類とは?
地域を明るくするリハビリテーション専門職の会 大和の岡原です。
当会は、市民活動団体として地域を明るくすることを目的に活動しています。
今回はリハビリに関する記事です。
私は普段、回復期病棟の病院で理学療法士として働いています。
この記事では、栄養療法の種類について簡単にまとめてみました。
栄養療法は3つ
栄養療法とは、身体に必要な栄養を適切な方法で投与し栄養不良を改善する治療法のことです。
栄養療法には「経口栄養法」「経腸栄養法」「静脈栄養法」の3つがあり、
・自分の口から食事ができるか?
・消化管(腸)の機能が十分か?
によって、どの栄養法をおこなうのかを判断します。
栄養療法には「腸が働いているなら、腸を使おう」という原則があるため、腸が機能し安全に使用することが可能である場合、経口栄養法もしくは経腸栄養法を選ぶことがほとんどです。
経口栄養法
自分の口で食事をして、栄養を摂取する方法。
摂食・嚥下障害、咀嚼障害などの理由によって、摂食・嚥下訓練や食形態(きざみ食・ソフト食・ミキサー食など)の工夫が必要になる場合もあります。
経腸栄養法
口から栄養素を摂取する「経口栄養法」とチューブを使用し胃や腸などに栄養剤を投与する「経管栄養法」の2種類あります。
消化管機能の状態や嚥下障害の有無、必要な期間、などによってどちらの方法で投与するのかを選択します。
静脈栄養
静脈栄養法は消化管機能が機能していない、もしくは使用できない場合に血管から栄養剤を投与する方法です。
栄養剤を投与する血管の場所は、静脈栄養法を実施する期間によって以下のように異なります。
短期の場合:腕などの「末梢静脈」から投与
長期の場合:鎖骨下静脈などから心臓に近く太い血管の「中心静脈」へカテーテルを通し投与
次回はこの中でも経管栄養にピックアップした記事を出します。
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