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憧れのリッツ・カールトンはテーマパークではなくホームだった【インドネシア、ジャカルタ】
先週(2020年10月28日~11月1日)インドネシアではムハンマド生誕祭を挟む5連休でした。
せっかく誕生日を含む長期連休なのに、コロナ禍では海外旅行も国内旅行もままならない・・・(インドネシアでは国内線搭乗にも抗体検査の陰性証明書が必要なのです)。
でもせっかくだしなんか特別な体験をしたい!!そこで・・・
ザ・リッツ・カールトン・ジャカルタ メガ・クニンガンにおひとり様で泊まってきました!
コロナの影響なのかもともと安いのかは不明ですが、ジャカルタでは名だたるラグジュアリーホテルに格安で泊まれます。
私が見たときはマンダリンオリエンタルもラッフルズもフォーシーズンズもインターコンチネンタルも一泊朝食付きで一部屋1万円、高くても2万円以下でした。おそらく日本ではこの価格で泊まれません。
そこで今回私はリッツ・カールトンのメガ・クニンガンに泊まることにしました。このホテルを選んだのは、
・ランチやディナー、ドリンクもサービス込みのクラブラウンジがある
・安い(クラブラウンジ利用付きで一泊1万5千円)
・プールが魅力的(広い、プールデッキがヴィラスタイル)
・学生時代にカンボジアのリゾートホテルでインターンをしていたこともあり、もともとリッツカールトンのホスピタリティーに興味があった
という理由からでした(ちなみにジャカルタにはもう一つリッツ・カールトン パシフィック・プレイスというのがありますが、そこはまた今度)。
宿泊しての率直な感想としては、100%満足ではなかったです。特にコロナ対策の一環でラウンジでのアフタヌーンティー、ビュッフェのサービスがなかったのが残念でした。事前にアナウンスしてほしかった・・・
でももう二度と行かないかというと、むしろ「また行きたい!」と思わせてくれるホテルでした。
それは、リッツ・カールトンが非日常的なテーマパークではなく、温かく居心地のいいホームだったからです。
なぜそう感じたのかを自分なりに整理してみました。
スタッフがプロフェッショナルかつフレンドリー
リッツ・カールトンといえば「クレド」と呼ばれる行動指針が従業員に浸透していることで有名ですが、コロナ禍でフルサービスとはいかない今だからこそ、本当にリッツ・カールトンは人だなと感じさせる場面がいくつもありました。今回の滞在の間も・・・
・ほとんどのスタッフが私のことを名前で呼んでくれた
・アフタヌーンティーがなくて落ち込んでいたら特別にチーズケーキを用意してくれた
・ホテルでは提供していないジャワティーを注文したら、代わりにティーバッグの詰め合わせをメッセージカード付きでプレゼントしてくれた
・チェックアウトの時間に合わせて営業時間より早めにランチを用意してくれた
という感じで色々と印象的なエピソードがありました。
フロントやラウンジ、プールやレストランなどどこを見ても、ダラダラしている人や型にはまった対応をしている人がいなくて、本当にプロフェッショナルだなと感じました(自分がホテルで働いていたからこその感動かもしれません)。
また、日本で時々感じる「お客様は神様」みたいな妙にへりくだった態度もなく、スタッフが気さくに(でもうっとうしくない程度に)声をかけてくれるところも好印象でした。
居心地のいい空間
「リッツ・カールトンなんて超高級ホテルに私みたいな小娘が泊まって浮かないだろうか」と宿泊前は内心びくびくしていたのですが、実際泊まってみるととても居心地のいい空間でした。例えば、
・部屋もラウンジもプールも広々としていて、圧迫感がない
・上質だけど派手すぎないインテリアデザイン
・どこに行ってもちょうどいい空調
・バスタブにお湯をためてもぬるくならない
という具合です。最後の2つは「当たり前だろ!!」と突っ込まれるかもしれませんが、高水準なファシリティーというのはインドネシアではお金を払ってもなかなか得られないものなんですよ・・・。
安心安全なコロナ対策
もちろんクラスターが出たらホテル経営的に大打撃なので感染対策を強化しているのは当たり前なのかもしれませんが、チェックアウトまで不安を感じさせない徹底ぶりはすごかったです。
ゲストの検温や手指消毒はもちろん、
・マスクや携帯消毒スプレーの無料配布
・プールやレストランでの稼働率コントロールや時間制限
・使用毎のプールデッキやテーブルの消毒
・朝食ビュッフェはスタッフが代わりにとるスタイル
などの対策もとられていました。
コロナの厄介なところは人によって許容度が異なるところだと思うのですが、ここまでしていたら安心して泊まれるゲストも多いのではないでしょうか。
正直このコロナ禍で、リッツ・カールトン含めホテル業界はものすごく苦労していると思います。ジャカルタは観光地ではありませんが、外国からの出張客が見込めず客室稼働率が低い中で今まで通りのサービスを維持することはビジネス構造上難しいでしょう。
それでも、コスト的にも感染対策的にもサービスの制約が多い中で、リッツ・カールトンのスタッフはゲスト一人一人に向き合い、彼らのためにできることを一生懸命考え行動していました。
彼らの姿を見ていると、多少不満があってもクレームではなくアドバイスしたくなる、そこにリッツ・カールトンの本当の魅力があるのではないかと思います。
ちなみに余談ですが、今回宿泊したメガ・クニンガンは2009年に爆弾テロにあっていて、死傷者も出ています。
宿泊前に当時の記事を読んでいたら、「テロ発生の12日後に営業を再開し、事前に予約を入れていた客がチェックインした」というニュースを発見し、「テロ被害直後のホテルに泊まるなんて度胸があるな・・・」と随分驚きました。
ただ、リッツ・カールトンの復活を応援する気持ちもあったのかなーなんて、当時の宿泊客の気持ちを想像してみたりして。
もちろんジャカルタには有名ホテルが集まっているので他にも行ってみたいと考えていますが、メガ・クニンガンにもまた帰ってきたいですね。次はアフタヌーンティーが復活したらかな~(笑)
それでは、Sampai jumpa lagi!
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