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20230617 サンライズ、ボロネーゼ、そして

『死にゆく季節のきみへ』
Vocal:やなぎなぎ
作詞・作曲:麻枝 准
編曲:MANYO

最近、毎日のようにこの曲を聴いている。

朝が来て タイを締める ギュッと強く

そしていつも、ここで強く胸を打たれる。タイを締める。なぜ、どうしてなのか。その積極的な意味を教えてくれと、かつての僕ならそう思っていただろう。でも今は、そうは思わない。ただ、この表現に感動する。どうしてなのか。それは直接は言葉にならない。でも表現はされている。それが言葉になっていないからこそ、強く胸を打つのだと思っている。

朝には忘れ タイを締める

ここではまだ、タイを締める動作は消極的なものにとどまっていた。楽しいもの、好きな人、いったん忘れなきゃやっていけないだろ、とでも言わんばかりに。

たしかにそうかもしれない。でも、逆もまた正しくはないだろうか。それを忘れてしまったら、生きてはいけないだろう、と。

だから、

ふたりはさよならを 言うために出会ったんだ それだけのことなんだ

どうせ、さよならをする。

たとえそうだとしても、さよならを言う相手がいる人生と、いない人生は、やはり違うのだと僕は思う。

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