戦争と高校生の私たち
2023年で戦後78年になる。
現在高校3年生の僕は戦争経験者でもないし、戦後のような生活を送っているわけでもない。
なのになぜ、この記事を書こうかと思ったかには理由がある。
先日、ニュースで学徒隊の人たちの同窓会が行われているのを目にしたからだ。
高校生でまだまだ視野や考え方は狭いと思うが、思ったことをここに書いていこうと思う。
※下線が引かれているところを押すと、参考資料のページに飛びます。↓
今の日本では武力放棄、戦争放棄を憲法によって定められている。
※この記事では自衛隊を武力としてみないものとする。
なので、今の日本が戦争をすることはない。
いま世界で起きている戦争で大きなものだとロシアとウクライナ、イスラエルとパレスチナ。
小さい紛争なども含めるとアフガニスタンなども入ってくる。
なぜ戦争は起きるのか、小学生の時に考えたことがある。
小学校の時にやっていたミュージカルが戦争や地域のことを題材にして話を作っていたからだ。
そこでは、広島と長崎の原爆や沖縄戦のことについてではなく、川崎大空襲について取り扱っていた。(川崎の地域ミュージカルだったので。)
広島や長崎、沖縄戦については知ってる人も多いと思うが、東京だけでなく、神奈川などにも空襲があったことを知っていただろうか?
僕の周りの友達は知っている人もいたが、知らない人もそこそこな数いたのだ。
どんどん時間が経つにつれて、戦争を知っている人が少なくなっていき、風化していく。
同窓会も開かれているらしいが、それも今年が最後だったりすることが多い。
自分は、ミュージカルのおかげで戦争について関心を持ち、学童疎開先などにも行ったことがある。
大山の疎開先で聞いた話は今でも鮮明に覚えている。
母にも、戦時中に行われていた実験について聞いたり、資料館に連れて行ってもらった。
また、祖母の家に戦時中に将校さんが泊まっていたらしく、祖母はそれで色々辛い思いをしたらしい。
戦争はなぜ起きるのか。という自分の問いにはまだはっきりと答えをつけられていない。
①領土や資源欲しさ、私利私欲のための戦争。
②宗教など自分たちの考え、信じるものを押し付けるための戦争。
①が大体の理由であると思うが、国が領土欲しさに侵攻することを決めて、欲しがっている人たち、国の上層部が戦地に行くのはいいが、実際に戦争に行くのは国民なのだ。
自分は今18歳だが、時代が違えば戦争に参加させられていたし、特攻隊で敵艦に突っ込んでいたかもしれないのだ。
嫌がるそぶりを見せたら非国民となじられ、親族までもがその対象にされていた。
なぜか戦争に反対の人たちまで、無理やり参加させられていたのだ。
だがしかし、昔の日本は国全体で「神風」「一億玉砕」などの言葉で人々を洗脳に近い状態にしていた。
大本営も嘘のニュースを流し、実際の戦況が国民には分からなかった。
そして、毎夜のようにくる空襲に怯えて生活をしていたのだ。
戦争の体験を何度か聞いたことがあるが、当時子供の人たちは、戦争に負けたことで悔しがるより、もう空襲に怯えなくて済むことを喜んだ。という人が多くいた。
そして、大人は玉音放送を聴いて、泣いたり悔しがっていたらしいが、息子が帰ってくることを喜んでいる人も多くいたそうだ。
つまり、戦争に最も近くで参加させられていた当の本人たちは、戦争の結果如何より、日常が戻ってくることを喜んでいたのだ。
ならば、戦争の意味とは何か。
戦争に意味なんてないのだと僕は考える。
勝っても負けても大勢の人が死に、怪我を負い、遺恨を残す。
美味い汁を啜ることができるのは、国民ではなく、国のトップたちだ。
そして、戦争だけでなく、原爆のことについても忘れてはいけない。
中学の修学旅行で広島に行った時、原爆ドームを見た。
原爆ドーム資料館を見て、改めてピカの恐ろしさを知った。
平和記念資料館では多くの遺品や当時の状況を見る、知ることができる。
また、広島や長崎に行かなくても、本や漫画で知ることもできる。
戦争について多くの本があるが、老若男女関係なく、読むことができるものといえば、やはり漫画だと僕は思う。
戦争の漫画といえば、「はだしのゲン」が1番有名ではないだろうか。
はだしのゲンは原爆だけでなく、戦後の日本についても知ることができる。にもかかわらず、原爆を受けた広島市が、はだしのゲンを平和教育副教材から削除したのだ。
教育上伝わりにくいところがあるなどという理由らしいが、そんなところを作者は伝えたいのではなく、原爆の恐ろしさ、戦後生きていく大変さなどを伝えたいのではないかと思うのだ。
写真にもあるように、補足すれば理解はできると思うし、何よりこれだけのことで自分たちのような、戦争を知らない子供がはだしのゲンをはじめ、戦争について触れる機会が少なくなるのは、国の将来にとっても危ないのではないかと思う。
漫画として親しみやすく、当時の実体験をもとに描かれているはだしのゲンは、教材としても素晴らしいものだと僕は考える。
年代が経つにつれて、風化していく戦争。
世界でまた戦争が起こっている今こそ、今の高校生のような世代だけでなく、大人も積極的に戦争について考えるべきなのだ。
高校三年生の拙い文章でしたが、いかがでしたでしょうか。
この記事を読んで、戦争について知ろうと思ってくれる人が増えたら幸いです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
参考資料↓
中原区タウンニュース
高津区タウンニュース
NHK
NHKクローズアップ現代
NHK長野放送局
Wikipedia
広島平和記念資料館
総務省
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