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3Dモデリングソフトって、結局どれ使えばいいの?(学生・モデリング初心者向け)

とても不思議な話なのだが、買って満足する習性が僕にはある。人に薦められた本を買ったまま棚に置き、工具も一度使えば満足し、片付けて使わなくなる。もったいない事だが、買い物の3回に1度くらいの頻度で起きてしまう。メルカリが栄えているのは、みんなこの気持ちを持っているからなのだろうか・・・


初めに


今回は、3Dモデリングソフトのどれ使えばいいかを個人的解釈で解説していきます。プロダクトデザイナーの一例だと思ってください。

まず、私が使っているソフトは下記です。
①ライノセラス (メインのモデリング)
②グラビティスケッチ (キャラのモデリング)
③blender(レンダリングとちょっとしたモデリング)
④fusion (部分的な修正)

全部で4つです。
多いよ!全部買ったら大変だよ!という声が聞こえてきます。
そうなんです。大変なんです。私もどんどん増えて困ってます。

自分も学生時代どれを買おうか迷った時に、
せっかく買うなら「1点で全部済ませたい」って思いました。
お金もないし、当然の考え方だと思います。

しかし、結論を先に言うとモデリングソフトは複数使いがベストです!

一つのソフトだけだと限界があり作れないものもあるためです。

なので、今回はソフトの紹介に含め、デザイナーとして自分がどんな使い方をしているか、どんな意図で買ったかを記載していきます。


①ライノセラス

3dモデリングソフトであり、設計やデザイン様々な分野で使われてますね。ライノセラス内にある「グラスホッパー」というアプリを用いて、複雑な図形を作れる事から、プロダクトデザイナーだけでなく、建築家で使われる方や、ジュエリーデザイナーなど幅広く使われてます。

【価格】


商用版 158,400円(税込)…大人はこっち
教育版 39,600円(税込)…学生証があればこちらが購入できる

買うなら学生時代に買ったほうがいいです!特に学割は、学生だけの特権なので、Adobeのソフトなど今後使うものは購入した方がいいです。

【自分の使い方】


主のモデリングソフトになります。
小物から、大型の製品までこちらで作ります。
キャラデザインや、アニメーションを対応させるようなモデルは作成しないです。イラレに図面を書き出すこともできるので、プロダクトデザインを行う場合はこちらを使います。3Dプリンター用のデータも作成してます。寸法をしっかり計算して出せるので、ずれがないのも嬉しいですね。

【購入の経緯】


大学で使っていたソフトだったので、慣れていたのもあったので購入しました。モデリングソフトは覚えるのが大変なので、使い慣れたものをそのまま延長線上で使うのも良いと思います。


②グラビティスケッチ (キャラのモデリング)

3dモデリングソフトです。VRゴーグルが必須になります。空中で粘土をこねる様にモデリングできるので、比較的初心者の方でも簡単に作ることができます。キャラクターモデリング、プロダクト、アクセサリー系も作るところが出てきたりとも聞いてます。最近はNFTアート業界でも使われたりと、VRゴーグルを持っている場合は是非使ってみてほしいソフトですね。

【価格】


個人利用は無料です!!
法人向けでは3,000円くらいで購入できたはずです。。

【自分の使い方】


キャラクターデザインなど、ライノセラスだと作れない感覚的に作りたいソフトはこちらで作成してます。細かい寸法とかシビアな作成には向きませんが、他のモデリングソフトより半分以下のスピードですぐ作れるので、とりあえずグラフィックを作る場合は適しているソフトです。

【購入の経緯】


Oculus Quest 2を購入しており、ソフトの存在は、とある大学の卒業研究で、使われている論文を読みダウンロードしました。まだ日本語のチュートリアルが少ないので、Youtubeで自分で作り始めました。興味のある方は下記もご覧ください。


③blender(レンダリングとちょっとしたモデリング)

このソフトは、なんと言えばいいんでしょうか、、ぶっちゃけなんでも作れます。モデリングもできれば、アニメも作れて、モーショングラフィックスも作れる。最近ではスカルプトにも対応しているから、ペンタブで自由にモデルが触れると、できないことないくらい進化しているソフトです。マスターすればこれ一本で行けるんじゃねって思うくらいです。
常に進化し続けるソフトと言えます。

【価格】

なんと0円です。
なので普及率も高く、皆さん使われているからか、Twitterなどでも作品がたくさん流れてます。

【自分の使い方】

モデリングは慣れているソフトでやったほうが早いので、あまり使いませんがアニメーションを作ったりする時に使うのと、レンダリングが綺麗なのでレンダリングで活用しています。

【購入の経緯】

前職のデザイナーの方に教えて頂き、0円ならと導入してみました。
最初は物凄く難しくて、何度も諦めかけましたが、Youtubeで使い方動画を色々みながら勉強してます。(僕の理解度も20%くらいです・・・)


④fusion (部分的な修正)

fusionは、モデリング、レンダリング、解析など、様々なモデリングに長けてます。解析に関しては、耐久性などを調べることもできるので、製品のデザインなどでは長けてますね。一番良いポイントは、自分が作っていく過程をしっかり保存してくれており、「ここまで戻したい」が気軽にできます。
他のソフトは、一時保存だったり、ある程度たったら戻れないなど勝手が利かない部分もありますが、その点は良いですね。

【価格】
個人は、年間56,000円(税別)、月額7,000円(税別)
学生や教育機関、非営利団体、スタートアップ企業であれば無料です。

【自分の使い方】
部分的なモデルの修正に使ってます。正直他のモデリングソフトで事足りるのですが、このエッジがもっと綺麗に馴染まないかなとか、これ解析してみたいなとか、専門的な話で申し訳ないですが、部分的に使ってます。

【購入の経緯】
乾燥機のデザインをしていたときに、うまくライノセラスで作れず、先輩デザイナーにどうすればいいか聞いた時、fusionのツールを応用すればうまくできるよと教えてもらい導入してます。
頻度的には、あんまりですね。困ったら起動くらいの感じです。


まとめ

価格的には、学生さんであればライノセラス以外は無料で使えるので、早速ダウンロードする事をお勧めします。

大事な点として、何を作りたいかをはっきりさせる

キャラクター?
プロダクト?
ジュエリー?
アニメ?

自分が作ってみたい物を想像してから購入するものは、体験版で試してから購入するのが良いと思います。

特に作りたいものが思いついてない方は?

お勧めソフトは blenderです。

結局どれをダウンロードすればいい?

今回紹介したソフト以外にも、モデリングソフトはあります。
学校など職場で使われているソフトがあればそちらを購入した方が学び直す必要がないので楽です。それ以外の方は「 blender」をお勧めします。
VRゴーグルを持っている場合は「グラビティスケッチ」

最初の結論にも書きましたが、複数持ちがベストです。
ライノセラスだけじゃ、変形するアニメは作れないから blenderを併用しようなど、一個のソフトじゃ限界があるので、まずはこんな作品を作りたいを自分の中で明確化して、ソフトを探してみましょう。


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