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「バズ」と言わないバズマシーン

 こんにちは、みなさん。
 終わりのはじまり「カイ・ジ・エンド」と申します。

 CHOCOLATE inc.という会社でプランナーをしています。今回は会社の先輩であり、通称バズマシーンという肩書をもつ栗林さんと一緒に仕事し始めて感じたことをつらつらと書き留めて行こうと思います。

 ある日、得意先へのプレゼンの帰り道に栗林さんとの付き合いが比較的長いプロデューサーの方から「プレゼン中に『バズ』って言葉を多用しすぎかもね。栗林さんは実はそんなに『バズ』って使わないよ。」とアドバイスをもらいました。

 確かに会議やブレストをしていても、栗林さんの口から「バズ」という言葉を聞いたことは少ない気がします。

 栗林さんはバズマシーンという肩書からか、話題になる映像や企画を作り出すことを得意としています。(バズだけでなく他のことも得意ですが)
 肩書の珍しさからか、ソーシャル上で話題になることを目的とした仕事を依頼されることが多いです。

 僕自身も栗林さんへのイメージは、肩書のイメージが強かったので、「バズ」という言葉が日常的に使われているのだと思っていましたが、実はそうではありませんでした。注意深く観察してみると
「この投稿ってどうして話題になってると思う?」
「これが世に出た時に広がっていくかな」
といった具合に、「話題」や「広がり」などの「バズ」以外の言葉で話を進めていくことが多いです。

「だいたい意味は一緒じゃないの?」と感じた方もいると思いますが、僕個人はプランナーが「バズ」という単語を使うかどうかで大きな差があるように感じています。



【バズ】という言葉はとても強い言葉です。SNSで話題にされているほとんどのことを包括できてしまいます。ですが、その話題の裏側にあるようなシェアされるモチベーションは、様々です。

美しかったから
許せなかったから
可愛かったから
知って欲しかったから、
色々なバズの正体があります。

みんなが話題にしたくなるようなコンテンツを企む以上、「誰が」「どうして」話題にしたくなるのかという理由を考え続けなければいけません。
バズという言葉を使っていると、その背景を全て無視して満足してしまう人が多いような気がします。逆にしっかり狙って話題化できる人ほど、何が原因で話題になっているか説明できています。

これは他の言葉でも当てはまるような気がしています。

エモい、アガる、イケてる、インスタ映え....
強くて流通力の高い言葉だけが生き残っていく時代だからこそ、そこに存在する繊細な人の感情を置き去りにして満足しがちになってしまいます。

何かを企画する人こそパワーワードに溺れていはいけない。
言語化を怠るようなプランナーになってはいけない。

そんなことを学んだ気がしてます。あくまで推測ですが。


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