窓を望む。
夜分に失礼します。ひたすら紳士です。
私は今年の春、ある一つの念願を果たしました。
そう。
紳士なら誰しも一度は憧れる、アレです。
「ホテルの部屋の窓に手をつかせ
て、立ちながら果てる。」
成人向け動画を見ていて、「死ぬまでに一度…」
と考えていた、この願い。
一緒に叶えてくれたのは、淑女Mでした。
勇気を出して、思いを伝えてみると、
「男って本当に馬鹿。だからこそ可愛い。」
そう言って、快諾してくれました。
Mは実に、実にいい淑女です。
次どこかに宿泊した時に是非、という話に
なりまして。
───遂に、その時が来ました。
その日泊まった場所は、高層高級ホテル…
ではなく、3階建ての和風旅館。
描いていたシチュエーションとは違いますが、
誤差の範囲内。
窓際で致すことができれば、本望でした。
いつも通り、ベッドの上で念入りに前戯を行い、
Mをひとしきり可愛がった後、一緒に窓の前に
移動しました。
夜の室内、窓は大きな鏡のようになり、私たちの
姿が映ります。
一糸纏わぬ姿で窓に手をつくMと。
その背後に立つ、彼女の腰に手を添える私。
ガラス一枚隔てた向こう側では、何も知らない
人々が生活を送っている。
ここは3階、誰かが見ているかもしれない。
ただならぬ興奮を感じながら、たぎる愚息を
Mの秘所にあてがい、押し込みました。
残念なことに、そこからはただただ快楽。
状況を楽しむ余裕はありませんでした。
覚えているのは、Mの可愛らしい喘ぎ声と。
打ちつけるたびに柔らかい、彼女のお尻の感触と。
いつも以上に早く果ててしまって、2人して
そそくさとベッドに戻ってしまったことぐらい
です。
今思えば、もう少し楽しめる余地があったなと、
ほんのり後悔してもいますが。
私は確かに、願いを叶えたのです。
紳士としてまた一つ磨きがかかった、素晴らしい
出来事でした。
皆さんもぜひ、パートナーに相談してみては
いかがでしょうか。
きっと楽しい夜になるはずです。
今日はここまで。
それでは、ごきげんよう…
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