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恋愛依存を克服するには。

最近の相談者に共通しているのが、無自覚な恋愛依存。
恋愛依存と聞くと、それってメンヘラ女子!的な感覚に思われがちだけれど、意外と多くの人が気がつかずになっている。と思ったので書いてみようと思う。

抱えている問題、状況は様々だけれど、要するにパートナーシップにおける問題。

人間は外側に答えを求めがちだけれど、実は内側にそれはある。
それを知らなければ、探す場所は外なので、外に外に答えを求めてしまうのは仕方がないのだけど。

モラハラにしても、浮気や不倫にしても同じと言える。

今回は、相性うんぬんではなく、基本的な自分とは?について。

自分が望むパートナーシップを築けずに悩む場合、すなわちそれは、自分が大切にされていない。と感じることにある。
それに対して、どう反応するかは人によって違う。
怒りなのか、悲しみなのか。

モラハラも浮気も不倫も、自分が大切に扱われていれば起きないこと。

ここで、大切に扱われていない。と感じる人達には、必ずと言っていい共通の反応パターンがある。

それは、自分を無視して後回しにする。

相談を受ける中で、
あなたは、本当はどうしたいと思うか?
あなたは、本当はどう言いたいか?
を訊ねると、決まって返ってくる言葉は、

でも、それをしたら、あの人が怒ると思う。

でも、それを言ったら、あの人は取り合ってくれないと思う。

なのだ。

私はそんなことは聞いてなーーい。
だって、私が今話しているのはあなたで、あなたの悩みを聞いてるし、だから、あなたはどうなの?ってことなのだけど、相談者は決まって、自分のパートナーの反応について答える。

意味分かりませんっ。

これこそが、恋愛依存に陥ってる人のパターン。

そうしてしまう原因や理由は、本人だけの問題とは言いがたい。
時代背景や家庭環境、学校教育、土地柄などなどがあいまっている。
日本には、我慢が美徳とされるものが根強く残っていて、それこそ遺伝子に組み込まれているんではないか?と思うレベルだと感じる。

時代が変わっていく中で、色んなモノやコトが変わって来ている。
家に電話もテレビも車もなかった時代から、携帯はほとんどの人が持っているし、テレビだって携帯で観られるし、車が大人の人数分あるなんて家庭もあるだろう。

大家族から核家族になり、お母さんは家で家事と子育てをしていたけど、今はそこに仕事も加わっている。

色んなことが時代と共に変化しているのに、男とは、女とは、男のくせに、女のくせに、夫とは、妻とはなどは変わりつつはあるが、とってもゆっくりな変化であり、まだまだ昔のままと言える。

夫や父が大黒柱として存在し、一番偉い人的な位置づけが残っている家庭も多いのではないか?
もしくは、そう言う家庭で見て育った人は多いのではないないか?

中には、母親が父親に暴力を振るわれたり、家政婦同然の扱いを受けるのを見て育った人もいる。

よその家庭を知らず、家族ってこう言うもの。
何の疑いも持たずに大人になった人だっている。

これは、家庭における影響だけれど、学校では協調性を持つことを大事にされるし、知らず知らずのうちに、家庭や社会の暗黙のルールに沿って、それを当たり前として来ているとも言える。

なので、自分の気持ちを言ったり、通すことはワガママだと思えたりなんてことは、世の中の多くの人が持っていたりする。

そう言うものが、パートナーシップにも反映されてしまい、相手ありきの関係を知らず知らずに築き上げてしまい、自分を無視して続けてしまう。

でも、私達人間は、生まれた時には自由な発想があり、自由な思いがあった。
お腹が空いて泣けばミルクを与えてもられ、オムツを交換してもらえ、抱っこして寝かせてもらえた。
一人では無理だから、靴を履かせてもらい、着替えさせてもらった。
今悩みながらでも生きていると言うことは、仮に両親の元で育つことがなかったとしても、誰かがオムツを交換してくれ、誰かがミルクなり母乳を与えてくれ、誰かが抱いてくれ、世話をしてくれ、愛を注がれたから死なずに育っている。

無条件に愛される感覚を、赤ちゃんの時に味わっている。

なので、自分は愛されて当然だし、大切にされて当然と言うことを、記憶として覚えてなくても知っている。
だからこそ、大切にされてない感覚や、愛されない感覚に違和感を覚えるのではないかと思う。

しかし、長い年月の間、当たり前に自分を無視して生きてしまうと、自分の欲求や思いを感じにくく、感じたとしても抑えてしまえる。

そうなると、我慢を強いられても、尊重されなくても、大事にされなくても、健気に頑張ってしまう。

本当の気持ちを言ったら、相手を怒らせてしまう。とか、取り合ってもらえない。とか、嫌われてしまう。とか、最悪...捨てられてしまう。

それは、成長段階で、親だったり、友達だったり、先生からだったり、実際に言われたことがあり、イヤな経験をしたから。
それがまた起こる!と条件反射で自分を守ろうとしてしまう。

だーかーらー。
抑え込んでしまう。

でもね。
ここでちゃんと考えてもらいたーい。

愛し合える相手と幸せな人生。

大事にされない人生。

どっちがい〜い?ってことなんです。

愛し合える相手と幸せな人生を生きる。
これですよね?普通に。迷うことなく即答で。

ならば、それが叶わない相手なら、一緒にいなくてもいいんでないの?

あなたが、あなたの気持ちを正直に伝えて、それに対して、怒るとか、聞き入れないとか、別れを切り出す人だったら、幸せな人生を生きていく相手ではないってことです。

ここを頑張って腹に落とし込んで決心してもらいたい。

そんな人なら、要らない。

でもね。
恋愛依存に陥っている人は、ここまで言っても、でもでもでもでもでもでもと言い続けます。
必ず。

それでも好きだと言うならば、何もかも呑み込んで自分殺してやっていくんですね?
でも、それはできないから苦しくて悩んでるわけですよね?

あの人がもう少し変わってくれれば、やっていけるのに。なんて思ったりしていませんか?
残念ながら、人を変えることってできません。
本人が自らの意思で、変わろう!と思わない限り、変わることはありません。
そして、変わって欲しい思いは、ものすごーーーく理解できるけれど、それって実は傲慢です。
自分の思い通りにしたいって言う支配欲で、相手があなたにしていることと同じことなんです。

でも、この人と別れたくないんです!

どうしてでしょう? 大事にしてくんないのに?
その人と別れたら、どうなっちゃうんでしょうか?

きっと、我慢もしなくていいし、犠牲にならなくていいし、心を消耗しなくていいし、振り回されず心軽やかに生きられるんではないでしょうか?

でもでもでもでも、別れたくなーい。

何故なら、一人になりたくないから。
誰もいないよりいいから。
もう誰とも付き合えない気がするから。

色んな思いが人によってあると思うんですが、簡単に一言で言うならば、それは執着ってやつなんです。
手に力込めて握りしめている状態てす。

その人と一緒にいることが何より大事ですか?
人生の最優先事項ですか?

答えは違うはずです。

幸せに生きていきたい。
そう思っているはずです。

あなたを幸せにしてくれるのは、その人ではありません。
そして、他の人でもありません。
あなたを幸せにすることができるのは、あなただけなのです。

あなたに我慢させているのは、お相手ではなく、あなた自身なんです。
あなたがそれをご自身に許していると言うことなんです。

あなたの人生なのだから、あなたが幸せになるために、あなたが誰といるかを選べばいいんです。

それが、自分を大切にすると言うこと。

是非、どんな関係で、どんな気持ちを感じながら、どう生きたいのか?
その為に、ご自分が何を選ぶのか?

これを腹に落とし込んでみてください。

一般的にあなたが自分の幸せを大事にすることを選ぶと、お相手がどう反応するのか?については、また別の機会に書きたいと思いまーす。

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