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事実と解釈をごっちゃにしないためのお手軽思考法

以前、考えて行動するクセをつけるフレームワークの「思考の6段階モデル」を説明しました。

この6段階は、自分の思考段階を客観視できて便利です。そしてこの6つの段階は、3つのフェーズに分けられます。

それがこれからお話する「空・雨・傘」のフレームワークです。

考え続けるために必要な3ステップ

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この思考の6段階モデルは、3つのフェーズに分かれています。

それが、1.事実確認、2.解釈、3.行動です。

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6段階で分けてみると、こうなります。

知識を得て事実を確認し、理解、応用、分析を経て解釈を行います。そしてそれらの情報から、自分で考えて行動していくのです。

つまり大事なのは、

1.事実確認

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十分なレベルの知識を入れて、事実をしっかり確認すること。

2.解釈

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得た知識から、あらゆる可能性を導き出すフェーズ。自分なりの考えやフレームワークを使って解釈を進めます。

3.行動

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事実確認と解釈が済んだら、自分の行動に移すのみ。現実に活かす方法を考えればいいのです。

大事なのは「事実確認」で終わらないこと

このフレームの肝は、解釈と行動です。しかしこの2つのクオリティを上げるには、事実確認を疎かにできません。本を読んで賢くなった気がするけど、実際は何も変わっていない意識高い系を見れば分かる通り、事実確認だけしても無意味なのです。

自分で問題解決はできないのに頭だけでっかくなっても、虚しいだけですからね。そこから一歩、自分なりの解釈や分析、応用があって初めて役に立ちます。

事実確認で終わっている例を他にも出しておくと、学生時代の期末テストがまさにそうで、あれは事実確認(つまり暗記)だけして、パターン化された問題ばかりが出ますよね。ですから一夜漬けもやりやすいですし、終わった後にすぐに忘れるでしょう。

解釈と行動が伴っていない行動にはほとんど価値がないのです。

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知識ではなく、スキルへ転換する

もっとも大切なのは、知識をそのままにせず、必ずスキルへ転換させることです。その方法は以前話したように、思考の6段階モデルを繰り返し続けること。

知識はスキルではない。知識プラス一万回の訓練がスキルとなる

スズキ・メソードの創案者、鈴木鎮一さんの名言です。まさにこの通りで、知識を得てからの解釈と行動こそが、その知識をスキルへと昇華してくれるです。

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知識で終わらず、必ず解釈と行動もセットにする。これを習慣にしている人は、老若男女問わず頭の良い方が多いです。それもそのはずで、借り物の知識で止まらず、自分の血肉している情報が他の人よりも多いのでしょう。

まとめ

「空・雨・傘」は、日常生活で最も多く使うフレームの1つです。思考するときは、必ずこのフレームを通ると言っても過言ではありません。

みんなが当たり前にやっていることですが、質の高い当たり前を作れている人は少数です。だからこそ、この当たり前の質を上げるのは人生に大きな意味があると考えています。

ぜひ使ってみてください。



読んでいただきありがとうございます。これからも読んでもらえるとうれしいです。