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建築業界でのXR活用方法

こんにちは!
「NTT XR Collaboration」担当の鈴木です。

今回は業界別ユースケースご紹介の二回目として、建築業界での活用方法をご紹介いたします。


※NTT XR Collaborationがどんなサービスかについては、以下の記事で紹介しています。先にお読みいただくと今回の記事も理解しやすくなると思います。ぜひご覧ください。
リンク:NTT XR Collaboration、noteで発信します!|NTT XR Collaboration by ドコモビジネス

まずは建築業界向けの利用シーンがわかる、こちらの紹介動画をご覧ください!

動画で紹介した活用法を、より詳細にご説明します。

建築業界における活用法①:スペースやルートの確保(デザイン)

建築の現場では、資材を運び込む動線を確保する必要があります。また、建築後に行われる様々なメンテナンスに対応するスペースの確保も必要となってきます。
建築の設計においては通常、意匠設計、構造設計、設備設計を行います。
それぞれの設計担当は異なり、各設計は密接に関連しているので、認識を合わせながら進めないと設計の最終段階や現場での作業時に齟齬が判明する恐れがあります。軽微な齟齬であれば最終的に調整可能な場合もありますが、資材を運び込む導線やメンテナンス用のスペースの確保が不十分な場合等は作業の遅延につながるリスクとなります。

NTT XR Collaborationでは、ご利用の3Dアプリケーションを、本サービス上でデータ展開するだけで、XR空間上でデータの共有が行えます。そのデータは実寸大で表示することができ、どのくらいのスペースが確保されているかが確認できるため、各設計担当者間の認識の齟齬を予防することができます。また、メンテナンスの際に使用する機材をMR映像下に置き、十分なスペースが確保されているかの確認もできます
こういった動線やスペースの確保を設計当初から確認することができるので、設計業務の効率化に貢献します。

スペースの確保

建築業界における活用法②:お客さまへのご説明(セールス/コミュニケーション)

建築業界でお客さまに設計状況を共有する場合の課題として、実物感が伝わりにくいということが挙げられます。
実物感を共有するツールとして動画やアニメーションによる紹介が挙げられますが、紹介する側の目線で編集されているため、お客さまが見たい視点で確認できない場合があります。また、お客さまの要望に合わせて様々な視点を取り入れた動画やアニメーションを作成するのは煩雑であると言えます。
また、BIMデータをお客さまに直接見ていただくことも考えられますが、画面越しに見ることになるので実物感を得ることは難しいでしょう。

NTT XR Collaborationでは、PowerwallやHMDを使って実寸大で共有できるので、あたかも実際の建物の中に居るかのように感じられ、お客さまに実物感を得てもらいやすくなります。
また、お客さまと会話をしながら同じモデルを操作して、お客さまが見たい視点で確認でき、コミュニケーションギャップの解消と、迅速な合意につながります。

コミュニケーション

建築業界における活用法③:熟練者による研修(トレーニング)

建築業を含めた建設業界でも高齢化が進んでます。平成28年の段階で建設業界で働く65歳以上の人数は約45万人いましたが、10年後の令和7年には大半が引退するとみられ、人材不足を経営上の課題に挙げる会社が増加しています(国土交通省資料)。そのため、若年労働者の育成が喫緊の課題となっています。
一方で、外国人労働者が増加していることから(同じ国土交通省資料)、外国人労働者向けの研修も必要となってきています。

NTT XR Collaborationは、オンライン会議の中でXR映像を共有し、その映像を操作・編集することができます。したがって、熟練者の移動の手間を省いて効率的なトレーニングが行えます。
また、外国人労働者に対しても、スケッチ機能(XR映像に書き込むことができる機能)等を活用して視覚情報を中心とした研修を行うことで、直感的に伝えることができます。言葉が通じにくくても、XR映像を活用して視覚的に伝えることで研修が行いやすくなります。

トレーニング(スケッチ機能)

最後に

今後も引き続き、業界別活用方法や機能をnoteにて発信していく予定ですので、ぜひアカウントをフォローしていただき、更新をチェックしてみてください!

また、今回の記事で少しでも興味をもっていただきましたら、ぜひ下記よりお問い合わせください。詳細にご案内させていただきます!
※本サービスは法人向けサービスになります。
➡お問い合わせはこちら

オフィシャルサイト:https://www.ntt.com/business/services/xrcollaboration.html