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BizOps導入の手引き

BizOpsを中心に、成長企業は続々と、xOps部門を立ち上げています。事業グロースの基盤は、Ops(Operation)だと気づき始めています。

海外では先んじて、その地位は確立されています。日本でも、BizOps導入は加速していきます。

BizOps / xOpsを下記にて一挙解説しています。

BizOps / xOps部門導入企業100選

国内企業で、BizOps / xOps職を募集している企業100選は下記です。

ご覧いただくとわかりますが、誰もが知る上場成長企業や事業グロースを目指すベンチャー企業の名が連なっています。

しかし!

なんと・・・100社に至っていないです。

BizOps部門の導入が始まったのは、この1、2年です。今後もっと増えていくことは間違いないですが、今なら、確実にBizOps導入企業100選に入れます。

貴社もBizOps求人を乗せませんか?

BizOpsを初めて聞く方

BizOpsが何かわからないのに、導入しろ!って言われても無理だよ…確かに一覧見たら、結構知っている会社が導入してたから検討はしたいけど…。

仰る通りです!

まずは、下記のBizOpsの解説をご覧ください。必ず必要だと思っていただけますので、そこから検討してください。

さらに、現在BizOps/xOps職を募集している45社の募集概要を精査し、募集概要のサンプルも用意しました。

BizOps導入の意思決定には1円もかかりません。BizOps導入企業トップ100選に掲載するのに費用も発生しません。

BizOps/xOps募集企業45選の解説

BizOps/xOps部門の募集をしている会社情報「規模」「設立年」「評価額」から整理しました。

規模(社員数)

BizOps/xOps部門は、どの企業フェーズから導入すべきか?

よくいただく相談の一つです。業務の属人性に課題を感じ始めたら、直ぐです。むしろ、そのタイミングだと遅いです。

事業も組織も拡大の意志がない場合は、xOpsの導入は不要です。しかし、事業グロースを目指すのであれば、導入が早すぎるということはありません。

こちらが、BizOps/xOpsの募集をしている45社の規模の分布です。

30→50→100名が組織の壁と言われますが、その壁をスムーズに超えていくためには、BizOps/xOpsが必須です。

組織の壁を、人事評価制度やカルチャー醸成で超えていこうとするのが今までの通例でした。もちろん、それも大事ですが、今後は加えて、オペレーションの構築で超えていくことが、定石になると予想しています。

設立年数

新しい部門の導入に際しては、やはり新しい企業が多くなります。これは、BizOps/xOpsに限った話ではなく、台頭していく若い会社ほど次々と挑戦していくのは、どの領域も、いつの時代も変わらないと思います。

評価額・時価総額

(2023年12月1日時点)

さらに、各社の評価額をコチコチ記録してグラフ化しました。

評価額20億円前後から、グッとBizOps/xOpsの導入が増えます。調達フェーズだと、シリーズA・B以降あたりです。事業フェーズでも、この段階から組織拡大が加速しますので、Opsの重要性が増すタイミングと一致しています。

所在地ランキング(おまけ)

特段、意味はないと思っていますが、箸休め的に。BizOps/xOps部門を導入している企業の本社所在地ランキングです。

1位:東京都港区(19社)
2位:東京都渋谷区(7社)
3位:東京都千代田区(4社)
3位:東京都中央区(4社)
3位:東京都品川区(4社)

東京強し。都心3区強し(港/千代田/中央)。渋谷は、さすが元祖ベンチャー区。この区に属し、成長志向企業様は、問答無用でBizOps導入をお願いします。

次からは、具体的にBizOps各社の求人を読み解いていきます。

募集背景

まずは、BizOpsの募集背景です。各社共通して言えることは3つです。

①組織拡大、事業拡大をしている / 目指している
②部署間連携、全体最適・個別最適を進めたい
③業務がカオスになりつつあるので仕組化・改善したい

以下、一部抜粋です。

■顧客・組織拡大に伴い、組織リソースを最大限に発揮し、効率的かつ効果的なビジネス運営を実現したい
■複数の部門と連携しながら、全体最適と個別最適のバランスを保ちつつ、日々の改善を行っていきたい
■更なる成長のために必要不可欠なBizOpsは直接顧客に関わらない部署だからこそ「顧客に対して何ができるか」を第一に考え、経営陣に対しても臆せず提言してほしい
■事業/組織拡大に向けたビジネスサイドの課題発見 - 仕組み化まで行い、人員が増えた際にも効率が変わらない状態を目指したい
■オペレーショナル・エクセレンスの実現を中心とした競争優位性の向上を実現すしちあ
■各事業の統括、横断的な戦略立案、事業運営ルールの見直しやBPRなどを通して、さまざまな経営課題を解決したい
■新設されたポジションのため、業務内容をまだまだ明確に要件定義出来ていなく、そんなカオスな状況からアクションしてほしい

従来は、「組織拡大に伴い人事部を募集」「事業拡大を加速させるため営業部隊増員」こういった募集しかありませんでした。

それが、BizOpsの台頭により、上記のように、「直接業務を行わない・顧客には対峙しない」「客観的に横ぐしに業務改善してほしい」「それを経営陣に提言してほしい」という役割をBizOpsに求めています。

仕事内容

実際にBizOpsに何を担ってほしいのか、各社の共通項は5つでした。募集背景の課題を解決するために、下記の実行をBizOpsに期待しています。

①ビジネスや組織全体を見て、課題を特定し、解決策を提案・実行する
②可視化・分析を行いながら事業戦略遂行のオペレーション構築を行う
③業務プロセスの具体化やフロー作成、各種オペレーションの仕組み化
④各種定量データの見える化、収集、データに基づく改善活動
⑤現場・組織へのオペレーション定着ナレッジマネジメント

■ビジネス組織全体のバランスを考慮しながら、戦略的オペレーションの構築/プロジェクトマネジメント
■イシュー毎のPJ組織立ち上げ〜推進・事業責任者と連携した事業計画・戦略の策定 
■全社の課題を把握し、効果的な解決策を提案・実施・必要な部署へのアクション促進
■オペレーションの課題を解消するための解決案の設計、および実行における各部署と連携したモニタリング
■全社・各部門のオペレーション(データドリブン含め)企画・改善・仕組み設計
■各種定量データ・KPI等の見える化・分析、データに基づく各種カイゼンの推進
■組織全体のイネーブルメント企画・仕組み設計・ナレッジマネジメントの戦略立案〜環境整備

BizOpsの具体的な仕事に内容に、中長期での全社戦略・実行計画の策定推進・支援と記載もありました。オペレーションを経営戦略の中核に置いている企業もあり、オペレーションの価値向上を感じます。

必須スキル

各社が書いているBizOps必須スキルをまとめると、全部72個ありました。

必須スキルを読み解くとBizOpsに求められるスキルは4つでした。

①業務改善能力

■事業戦略を踏まえた業務プロセスの具体化や業務フローの作成、オペレーションの仕組み化・標準化
■複雑な業務を改善・仕組み化するために、客観的に仮説を立て、推進できる
■ビジネス全体を構造的に理解、戦略的に俯瞰し、KPI設定、ボトルネックの特定能力

②他部署との連携

■部門の枠を超え複数の部署や上位レイヤーを巻き込んだ改善提案/実行プロジェクトをマネジメントした経験
■事業横断的なプロジェクトを推進するコミュニケーション能力や巻き込む力、合意形成や施策浸透までをリードされたご経験
■複数の職種を巻き込みながら動かし、課題解決まで、相手の職種を問わず並走し続けるコミュニケーション姿勢

③言語化能力

■新たなルールを、文章・図表・口頭説明等にまとめる言語化スキル
■ドキュメンテーションを通して、現場のあるべき業務や仕様の共通理解を作れるコミュニケーションスキル
■論理的な思考力およびコミュニケーション能力で施策企画立案ができる
■具体と抽象を行き来しながら課題を突き詰める力

④クラウドツール活用

■SalesforceなどのSFA、CRMツールの活用経験
■MAツール・BIツールの活用経験

④のツール活用は、あくまでユーザーとして触ったことがあるか程度のレベルでした。当たり前に日々SaaSやクラウド活用でデジタル化した仕事をしてきた方でないと難しいというのが各社大前提です。

BizOpsは、データの統合が大変。データドリブンと取り沙汰され、各種BIツールやクラウドツール活用のプロと思われがちです。

しかし、各社が求めるBizOpsの必須スキルでは、SFDCの資格保有やSQL活用の項目は意外にも3つだけでした。SQLについても必須なのは簡単なクエリを書けるかどうかでした。

それ以外は、BizOps求人を見ればみるほど、この3つの能力は、コンサルタント人材だよな、と思います。

正直、事業会社でこの経験ができる若手(20代は、ほぼ無理 / 30代で一部)は皆無かと。事業会社で、この経験をしているのは早くても40歳以上が多いと思います。成長企業に行きたい若手で、この必須スキルを要するのは、他社のBizOpsか、コンサル会社の人たちに絞られそうです。

有象無象のアドバイスだけ行うコンサルではなく、いわゆるファームなどで真っ当にプロジェクトを推進しているコンサル会社での経験、それがそのままBizOpsの必須スキルと酷似しています。

ようは、BizOpsを募集している会社は、社内に業務改善コンサルタントを設置したいんだよね?と求人票を見れば見るほど感じました。

実際、コンサルティング経験を必須要件として書いている会社も複数ありました。

他詳細のレポート

この辺りの必須スキルを中心にまとめましたので、歓迎スキルも含めて、もっと深く考察したレポートを後日作成します。できあがったら、また皆さんに共有します。その際には、年収帯の中央値なども整理して報告します。


BizOps求人募集概要

各社のBizOpsの募集概要から、求人票のテンプレートを用意しました。

ミッション・ビジョン

ここは、貴社のミッション・ビジョンを書いてください。実現したい世界観や社会、会社の使命など。BizOpsを募集している各社、やりたいことを明確に書かれていました。

事業内容

ミッション・ビジョンを実現するために、今行っている事業についてです。ここも今、貴社で行っている事業を書いてください。上のミッション・ビジョンも、この事業内容も特段派手で奇をてらったような内容は必要なく、ありのままの現状を書いてもらえればと。各社のBizOps求人も、すごい凝ってたというわけではありません。

募集背景

ここから、BizOps用の記載になります。

事業・組織拡大を目指すために必要不可欠なBizOps部門を立ち上げます。事業グロースの中枢となるポジションです。

全社を横断的に、各部門と連携し、事業運営の課題発見・改善提案・仕組み化までを担います。

経営陣とも密接に関わり、ビジネスを定量的に分析し、経営課題の解決、事業戦略立案のための提言もいただきたいです。

BizOpsは、ビジネスグロースのために、仕組化、業務構築、データ・テクノロジー活用をしながら、全社プロジェクトを推進する、事業・組織の中核です。今後のキャリアに大きな価値となる経験・スキルを得ることができるポジションです。

仕事内容

事業グロースのため、まずは4つのことを期待しています。

①ビジネスや組織全体を見て、課題を特定し、解決策を提案・実行する
②可視化・分析を行いながら事業戦略遂行のオペレーション構築を行う
③業務プロセスの具体化やフロー作成、各種オペレーションの仕組み化
④各種定量データの見える化、収集、データに基づく改善活動

その実行のために具体的には、下記を担っていただきます。
■ビジネス組織全体のバランスを考慮しながら、戦略的オペレーションの構築/プロジェクトマネジメント
■イシュー毎のPJ組織立ち上げ〜推進・事業責任者と連携した事業計画・戦略の策定 
■全社の課題を把握し、効果的な解決策を提案・実施・必要な部署へのアクション促進
■オペレーションの課題を解消するための解決案の設計、および実行における各部署と連携したモニタリング
■全社・各部門のオペレーション企画・改善・仕組み設計
■各種定量データ・KPI等の見える化・分析、データに基づく各種カイゼンの推進

さらに、そこから
■組織全体のイネーブルメント企画・仕組み設計・ナレッジマネジメントの戦略立案〜環境整備
■中長期での全社戦略・実行計画の策定推進・支援
自らが構築した仕組みの定着による組織のパフォーマンス向上、現場と連動した経営計画・事業戦略の立案までBizOps部門で担っていただくことを期待しています。

必須スキル

BizOpsとして活躍していただくための必須スキルは4つです。

①業務改善能力
■事業戦略を踏まえた業務プロセスの具体化や業務フローの作成、オペレーションの仕組み化・標準化
■複雑な業務を改善・仕組み化するために、客観的に仮説を立て、推進できる
■ビジネス全体を構造的に理解、戦略的に俯瞰し、KPI設定、ボトルネックの特定能力

②他部署との連携
■部門の枠を超え複数の部署や上位レイヤーを巻き込んだ改善提案/実行プロジェクトをマネジメントした経験
■事業横断的なプロジェクトを推進するコミュニケーション能力や巻き込む力、合意形成や施策浸透までをリードされたご経験
■複数の職種を巻き込みながら動かし、課題解決まで、相手の職種を問わず並走し続けるコミュニケーション姿勢

③言語化能力
■新たなルールを、文章・図表・口頭説明等にまとめる言語化スキル
■ドキュメンテーションを通して、現場のあるべき業務や仕様の共通理解を作れるコミュニケーションスキル
■論理的な思考力およびコミュニケーション能力で施策企画立案ができる
■具体と抽象を行き来しながら課題を突き詰める力

④各種クラウドツールの活用
■SalesforceなどのSFA、CRMツールの活用経験
■MAツール・BIツールの活用経験

求める人物像

BizOps募集各社も、この人物像は、自社のバリューに合ってるかどうか、がメインでしたので、貴社の他の求人同様にカルチャーフィットを記載してください。

募集条件

年収帯は、600~1,000万円を超えるものもありました。600万円以下では、BizOps必須スキルを有する人材の採用は難しいかと思います。

年収以外は、通常の募集条件(勤務時間や場所や福利厚生など)と変わりありません。BizOpsだけ特別な条件提示はありませんでしたので、貴社の通例のもので大丈夫です。

会社概要

こちらも、通常の会社概要の記載で大丈夫です。

BizOps募集を検討されたい方へ

BizOps/ xOps部門の募集を開始される方、検討してるが自社でマッチするか相談したい、とういった段階でのご連絡でも大丈夫です。

XやFacebook、サイトのフォームからご連絡ください。

X(@ryodaitanaka6
Facebook(@ryodai.tanaka.6
HPフォーム

まずは、noteとスプレッドシートの100選に追加させていただきます。

BizOpsを導入してください

ぜひ、BizOpsもしくは、何かしらのOps部門は立ち上げてください。

あなたの会社の事業成長だけではなく、この国の発展に直結すると信じています。一緒に、日本のオペレーションを磨き、日本ブランドを創っていきたいです。

Japanese Operations as a No.1

本来、オペレーションは日本人の専売特許だと思っています。しかし、得意が故に、誰も型化せず、みな良きに計らってしまいます。

そして、実際、計らえてしまう資質も能力も日本人はみな備えています。

お伝えしてきたように幸い、BizOpsをはじめとするxOpsの重要性が近年増していますが、日本は黎明期です。確かに発祥は他のビジネストレンドと同様、海外からです。

しかし、オペレーションという領域に関しては、日本で独自進化を遂げていって然るべきです。その先に、日本企業の日本的オペレーションを海外企業がこぞって取り入れる、そんな未来がくると信じています。

BizOpsの立上げに際して

BizOpsの立上げの意思決定だけなら、1円もかかりません!ぜひ、お願いします。

BizOpsを導入する企業が増え、またBizOps / xOpsの分野で活躍する人が増えることを心から願っています。

皆さまの会社の更なる事業グロースを心より祈っています。

株式会社クロス・オペレーショングループ
代表取締役
田中亮大


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