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BizOps/RevOps…急増中のxOps職25種類を一挙解説

BizOpsやRevOps、SalesOpsやCSOpsなど、成長企業においてxOpsというポジションの募集が増えています。その数、25種類。

BizOps(BusinessOperations) / RevOps(Revenue Operations) / SalesOps(SalesOperations) / CSOps(CustomerSuccessOperations)…

xOps職の代表例。この他に21種類。

25種類だって?

多すぎますよね笑。ビックリです。

xOpsについて聞いたことがある人も、そんなにあるっけ?と言いたくなる気持ちはわかります。

ぜひ、興味本位で覗いていってください。

xOps?なにそれ?

そんな方にこそ、ぜひ見ていってほしいです!

特に、事業成長を目指す経営者なら絶対に知っておく必要があります。
知っていて損はないです。

この記事読む10分が無駄だった!とはならないと思います。


はじめに

誰が読むと役立つ?

経営者にとってxOps導入検討は必須です。

xOpsポジションを設置する / しないは、事業成長に大きな影響があります。

経営者 / 事業成長の責務がある方

〇〇Opsという役割やポジションは聞いたことがあるが詳しくは知らない
xOps部門の構築で事業が伸びるなら取り入れたい

成長志向のビジネスパーソン

キャリアアップを目指す個人にとっても、xOps職の重要性は増すばかりですので、キャリアの一環として大きな可能性があります。

最近〇〇Opsという募集を見かけるが詳しくは知らない
xOpsというポジションが自分のキャリアを広げるなら選択肢にしたい

私自身は、xOpsを事業グロースのために捉えているので、経営者や事業サイドの視点が主で話が進みます。しかし、充分に、個人のキャリアにも役立つと思います。

読了目安

単なるxOps職のまとめ記事なので、5,000字くらいで書こう!

と思っていたら、色々書き足して、13,000字ほどになりました汗

しっかり読むと15分くらい要します。

こんなOpsがあるんだと全体感を理解する程度なら、2-3分程度眺めていただいても充分かと。

海外のxOps状況

BizOps特化サイトがあったり、

https://www.bizops.network/

RevOpsを推進するためのSaaSがいくつもあったり、

PeopleOpsという本があったり、

調査会社のガートナーは、2025年までに成長企業の75%はRevOps部門を導入すると発表したり、

https://www.gartner.com/en/doc/741852-tech-providers-2025-revops-rewrites-the-revenue-growth-playbook-for-product-marketers

xOpsの地位の高まりが急激に進んでいます。

この波は確実に、この波は日本にもやってきます。実際、国内の成長企業も取組み始めています。

日本のxOps状況

日本でも上場企業からスタートアップ企業まで、事業グロースを目指す企業が、xOpsポジションの設置・募集をしています。

BizOpsの募集をしている上場企業は、Chatwork社やマネーフォワード社、さくらインターネット社やアカツキ社など。

ベンチャー企業でも、LayerX社は全方位のOps職を募集するとしてxOpsを掲げたり、タイミー社やSmartHR社、助太刀社やログラス社も各種Ops職を募集しています。

日本でもxOpsの重要性が日々増しています。

そもそもxOps部門の役割は?

今までの部門との違いは何?と混同しがちです。

イメージしてもらうために具体例として
「SalesOps⇔営業部⇔営業企画部」
の対比をします。

その後に、xOps全体の役割と目的を整理します。

SalesOpsと営業部の違いは?

SalesOpsは、営業現場のオペレーション構築を行います。
SalesOpsは、オペレーションを可視化・数値化し経営陣にレポートします。

SalesOpsは、直接、営業業務を行うことはありません。
SalesOpsは、営業執行部隊の上司でもありません。

SalesOpsは、営業執行部隊の成果向上を下支えします。
SalesOpsは、黒子です。

SalesOpsによって、営業部はより働きやすくなります。
SalesOpsによって、経営陣は事業成長の適切な判断ができます。
SalesOpsによって、営業企画の考える施策の成功確率があがります。

営業部の顧客は、当たり前ですが、お客様です。
SalesOpsの顧客は、営業部や営業企画・経営陣だと言えます。

SalesOpsは、営業部の各チームを横断的に管理(下支え)し、経営陣とのレポートラインも円滑にしていきます。

営業部でも、現場オペレーションの構築はできそうですが、実際無理です。

理由は2つです。

①営業活動しながら、片手間でできない。
(各チーム・各人を横断的に見るのは専属でないと無理です)
②自分たちの営業活動は、主観的ではなく客観的に見た方がよい。

SalesOpsと営業企画の違いは?

営業企画が、SalesOpsの役割を担えば良さそうですよね。
確かに、営業企画部の中に、SalesOpsがあっても何も違和感はありません。

ただ、従来の営業企画は、営業執行部隊のオペレーション構築や改革にまで責任を持ちません。名前の通り新しい施策や企画の立案が主です。

営業企画部は、営業活動の下支えというより、ちょっと偉そうです笑
営業現場で成果をあげて、営業企画に行きたい!とった雰囲気もあります。

SalesOpsは、営業執行部隊の成果向上を下支えします。
SalesOpsは、黒子です。

SalesOpsの、この特性を理解した上であれば、営業企画と同じ管轄にあっても大丈夫です。

xOpsの役割と目的

SaleOpsと営業部・営業企画部の違いを解説しました。
他のOps部門にも共通している役割は3つです。

・Opsは、執行部門の人たちの下支え・黒子である
・Opsは、該当執行部門の横の連携(横断的)を行う
・Opsは、執行部門の業務を定量化し経営陣にレポートする

上、下、横、全方位からの期待を受けとめ、オペレーションを洗練させていきます。

xOps部門の特徴も3つあげます。

・Opsは、自分たちが業務自体を行うわけではない
・Opsは、執行部門の上司ではない
・Opsは、執行部門の業務を客観的な観点で品質管理する

オペレーションを磨き、オペレーショナル・エクセレンスを実現してく。
オペレーショナル・エクセレンスの追求により競争優位性を築いていく。

これが、xOps部門の責務です。

xOpsポジション25種類一挙解説

何でもありじゃんって、思ってしまいますが、何でもありです。

会社は、所有と経営と執行の3つで成り立っています。
この執行を構成しているのは、オペレーションです。

つまり、オペレーションが存在し、それを磨く価値がある部門には、全てOpsの役割が必須となってきます。

以下の25種類は、日本企業が、まだ募集していないポジションも入っています。

英語で調べれば、まだ出てきそうですが、一旦25種類に絞りました。今は、だいぶ散らかってる感が否めませんが、たぶん、数年で集約されていくと思います。

集約されていきそうな主要はxOpsは、別途、それ単体でも解説していきます。

BizOps

xOpsの代表格、BizOps。BusinessOperationsの略です。事業全体のオペレーション推進が役割です。経営と現場のハブでもあります。

時にトップダウンの強い推進力を支援し、時に現場から顧客ニーズや市場変化や業務生産性の改善点を吸い上げ事業戦略に反映させます。

各執行部門の仕組化やデータ統合、DXや業務改革の旗振り役として、企業全体の生産性を高める役割もあり、事業・組織運営の中枢部門です。

各社のBizOps募集概要を全てみて、現時点の日本のBizOpsの全体像をまとめました。

RevOps

RevenueOperationsの略称です。BizOpsよりも、収益向上(売上 / 利益率 / 顧客単価アップ)への注力が大きいです。主に、営業やマーケ、インサイドセールスやカスタマーサクセスを横ぐしで管理・統合します。

分断されがちなザ・モデル型の組織のハブとなり、事業目標・経営目標の達成に責任を持ちます。

RevOpsの役割は、日本だとBizOpsと一緒になっていることも多いです。結果、事業が成長すれば何でもいいと思いますが、それぞれの違いは理解しておいた方がいいと思います。

SalesOps

RevOpsの中には、SalesOpsもCSOpsもM(Marketing)Opsも含まれまています。ただ、これら一つ一つのOpsだけでも、やることは多岐に大量にあります。

また、ザ・モデル型の組織ではない、従来の営業部隊がメインの組織もありますので、その場合はSalesOpsとして設置されることもあります。

売れる奴が偉い!という個に依存する営業組織ではなく、誰でもが高い成果を出せる仕組みを構築していきます。

多くの経営者が、一度は頭を抱える課題

なんで自分は売れるのに、社員は売れないんだ・・・
自分以外で事業を伸ばしてくれる責任者を採用したい・・・

この悩みを解決するのが、SalesOpsです。

SalesOpsも多くの会社で必須な役割です。

CS Ops

CustomerSuccessOperationsの略です。テックタッチ・ミドルタッチ・ハイタッチというCSの実行体制の構築・強化・改善を推進します。

単にツールの導入や、ヘルススコアの集計・改善を行うだけではありません。

カスタマーサクセスという名の通り、本気で顧客を成功させるなら、1社1社に入り込む支援も必須です。

しかし、このようなソリューション支援は、コンサル要素も多く一部の人しか実施できない事態に陥りがちです。

ここも確りと、型化・仕組化・オペレーション化し、誰でも高いサポートを行えるようにしていきます。

CSOpsの如何で、チャーンもLTVも大きく変わってきます。

CS Ops

CustomerSupportOperationsの略です。カスタマーサクセスではな、カスタマーサポートです。カスタマーセンターやサポートセンターと言った呼び方をする会社もあると思います。

カスタマーサクセスが能動的、カスタマーサポートは受動的といった区分けもされます。

いずれにせよ、カスタマーサクセスよりも、対応する顧客数が膨大です。

いかに、大量に、漏れなく、迅速に、高い品質で対応できるか。

そのためのオペレーション構築を推進します。
しかし、それで終わりではありません。
それだと、従来のコールセンターのセンター長やSVと大差はありません。

CustomerSupportOpsの期待は、コストセンターとなっている部門を、いかにプロフィットセンター化するかです。

大量に捌く、という観点ではなく、顧客のコンシェルジュに昇華できるかが重要になります。

HR Ops

HumanResourceOperationsの略です。そもそも人事部の業務内容は多岐にわたります。

採用、入社手続き、研修、給与計算、福利厚生、人事制度運用、人事評価運用、従業員のケア、労働管理、退社手続き、ハラスメント対策などなど・・・

これらを少ない人数で実施するわけですから大変です。

人事業務のオペレーション化はもちろん、それに留まらず、誰もが有機的に従業員満足度・従業員体験を高めていく仕組みをつくっていきます。

人的資本経営に注目が集まれば集まるほど、このHROpsの重要性は高まります。

RecOps

RecruitmentOperationsの略です。HROpsの中でも、採用に絞ったオペレーションの構築・分析を行います。

採用活動は各種媒体やサービスによって、多方面で求職者を集められるようになりました。

ATS(採用管理ツール)により、CRMのように数値で採用活動を分析できるようになりました。

採用活動も営業活動と一緒です。KPIだけ管理し、行動管理しても、中身の質=オペレーションの品質が向上しなければ、顧客体験が悪化するように、求職者体験が悪化します。

プロセス強化・KPI偏重の弊害については、こちらの記事で解説してます。

そうならないためにも、RecOpsによって、採用活動のオペレーションの品質を高め、求職者体験を向上させる必要があります。

その結果、数を追うだけではなく、質の高い応募、採用が実現します。

PeopleOps

今までの職能的な人事制度、等級的な人事制度の運用ではなく、従業員体験に重きを置いた組織文化を構築していきます。

従業員を顧客だと仮定すれば、自ずの考えも変わってくるはずです。

例えば、顧客の声を収集分析する手法としてVOCがあります。

Voice of Customerの略で、お客様の声の収集です。

お客様のクレームも確り受け止め改善を図ります。クレームを言うお客様に、何事も自己責任!愚痴を言わずに前向きに!なんて言わないですよね。

でも、従業員には、仕事は自己責任で前向きに!と号令をかける会社も少なくありません。

仕事や会社の不平不満を言おうものなら評価は下がります。

VOCという分析手法があるように、VOE(Voice of Employee)もあります。

顧客体験(CX:CustomerExperience)を追求するように、
従業員体験(EX:EmployeeExperience)を追求するのがPeopleOpsの役割です。

DataOps

DXの推進やBIツールの導入などにより、社内には大量のデータが点在しています。この点在しているデータを統合し、事業成長・組織運営・顧客体験の向上に活用していくことが目的です。

単に、数値遊びや、綺麗なダッシュボードを眺めて気持ちよくなる。
そうならないために、データを、どうビジネスに活かすのかが重要になります。

一方で、ツールやシステムを入れたっきりで、そこにデータが入力されていない企業も多くあります。そういった企業では、そもそものデータ収集自体から推進していく必要もあります。

DevOps

DevelopmentOperationsの略です。xOpsという考え方においては、DevOpsが初期から語られていることです。

この概念が、事業サイドとも連携し、BizDevOpsになっていきました。

文字通り、開発部隊と運用部隊の連携を行います。開発されたシステムが適切に使われるための支援です。

ここSecOps(SecurityOperations)も加わり、高品質なシステム開発を行うことと、安定稼働、安心稼働の一気通貫でマネジメントしていきます。

BizDevOps

事業サイドと開発サイド、さらに運用サイドの3部門で連携を図り、新しいIT技術やデジタル、AIの活用を促進させていきます。

経営や事業サイド主導で開発を進めても、現場で使われず運用されない。
開発サイド主導でITやDXプロジェクトを進めても、機能リッチ過ぎる。

目まぐるしくトレンドが変わるデジタル活用において、BizDevOpsの役割は欠かせないものとなっています。

ProductOps

DevOpsに近しいものとして、ProductOpsがあります。プロダクトを中心に事業を推進するSaaS企業は、こちらを設置する傾向にあります。

PdM(ProductManager)との違いは?と思いますが、PdMはプロダクト開発が主眼です。

ProductOpsは、PdMが開発したプロダクトが、顧客・市場に浸透していく領域まで設計し改善します。

ProductOps・PdMどちらが重要ということはなく、どちらも重要で連携していく必要があります。

AI Ops

日新月歩のAI技術。これを自社の事業・業務にどう活かすか、その設計をするのが、AIOpsです。AIの知識がすごくても、自社や業界の実態・現場・業務・日々のオペレーションが皆無なら、AIはいきません。

AI技術者、現場の人たち、この2極だと、話が噛み合いません。
もちろん、ここにコンサルを入れるのはいいですが、自社にAIOpsがいたほうがいいです。

何を取り入れて、何を取れ入れないのか、
どう現場に浸透させていくのか、設計します。

DX Ops

どこもかしこも、DXです。

DXしたいが、どの部門から着手すればいいか分からない
守りのDXは取り入れたが、攻めのDXには社内で反発が起きている
DXを推進しようと思っても選択肢が多すぎて判断できない
結局、知名度で選んだら予算がオーバーしてしまった

などなど、DXが叫ばれている一方で導入の課題は山積みです。

そこで、DXOps。

DXの目的は、ツールやシステム導入ではありません。

極論言えば、どのツールを導入がDXに成功する会社は成功します。
どのツールを導入しようがDXに失敗する会社は失敗します。

その差は何か?

その差はツール導入後が云々ではなく、
ツール導入以前に業務オペレーションが洗練されているか否かです。

ぐちゃぐちゃなオペレーションの上には、何を乗せても弾かれます。

現時点ではこのオペレーションの課題整理や改革推進を自動で行ってくれるツールはありません。オペレーションを整理整頓し、洗練させるのは人の役割です。

DXによって置き換えるオペレーションは何か?
DXによって集中すべきオペレーションは何か?

この旗振り役が、DXOpsです。

ManagementOps

マネージャーのマネジメント品質の向上を支援します。本来、マネジメントは均一である必要がありますが、どの会社も、マネージャーごとに、マネジメントスタイルが違うということが起こっています。

外部研修だけではなく、自社のマネジメントは何か?を型化します。

現場社員の行動指針(クレドやバリュー)がある会社は多いですが、マネージャーの行動指針も必要です。

むしろ、マネージャーの品質管理の方が遥かに事業インパクトがあります。

マネージャーの昇格要件だけでなく、マネジメント業務自体も可視化、言語化・構造化し、各マネージャーに習得してもらう、それが、ManagementOpsです。

(本来のManagementは経営という意味ですが、日本的にはマネジメント=部長レイヤーという意味合いで、本解説としました。)

M Ops

MarketingOperationsの略です。最近は、日本でも、MOpsという本も出版されています。

その本の説明が分かりやすいので、引用させていただきます。

MOpsの業務は一言でいうと、「人、マーケティングテクノロジー、マーケティングプロセスを横断的に俯瞰しながら戦術を作りメンテナンスすること」です。MOpsにとっての顧客はマーケティングチームで彼らの業務は全てマーケティングプロセスマネジメントや効率性の向上に向けられており、施策の運用などの実務を行うフィールドセールスマーケターたちが所属するマーケティング部門全体を管理する立場にあるのです。

マーケティングオペレーション(MOps)の教科書 専門チームでマーケターの生産性を上げる米国発の新常識(2023年5月/翔泳社)

マーケティング部門は、フロント部門(営業やマーケ、CSなど顧客接点を持つ部門)の中で最も多岐にわたる数値・データを扱います。

しかし、最終的に欲しい数値は、売上と利益です。そこに至るまでに複雑に絡みあうデート、現場オペレーション。

カオスな領域を徹底して数値化・型化・言語化し再現性を高める、決して楽ではないですが、やりがいのある役割です。

PR Ops

PR(PublicRelations)にオペレーションが関係ある?

あります。PR活動は、もはや営業活動と同義です。

SNSを駆使し、ワイヤーサービスを活用し、メディアとの関係構築を行う。時に、記者にアウトバウンドで連絡をする。

これを、属人的に行っていると、そのPR担当が抜けた穴は埋まりません。

現時点のPR活動の効果を高めるだけではなく、再現性高いPR活動を行うために、PROpsは欠かせません。

BPO Ops

BPO(BusinessProcessOutsourcing)として、顧客の業務代行を行う上でオペレーションが大事であることは言わずもがなです。

BPOの主戦場であるコールセンター領域などで、オペレーションの洗練さは、そのままサービス品質に直結しています。

BPOOpsを設置することは、単にBPO業務の効率性を高め、自社の利益率を確保するだけではありません。

サービス品質を向上させることで、単価アップも実現させていきます。

ConsultingOps

コンサルティング業務のオペレーション構築は、大きな事業インパクトがあります。

基本的にコンサルティングサービスは、

①優秀な人材をいかに集め
②レジュメ提示(人材派遣要素)でクライアントに人材供給し
③Up or Out(昇格か退職か)に表されるようにコンサルに自己成長を促し
④その結果、管理や教育コストが軽減され
⑤利益率が高くなり
⑥年収も高く設定できる
■今や新卒にも人気業種
■なので、離職しても新しく採用できる
(①に繋がる)

という流れなので、オペレーション化するという考えはありません。

コンサル内部の人達は、自分たちの業務はハイレベルで型化できないとも思っている節もあります。

しかし、コンサルティングの業務内容も充分に仕組化・型化・オペレーション化できます。

そして、オペレーション化すれば、更に高い単価・利益が確保できます。

プロジェクトを横断的に支援し、品質管理を行うのが、ConsultingOpsの役割です。

CreativeOps

ビジネスにおけるクリエイティブ創出は、何かしらの目的や意図的な活用場面があります。

創作活動で、創りたいものを、つくる!というわけではありません。

マーケティングなのか、セールスなのか、ブランディングかインナーブランディングか、など。

創ったクリエイティブを、受け取った側の反応が無ければ、ビジネスにおけるクリエイティブの価値はありません。

受け手の反響を定量的に見極めながら、よりよい創作活動をしていく。
創作活動自体も、デジタル活動や自動化できる部分は置き換えていく。

クリエイターが、よりクリエイティブ活動に集中できるように。
クリエイターの創作物がビジネスで付加価値を生み出すように。

そのためにも、CreativeOpsの役割は重要です。

GrowthOps

ビジネス全体のグロースを主導するGrowthOps。BizOpsやRevOpsとも近しいミッションを担っていますが、GrowthOpsは、事業・組織の拡大も責務の範疇となります。

採用計画の立案・実行も含まれます。
新規事業の立案・実行、すなわちBizDev(Businessdevelopment)もです。

各Opsの役割を含んだ、xOpsの上位な位置づけがGrowthOpsです。

FinanceOps

財務部門のオペレーション運用を効率化していきます。財務戦略を遂行していくためには、会計面の数値だけでは足りません。執行部門のKPIとの結合が不可欠です。

会計面の数値と、業務オペレーションの数値を連結し、経営判断をクリアにする。既存や新たなステークホルダーのためにも、企業価値そのものの実態をガラス張りにしておく。

企業価値も高めていく必要がある成長企業にとってFinanceOpsは、CFOの傘下におくべき重要ポジションです。

CorporateOps

管理部門と執行部門オペレーション、、、水と油ほど相性が悪いです。

執行部門からすれば、管理部門は自分たちをルールで縛ってくる厄介者。
管理部門からすれば、執行部門は言うことを聞いてくれない我儘な人達。

この確執を排除し、ルールを事業成長に直結されるのがCorporateOpsです。

コーポレート部門をガバナンス強化のためだではなく、ルールを守ることで事業を成長させていく、この構図を構築していきます。

StrategyOps

新しい戦略を試すのも、オペレーションは不可欠です。
新規事業や新戦略は、最初は仕組化より、まずやってみることが大事
といいますが、

この、まずやってみる、ということ自体を仕組化できます。
何と何を試せば、まずやってみたことになったのか?

戦略を絵にかいた餅に終わらせないためにも、素早い動きをアレンジます。

PartnerOps

代理店や販売パートナー、業務委託者などの外部パートナーとの関係構築、彼らのリソースを最大化し、成果を最大化させるか、です。

寝技を駆使し人間関係で動かす、これが悪いわけではないです
高い手数料を払って動いてもらう、
これも悪くはないですが、手数料は適切がいいです。

パートナーが気持ちよく協力体制になる仕組や設計
いざ動こうとしたときに、迷いなく何を実施すればいいか明確になっている

パートナーの数は増えたが、あまり稼働していない
という企業にとっては、インパクトのある部門です。

xOpsポジションのスキル要件

ここまで25種類のxOpsポジションを見てきましたが、前提として各部門の専門知識は必要です。しかし、そのキャッチアップさえ済めば、どの部門のOps職も遂行できる、それがxOpsポジションの魅力だと思います。

どのOpsにおいても、「定量化」「言語化」「仕組化」がキーワードです。

Ops職を遂行する人は、そのプロなわけですから、自分たちのOps業務すら「定量化」「言語化」「仕組化」できて然るべきです。

そうなるためには3つの段階を登っていく必要があります。

これも別途Ops職のスキル要件として記事を用意します。

Opsリーダー

Ops責任者によって設計された戦略や、プロジェクトを現場で運用できるレベルです。

オペレーション改革を実行するための基本的な概念、活動が理解でき、基本的なスキル、アクションを身に着けています。

Opsマネージャー

オペレーション戦略をOpsリーダーが運用していくと、適宜修正点が浮上します。それを素早く把握し、強化・改善を行っていきます。

オペレーション改革をマネジメントするための、基本的な概念、活動、スキルが理解でき、プロジェクトマネジメント能力を身に着けています。

Opsストラテジスト

経営と連動したOps戦略の立案を行い、事業グロースを牽引します。オペレーショナル・エクセレンスを確立し、自社の競争優位性を構築できます。

ハイレベルなオペレーション改革を設計・立案・実行するための必要なスキルを身に着け、オペレーショナル・エクセレンスを実現するための具体的なノウハウを習得しています。

xOps部門の立上げステップ

社内の人材を登用する

社内に適任となる人材がいれば、直ぐにでもxOps部門を設置すべきです。

Ops人材の適用要件や最適な資質
Ops人材のスキル要件の習得方法

この辺りも、近々公開ます!がんばって12月中旬までには書き終えます!

新たに採用する

社内にいない場合は、当然新たに採用することになります。

BizOpsの募集など日本の成長企業・有名企業がこぞって始めている今!
今が先行者利益を得られるチャンスです。

BizOpsやRevOpsなど主要xOps職の募集に使える、募集要項のテンプレート記事も今書いてますので、書き終えたらバンバン転用してパクって募集開始してください。

外部パートナーを活用する

フリーランスや、当社のようなオペレーション特化企業を活用することも選択肢の一つです。

ビジネスは時間との勝負です。早期に立ち上げた方がメリットが大きいです。社内登用と採用によって立ち上がるまでの期間だけでも外部パートナーを活用することを検討すると良いと思います。

(その際には、当社も検討してくださいまし!)

xOpsで最初にやるべきこと

オペレーション構築(or強化or改善)設計書の作成

社内の人材だろうが、新たに採用する人材だろうが、外部活用だろうが、

最初にすべきことは、オペレーション構築設計書の作成です。

Opsプロジェクトに関わらず、何事も、そうですが。

一例として、当社でプロジェクト開始前に作成する設計の目次です。

この設計書の作成の仕方も、今、がんばって書いてます!

それを読んで、素直に実施してもらえれば、オペレーション構築設計書ができあがる!という解説書です。

まとめ

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

xOps職のまとめ記事なので、5,000字くらいで収まるかと思いましたが、気づけば、倍以上の13,000字程になってしまいましたm(__)m

今後もしばらくは、xOpsが広がると思いますが、結局のところ、

BizOps、RevOps(ここに包括される形ですが、SalesOps、CSOps、MOps)、HROps、この辺りに集約されていくんじゃないかと思っています。

この記事で言いたかったことは、3つです。

①xOps部門は事業成長に必須!

②今、立ち上げれば先行者メリットあるのでお得!

③xOps立上げに必要なフローや知見は全部記事にしていくので、公開したら見て!

少しでも、オペレーションの価値に気づき、興味をもっていただけたなら嬉しいです。

やりたいこと

私は、クロス・オペレーショングループという会社を経営しています。社名の通り、オペレーション特化の会社です。オペレーションの価値を最大化させるために事業をしています。

会社に、営業部や、人事部、経理部、という当たり前な部署があるように、世の中の、どの会社でも、当たり前に、オペレーション戦略部やオペレーション企画部、オペレーション推進部が設置される日本の実現を目指しています。

もちろん、この記事で、紹介した各種Opsも含まれます。

今、記事かいてますが、オペレーション部門を設置している会社は100社もありません。

この数を、数千、数万、、、いや・・・

従業員30名以上の企業が国内には20万社ありますので、

20万社すべてが、オペレーション〇〇部や、〇〇Ops部門を設置されることが目標です!

ぜひ、読んでいただいた、あなたの会社でも、

オペレーション〇〇部
〇〇Ops部門

を設置してください!

それが、あなたの会社、そして日本経済を成長させていくことに繋がるを強く信じています。

オペレーションの価値最大化のために

オペレーションの価値を最大化する前に、その価値を知ってもらう必要があると思っています。

そのために、私にできることは、とにかく書き出すことだと思っています。

この記事の中でも、自分に宿題を投げつけています笑
12月上旬までに7記事以上を書く!と宣言しましたので、気合でがんばります!

準備出来次第、順次リンクをつけていきますので、少々お待ちください。

皆さまの更なる事業グロースを心より祈っています。

最後にお願いです。もし、xOpsの立上げや、事業グロースのためにオペレーション構築・改善・強化を取り組む際には、株式会社クロス・オペレーショングループのことを思い出してください。

事業グロースのためのオペレーション構築に関する不明点などあれば何でもお答えできると思います。

株式会社クロス・オペレーショングループ
代表取締役
田中亮大



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