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「雑文 / インスピレーション・ギャラリー」 Inner MBA 体験記 #33

Inner MBAプログラムも残すところ1ヶ月となった。今回は講義の記録ではなく、これまでの勉強の中で参考にした、あるいはインスピレーションを受けた物事について記録しておきたい。(ほとんど雑文集で、多分に自分用のメモです)

Search Inside Yourself

マインドフルネスを理解する上での名著。

サーチインサイドユアセルフというネーミングは最初 Google 社内のプロジェクト名だった。結局、その名前のまま社員用研修マインドフルネスプログラムとしてローンチされ、世界的な人気研修となり、いまや著者が代表を務める社団法人名にもなっている。

「サピエンス全史」の柴田裕之さん翻訳の文体がウィットに富んで読みやすく、紹介されるエクササイズはいずれも実践的。

「毎日、一呼吸だけでもマインドフルな呼吸をしよう」

ヘッドスペースの瞑想ガイド

瞑想アプリとしておなじみヘッドスペース。Netflixで様々なマインドフルネスのテクニックや知識について配信している。Inner MBA、Search Inside Yourselfと同様、マインドフルネスを脳科学の観点や達人のエピソードなど幅広く紹介している。1エピソード20分程度なのでとっつきやすい(全8回)。また、英語/日本語の字幕/音声を自由に選択できる。

「立っても座っても構いませんが背筋は伸ばしてください。目線は、前の空間全体をなんとなく捉えます」

ただでさえ視聴者数と視聴時間が伸びているNetflixに番組を持つ、というのはヘッドスペースにとってめちゃくちゃいい宣伝になったと思う。

ちなみにこのヘッドスペース、最近では時代に対応して、在宅ワークアウトガイダンスやリラックス音楽配信、孤独を感じさせないグループ瞑想プログラムなどサービス拡張している。天晴れ。

三体

「1日30分のフィクションの読書は寿命を伸ばす最近はこれを真に受けて(いや、エビデンスはあるのだが)読書熱が再燃している。

中でもハマったのがザッカーバーグやオバマが愛読していることでも話題になった「三体」。超弩級という形容詞がふさわしい中国発のSF小説。この小説の魅力についてはここでは書ききれないし主旨とも違うので、以下のインタビューを引用しておく。

大森:オバマさんが、この本を読んでホワイトハウスの過酷な日々を耐え抜いた、心の支えになったのが『三体』だった、このぐらいスケールの大きい話を読んでいると、議会に責められて何を言っても議会に潰されるという悲惨な状態だったけど、そんなことは大した問題じゃないと思えた、というような発言をしました。- 翻訳者、大森望氏インタビューより。

禅 ZEN

曹洞宗の開祖、道元の生涯を描いた、純度100%の仏教ムービー。意外にも中村勘太郎、内田有紀、藤原竜也など豪華キャストが揃っており、ストーリーもわかりやすく面白い。道元のエピソードを通じて禅の始まりと、その基礎的な理解ができるようになっている。

個人的な理解としては、「瞑想」が欧米では「マインドフルネス」、日本では「禅」、インドでは「ヴィッパーサナ」のように、地域や宗教ごとに独自に解釈され、進化しているのだと思う。

ちなみに曹洞宗の総本山・永平寺における「座禅」はコア中のコアバリューだ。ただひたすらに座り、呼吸することが悟りに辿り着く、最良にして最大*の修行としている。

*行住坐臥=寝ても覚めても歩いても座っても、その全てが修行であるというスローガンもある。

ラストの内田有紀と子供の心温まるシーンが最高。これは観るマインドフルネスだ。

「だって、雨が降っているから」 - ラストカットの子供のセリフ

Atomic Habits*

何を学ぶにしても、自己変革のために習慣化は欠かせない。継続は力なり。で、それをみんなわかっていても辞められない、続けられない。

そんなほぼ全ての人々に向けた「強力な習慣化」のための実践マニュアルとされるベストセラー本。

これも読書レビューをするのは主旨ではないので、気に入っている部分だけメモしておく(Audibleで聴いたからやや曖昧なところはある)。

「自分がなりたいアイデンティティに対して投票する。自分がなりたい人物だったらどう行動するだろうか。そのような行動をした時、あなたは理想像に向けて一票を投じたことになる。その一票によって自分のアイデンティティが強化され、アイデンティティを守ろうとしてまた同じ行動を繰り返す。アイデンティティを崩したくないから。やがて、頑張って習慣化を意識する必要すらなくなる。アイデンティティが習慣を作り、習慣がまたアイデンティティを作るのだ。

*邦題は自己啓発色が強いのであえて原題で記憶している。響きがかっこいいし。

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以上、今回はInner MBAに関連して、自分用のいわばインスピレーション・ギャラリーとして記録した。またそのうち追加するかもしれない。

次回、Inner MBA体験記 #34に続く!

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