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◆気がついたらスキをつけていた逆プラ作品まとめ・その14◆

おれだ。溜まったのでやる。逆噴射小説大賞2020の開催から10日が経過し、早くも300を超える作品が集まった。おれがピックアップするのは、その中のごく一部に過ぎない。おまえもどんどん読み、気に入ったらピックアップしろ。書けば書くほどパルプエネルギーは増していくが、五発撃たねばならないこともないし、何気なく一発だけ撃ったらそれがCORONAをゲットするのは十分あり得る。「続く」をつけるのを忘れるな。

前回はここだ。

おれの一発目と二発目はこれだ。

◆始◆

一発目。ハヴ・ユー・エヴァー・シーン・ザ・レイン

ハードボイルドでクールなアトモスフィアに満ちている。「依頼を受けて出発して続く」だと話がドライブしなくてレギュレーション的にどうかとか言うが、こういう会話と情景の空気はよいものだ。

◆頼◆

二発目。ソーシャルトンマな依頼人

書き出しから主人公の独白が最低にクソでいかしている。そいつに依頼をもってきた謎のじじいに主人公は見覚えもなく、依頼されるいわれもなければ腕もない。じじいがボケているのか主人公がボケているのか。USBメモリを見れば思い出すのか、それとも本当に人違いか。面白くなりそうだ。

◆機◆

三発目。不良(ジャンク)に幸あれ

不良(ヤンク)と不良品(ジャンク)が合体(フュージョン)して、マシーナリーヤンクが襲ってきた。アホなのに工業高校の技術力はすごい。しかも一昨日来いならぬ10年早く来いというから、真剣(マジ)にタイムマシンに乗って来たのだ。行動力の化身。そして主人公がそれに乗って時間跳躍したところ、なんかえらいことになった。話の展開がサメリーマン並に神速(ゴッスピ)で心底驚愕(マジパネ)ェ。どうなってるの?

◆翅◆

死発目。デス・オブ・バタフライ

死を告げる蝶がやってくる。それが見える女は人生が狂い、そいつの周りで人が死ぬ。殺しを稼業にしたはいいが、今度は蝶が殖えだした。彼女が操ってるわけじゃあないので手に負えない。これからもどんどん人が死ぬだろうが、彼女はどう動くのだろう。タイトルがシンプルにハマってうまい。

◆宇◆

五発目。ピーターパン特に宇宙

道端に野良宇宙飛行士が落ちていた。狂った浮浪者ではなく、ふわふわ浮かんでピピピと話すファンタジー存在だ。ママはそいつを追い回すが、僕はそいつに惹かれ、素敵なお空へ誘われる。すこし・ふしぎなお話だ。

◆星◆

六発目。銀河とヤクと男と女

レトロな感じの遠未来、宇宙のどこかで男と女が出逢う。銀河に距離概念がなくなって文化が混じり合っても、やることはそうかわりゃしない。彼女がくれた不思議なヤクは、彼をどこへいざなうのか。アトモスフィアがある。

◆虎◆

七発目。けものけだもの

虎よ、虎よ!神州におらぬタイガーの群れが、かの剣豪を取り囲む。さらに現れたるはかの幻術師と、かの忍者。そして虎を操るは……。戦国乱世に異形外道のものが蠢き、毛物と化物が相食らう。怪しい伝奇だ豪覧雅!

◆霊◆

八発目。ゴースト・イン・ザ・スキットル

荒野の少年が、禁忌の存在を喚び出した。死霊だ。ジェノサイドめいた出で立ちのそいつは、無力な主人の代わりに無慈悲な暴力を振るう。銃も刀も効きはしない。しかしもちろん代償はいる。少年はこいつをどうするか。乾いたメキシコの空気がある。

◆運◆

九発目。どんどんでてこいヤクザのくるま

豆泥棒をした組長(オヤジ)を女もろともバラしたヤクザ。死体の後始末を義兄弟と相談したところ、よその組のシマに棄てて来ようということになった。うまくいけばしめたものだが、背後に何者かが迫る。緊迫感がある。

◆組◆

十発目。電脳若頭KASIRA

こちらもヤクザだが、近未来のスラップスティックコメディだ。殺しに来た標的が勝手に死んでいた。マニュアルにバカ正直に従ってAI若頭に報告したところ……。きれいにオチがついてしまったが、生き残るには若頭をバラして機械の隷属から抜け出すしかないだろう。サイバー・パンクだ。

◆三◆

十一発目。トリックスター・トライアングル

密室殺人を発見した三人は少年、女性、老人。正義に燃える少年探偵と、意外な背景を持つ二人。ただの殺人事件ではなく、謎の組織や奇怪なものが蠢いている。三者三様の視点から、さてどのように話は転ぶか。

◆死◆

◆宙◆

今は以上だ。また溜まったらやる。

【以上です】

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