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アメフトと家族と人生と。映画『しあわせの隠れ場所』アメリカ、2009年


1つの仕事が終わった区切りで鑑賞。文句なくよかったです。
楽しくて、ほろっとできて。ささやかで、素敵で。最近、娘と一緒に映画を見るのは、英語の勉強に加えて、感想を言いあう楽しさもあって。

この映画は、NFLのアメフト選手、マイケル・オアーをめぐる実話ベース。
アメリカらしい、夢のある物語。貧しい家に生まれた黒人の男の子が、豊かな家庭に救われ、スポーツの才能で存在感を示していく物語。それだけじゃなくて、彼の控えめでやさしい態度は、かれを保護したはずの家庭をも変えていく。ちゃんと家族になるお話。

主人公のリー・アンの思い込んだら突き進む強さと、それを支える包容力あるだんなさん。でも、実話では演じたサンドラ・ブロックよりも、もっとパワフルな人らしい。南部で黒人差別の強い社会だけれど、自分がいいと思ったことは、友達に賛成されなくてもガンガンやり抜く。

マイケル・オアーは、身体が大きいくせに気の弱な男の子。彼がとてもかわいい。そして、リー・アンの娘は、知的で思いやりある女の子だし、弟はこまっしゃくれて、しっかりもので、大きなお兄ちゃんが大好き。普通の3倍くらい頭の回転が早い男の子。家族がみんな、とても魅力的。

唯一、難点があるとすれば邦題。全く原題は、アメフトのポジションだから、そのままだと日本人には確かにわかりにくいけど、ちょっとほんわかすぎる気がします。まあ、スポーツものよりは、心の交流中心の映画ではありますが。

映画の原作は、なんと『マネー・ボール』を書いた人と同じらしい。映画の『マネー・ボール』はイマイチだった記憶があるけど、原作はちょっとおもしろかったです。この物語の原作はどうかな?

邦題:しあわせの隠れ場所(原題:The Blind Side)
原作:マイケル・ルイス『ブラインド・サイド  アメフトがもたらした奇蹟』
製作:アメリカ(2009年)128分
主演:サンドラ・ブロック、ティム・マグロウほか


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