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10月30日から「わたしとつるが展」を開催します。

2021年10月1日付で敦賀市地域おこし協力隊としての2年目が始まった。「まだ1年経ってなんだ!」が通用しなくなることに少しの恐れを感じつつも、2年目も変わらず楽しんでいきたいと思う。

さて、そんな2年目に突入したところで、イベントを開催する。その名も「わたしとつるが展~写真でみるハイパーローカルチャー~」。

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ハイパーローカルチャーとは?

地域おこし協力隊として広く情報発信をしていく中で、わたしが軸としたのがハイパーローカルチャーだ。冊子「わたしとつるが」のコンセプトとしても掲げるこの造語は、冊子1号目のあとがきの内容から導くと、「よそ者の視点で、地域の大衆文化に文脈をつけて編集していくこと」という意味になる。

そもそもローカルチャーという言葉は以前から存在しており、アカデミックな知識が必要な芸術や美術ではない、庶民的な文化のことを指す。

だからハイパーローカルチャーとは、ただの大衆文化ではなく、それを超えたもの(=ハイパー)ということ。「視点を変えて見れば、日常的なこと(=大衆文化)でさえもとても面白くなる」というわたしからのメッセージなのだ。

改めて考えるとちょっとおこがましいことを言っているかもしれないが、この冊子を作ること自体が、わたしなりに敦賀の暮らしを楽しむための活動だったのだと思う。

どんな写真展?

では、本題のイベントについて。「わたしとつるが展」とは、そんなハイパーローカルチャーを立体的にしたものとイメージしてもらいたい。今回は写真表現を使って、空間を丸ごと楽しんでもらう展示にする予定だ。

写真は、わたしが1年に渡って撮り溜めてきた敦賀の写真もあるのだが、メインは、「この1年の間にわたしを訪ねて来てくれた人が撮影した写真」。つまりは「よそから来た人がどういう視点で敦賀を楽しんだか」を見られる写真展になっている。

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▲例えばこんな写真。これは敦賀を案内している途中、車から友人が撮った写真だ。牽引する船を見て「面白い!」と瞬時にシャッターを切った様子が、ブレから伝わってくる。海沿いの地域でしか見られない光景なのだろう。

ハイパーローカルチャーとは、もしかしたら地元の人では当たり前すぎて気づかない敦賀の魅力なのかもしれない。それなら、よそから来た人がそれを面白いと思うとは知らないはず。今までは「”わたし”ことにしやまあやか」の価値観に過ぎなかったが、もし他の人もそうだと知ったら?

地元の人だけでなく、さまざまな人の敦賀の見え方が少し変わってくるような展示会になるのではないかと今からワクワクしている

さわだはるか氏によるアートディレクション

展示会の空間演出は、アーティストのさわだはるかさんにお願いした。

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長野県出身、現在は鯖江市在住のさわださんとは、福井市順化にあるflat kitchenが開催するイベントで出会った。初めてお会いした時から「何か一緒にやりたい」と直感的に思ったというのもあるが、今回お願いするきっかけになったのは、わたしを福井に呼んだ友人の勧めからだった。

友人を介してお会いした際にさわださんが教えてくれたのが「考現学」という学問だった。wikipediaによると、考現学とは、現代の社会現象を場所・時間を定めて組織的に調査・研究し、世相や風俗を分析・解説しようとする学問のこと。「あやかちゃんがやっていることはこういうことなんじゃないかな?」と自分の価値観を知る手がかりを彼女から教えてもらった。美大出身のさわださん、卒業研究は「プラスチックスプーン」を収集する考現学だったそうだ。なんて面白い視点を持っているんだ。

今回の展示は、「よそ者視点で見る敦賀」ということでそんな素敵な視点を持つさわださんに、アートディレクションをお願いさせていただいた。

空間演出やフライヤーなど、展示に関わるアートを全般的にお願いする。一体どんな展示会になるのか、ぜひ会場にきて確かめて欲しい。

▲会場についてはこちら。

【わたしとつるが展 〜写真で見るハイパーローカルチャー〜】
日時:10月30日(土)〜11月7日(日)
平日 15:00 〜20:00/土日祝10:00〜18:00
全日程 にしやまあやかが在廊しています。
会場:旧クラブ橘(タイガーズビル2階)
住所:敦賀市本町1丁目9
入場料:無料

<レンタルチェキで写真展に参加しよう>
会場にてインスタントカメラ本体のレンタルと、フィルムの販売をおこないます。ぜひ、オリジナルな視点で写真展に参加してください。



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