多国籍文化の香港が居心地良い理由
私は自分で自分のことを生粋の日本人だと思う。
日本語を話し、日本の芸能や文化が好きで、日本で生まれ育った。
でも、子供の頃から日本の文化習慣に生きづらさを感じながら過ごしてきた部分もある。
例えば、右に倣え、周りと同じくしなさい、一人だけNOと言ったらいけない雰囲気、授業中先生の質問に一人だけ手を上げて注目を浴びてしまう(答えがわかっているのに誰も手を挙げないのは何故?)、普通でいなさいと言われることに対する違和感、、そういった同調圧力的な何かにおとなしい性格ながらずっと面倒くささを感じているような子ども時代だった。
そして、中学生の頃から常に海外に興味があり、短大1年の時には単位に含まれる選択授業の一環で1ヶ月間のアメリカホームステイに申し込んだ。
初めての外国はアメリカ・カリフォルニア州オレンジカウンティだった。
受け入れてくれたホストファミリーは2姉妹と2姉妹、合わせて4姉妹を持つステップファミリーの賑やかな家族。
姉妹皆本格的なサッカー好きで、毎日のように放課後はサッカーの練習。
滞在中一度地元のサッカー試合を家族総出で観に行ったっけ。
下は小学6年生〜上は高校1年生の4姉妹は皆仲が良くとても賑やか。
両親から大人のように接してもらっていることにカルチャーショックを受けた。
我が家とは大違い!
当時の私はアメリカのティーンネイジャーたちの大人っぽい雰囲気が眩しく見えた。
さて、話が横にズレてしまったけれど、今回noteに記したかったことは、今住んでいる香港について。
決して日本が嫌いなわけではなく、むしろ日本大好き人間。
年に1~2回は日本に帰国するのを楽しみにしているくらい。
英語も広東語も普通話もどれも完璧ではないし、香港人をはじめ外国人の友人が多いわけでもない。
それでも香港という多国籍な土地は居心地が良いと感じる。
いい意味で自己責任、周りの目を気にしない、人は人・自分は自分、意見を尊重してくれる。
街を歩けば、アジア人、アジア人といっても一括りではなく、中国人や韓国人や日本人、タイ人、インド人、ヒジャブを身に着けたイスラム教徒の人たち、フィリピン人、白人、黒人、ヒスパニック、(欧米人も様々な国籍の人たち)、etc…と人種のるつぼである。
カフェで過ごす時間にしてもそう。
スタッフは外国人相手には即座に英語に切り替え対応し、普通話や広東語を自然に使い分け。
もちろん地元の言葉である広東語しか話せない人もたくさんいるけれど、皆、相手が外国人だからといって臆することなく対等に接してくる。
外国人慣れしている、というか子供の頃から多国籍な文化が当たり前だから自然に堂々と振る舞える。
そんな香港が好きだ。
香港に対してキライな部分もあるけれど、それについてはいつかまた。