2021年1月によんだ34冊の本
毎月やるというながらあまり出来ていない1か月の読書記録。今年こそきちんと書くことを目標にしています。
1月は書籍を28冊、漫画6冊でした!(雑誌はカウント忘れたので来月から描きます)
せっかくnoteなので、正直あんまりだなと思ったという素直な感想も書こうと思います。あくまで個人の感想ですが。
それでは始めます!
1.スマホひとつで暮らしたい
友達があやじまさんのインスタを面白いと言っていて、そういえば本もっていたな~と思って、再読。片付けする前にこういう本を読むとやる気になるので、そういう意味で読んだりします。
「1年以上着ていないけどどうしても手放せない服は1日着てみても全くテンション上がらない」というのが、たしかにと思った。まず捨てるか迷ったら1日着てみて、ジャッジを下すはよさそうですね。
2.愛沢えみりの“一生可愛く、好きなことして自分らしく楽しく生きる!”45のマイルール
YouTubeで見ているえみりちゃんの本がkindle Unlimited対象商品で読んでみました。
正直あんまり期待していなかったのですが、聡明ではっきりとした意見が素敵だなと思いました。「可愛くなるといいことが起きる」って言いにくいけど、当たり前にみんなが感じていることをはっきり言うところ、美容医療のカウンセリングもお金払っているから頼っていいんだよというのも、クリニックを運営しているえみりちゃんが言うからこそ説得力があるなと。
3.捨てればいいってもんじゃない
これも友達がエヌケンさんのInstagramを見ていて、おすすめされたので本も読んでみました。正直微妙だったという感じです…
よくある片付けの話ばかりで新しい学びはないかなあと思いました。好きな人ごめんなさい。あくまで個人の意見です
4.ルポ ゴミ屋敷に棲む人々
こちらもKindle Unlimited対象商品でタイトルに惹かれて読みました。
500世帯のうち必ず2~3軒はゴミ屋敷だそうです。そう考えると意外と身近に隠れゴミ屋敷が潜んでいるのかも。ゴミ屋敷というのはただ物をため込んでしまうことではなく、他者の介入を拒み、孤立しているという状態。かなり心と密接にかかわりあっているんだなと思いました。
こういうのを読むと、趣味で物を集めるのと、物を捨てられないことの違いって何なのかなあと考えたりしますね。綺麗に飾って、コレクションしていれば趣味なのか。必要ないけど捨てられない、いらないとわかっているのに買っちゃうのがゴミ屋敷なのか。
5.手帳で夢をかなえる全技術
今年は手帳がんばるぞ~!と思い、前読んで好きだった手帳の本を読み返しました。この本は10年、5年、1年ごとの目標の立て方が書いてあって、わかりやすいなと思います。手帳にもう少し慣れてきたら、デイリーログにも挑戦してみたいです。
6.自分への取材手帳
こちらも再読。結構自分の中で当たり前になっていることが多く、新たな学びはありませんでした。学びがなくても、昔の自分から今の自分は成長しているのだなと感じることが出来るという意味では読んでよかったと思います。
3年前に必死になって読んでいたビジネス本も今では当たり前にできていたり、出来ていなくても考えを知っている=選択肢として持てているというのはすごく良いなと。
7.いやし図鑑
これも特に学びはなかったかな。こういう本、気持ちがいいから読んじゃうけど、結局書かれていることは、ごはん睡眠運動大事!自分を大切にしよう!だからなるべく読まないように気を付けないと…
8.とにかくウツなOLの、人生を変える1か月
久しぶりに小説を読んだら心にしみました。小説って別にいらないのかもしれないけど、心地よかったり、じんわりと広がる感じがある。
この主人公と重ね合わせて、充実しら時間を過ごすことが自分にとっても幸せなのかもしれないなと気づかせてくれました。今年の目標は「一生懸命生きる」なんだけど、その意味あいは充実度を上げるというか、少しでもやれること・できることを増やすだなと思いました。
9.スイッチを押すとき
この本は会社の人に勧められて読みました。青少年自殺抑制プロジェクトセンターで、4人の少年少女に、自らの命を絶つ【赤いスイッチ】を持たせ、実験するというお話。ディストピアですね。
もっとバッドエンドかと思ったら意外とハッピーエンド。ただこの4人の少年少女にとってはよい終わりでも、この制度自体がなくならないと一生事態はよくならないだろうなと思った。
10.人生の土台となる読書
これは読んでよかった本です。phaさんの書評本のようなものです。読書幅の広さに驚いたのと、この本に紹介された本がどれも面白そうだった。
「西洋文明が他よりも発展した理由はキリスト教の世界観(終わりが決まっていて、直線的な時間意識)と相性がよかったから」、「農耕革命は史上最大の詐欺」など、学びが多かったです。
ここ最近歴史を学んでいて感じますが、生き残るかどうかって外的要因といかにマッチしているかどうかだなと思います。強いとかじゃない。変えられない外的要因に対して、たまたま正しい選択肢を選べていたり、柔軟に世相を読んで、対応できるかなだなと。
11.時をかけるゆとり
これは何回も読んでしまう…朝井リョウさんのエッセイです。文章で笑うとはこういうことなのかと思います。夏に第三段がでるとのことで楽しみ。とりあえず気になった人全員読んでください!本当に爆笑しちゃいます。
12.52ヘルツのクジラたち
これも読んでよかった本の1冊です。自分の人生を家族に搾取されてきた女性・貴瑚と、母に虐待され「ムシ」と呼ばれていた少年のお話。
ムシのほうにスポットライトが当たると思ったら、途中で貴瑚の話がドバドバ出てきて、なにこの婚約者?!なにこの親?!となった。すこし不幸話が多いという印象もあるけど、毒親とか強い人に搾取されることのくやしさに憤りを感じます。声だけ大きい人、自分の正当性だけを全面にだしてくる人とは距離を置いたほうがいいです。
残念ながら血縁関係があっても上手くいかないこともあるけど、血縁関係を超えた関係性を築けるのが人間の素敵なところだなとこの本を読んで感じます。
13.禁じられた遊び
ミステリーかと思って読み始めたら、ホラー小説でした…!
母を亡くした息子が、「生き返らせる!」と、母の死体の指を庭に埋め、毎日祈りを捧げるお話。この母親がなかなか曲者だったという件はあるものの、ストーリー展開はアメリカのホラー映画のよう。とくに根拠も真実もないので、ただただホラー小説です。ホラーとしては普通に怖いけど、自分は現実主義なのであんまりピンとこなかったです。
14.ゼロ
堀江さんの「我が闘争」を読んで、堀江さんのイメージがガラッと変わり、調べると「ゼロ」も読んだほうがいいとのことで読んでみました。こちらの本はかなり仕事に特化した話が多く、生き様を簡単に紹介しつつ、堀江さんの仕事への姿勢が描かれています。
正直堀江さんって怖くて過激な人かと思っていましたが、すごく孤独で繊細な人なんだなと思います。繊細さに気づいているからこそ、あまり不安にならないために働いて、心配事を考える時間をなくすという考えをお持ちです。マスメディアの印象操作や自分のバイアスって怖いですね。
堀江さんが苦手な方も「我が闘争」と「ゼロ」は読んでみていいと思います。
15.ライフピボット
キャリアを柔軟に変化させる「ライフピボット」という考えは面白かったけど、後半のソーシャルワークスやオンラインサロンの入り方の話はう~~んって感じでした。前半だけ読めばいいと思います。
ライフピボットは今の職種だけでなく、その職種から学んだことで異業種に挑戦してみようという考えで、例えば飲食店のライターだったらライターという職種にこだわらなくても、飲食店の経営、飲食店のコンサルなんているキャリアチェンジもあるよねという考え方。この考え方は面白いなと思いました。
16.琥珀の夏
これも読んでよかった本です。かつてカルトと批判された〈ミライの学校〉の敷地から子どもの白骨死体が発見される話。弁護士の法子は、遺体が自分の知る少女のものではないかと胸騒ぎをおぼえ、調査を進めます。
この本を読んで、大人は子供を守ろうとして、子供に真実を教えなかったことで、結局は子供たちが苦しくなってしまったのではと思いました。
守るって、呪縛だし、子供一人ひとりをきちんと見ていないことにつながるんだなと。
あとこの本にケン先生っている虚言壁みたいな元気な先生が出てくるんですが笑、個人的にこれが湊かなえの「告白」に出てくる、ウェルテルに似ていて胸糞悪いなと思いました。こういう子供のために頑張っているよというパフォーマンスだけしている教師をよくうまく書けるなあと思います笑
17.2022――これから10年、活躍できる人の条件
神田さんの本を読むのは初めてでしたが、10年前の本とは思わないくらい色あせてなかったです。70年周期で歴史は繰り返しているという考えが面白く、ちょうどバブル景気も大戦景気の70年後に起きているそうです
18.本屋さんのダイアナ
この本も何回か繰り返し読んでいます。読んでいて癒されます。
大穴(ダイアナ)と彩子、正反対の二人が仲良くなってから、突然の別れを経て、大人になるお話。この2人の目線が交互に入れ替わってお話が進みます。自分のコンプレックスは相手からみたらうらやましいものだったり、親が逆だったらいいのにと思ったり、少女時代に1度は感じたことがある気持ちを思い出させてくれます。
19-21.上級階級1-3
百貨店の外商で働く主人公のお仕事小説にはまり、1巻から3巻まで一気読みしちゃいました。外商って宝石とかブランドバックをお金持ちの家に行って売る人くらいにしか思っていなかったけど、お客様が亡くなればお葬式から何から準備して立ち会ったり、お子さんがお受験をするのなら、どの学校を受けるかとか、願書を取り寄せたり、一緒に見守ったりします。正直、もう秘書じゃん!とか、ここまでやる必要あるのか!と思うことばかりで、知らない世界でとっても面白かったです。ただ物を売るだけの時代は終わり、お客様との関係を築く意味でも、上記のような直接お金に関係のないことも必要なんだなと。
あとこの主人公がとにかくパワフルで、企画もバンバン出すところとか、既存の百貨店の枠組みにとらわれない考えがとても面白く、小説なのに仕事への影響をもらったり、改めて考え直すきっかけになりました。
22.HELLO,DESIGN
デザインの本かと思って読んだら、「デザイン思考」の本でした!けど普通に面白かったです。今の会社で結構デザイン思考の考えがインストールされていたので、デザイン思考ではない環境にいる人は読むと学びになると思います。
23.勉強の哲学
主催している「結い読書会」で課題本として選出しました。勉強=良いものという勝手な方程式があったけど、この本ではしょっぱなに「勉強することはノリが悪くなることだ!」と断言しています。
勉強すると新しい知識が手に入り、今までできていた大胆なことが出来なくなるそうです。夢を追っているうちはいいけど、その周りの知識がつくと限界を感じたり、現実を見ちゃうってことなんでしょうね。
見過ごしていた考えや事象をここまで言語化できることと、哲学書なのにこんなにもわかりやすく解説するこの本がすごいなと思います。
24.プリティが多すぎる
ティーン雑誌の編集者のお仕事小説。先ほどの「上流階級」からお仕事小説にハマり、雑誌好きだから雑誌の編集者のお仕事小説面白そう!と思って購入。
こちらドラマ化もしているのですが、主演の千葉雄大さんの印象が強く、ティーン雑誌が好きな男性社員が念願かなって雑誌の編集者になれたお話かと思ったら、文芸編集志望の主人公がひょんなことからティーン誌の編集部に配属されちゃう話でした…!これは自分のバイアスが入っていましたね…
なのでティーン誌嫌だ!と思いながらも成長していくお仕事小説です。この本読んで、ティーンモデルって大人の都合で人気や仕事が決まってしまうだなあと思いました。例えば広告代理店と事務所が仲悪い、仲良いの関係性で表現力あるモデルさんもCMに使えないとか。どのモデルさんも事務所所属はデビューと同時に必須だからこそ、こういう大人のしがらみに巻き込まれてしまうんだなと思いました。ちなみに私は二コラとラブベリーが好きだったけど、売れっ子だったモデルさんを今現在も見ることはほとんどなく、生き残るのには実力だけでなく、運も味方につけないとなんだろうなとぼんやり考えたりします。
25.これは経費で落ちません!
お仕事小説ブームで調べていくうちに出会ったこちらも読んでみた。経理部で働く、「イーブン」という言葉が好きな、きっちりとした性格の主人公。
領収書を見るだけで人生がわかるとはまさにこのことで、日々社員から出される領収書から人間トラブルをいつの間にか解決していきます。
続編もたくさん出ているのですが、個人的にはう~~んと思ってしまい、1巻のみでストップ。主人公はまじめで恋愛もしないというキャラ設定なので、途中から恋愛要素こみこみでキャラぶれしてない?!と思ったのと、もう少し経理という仕事の話が読みたかったです。
お仕事小説の魅力は自分が働いたことがない仕事について知れることだと思うので、お仕事小説としては物足りなかったかなあと。普通に小説として読めばそんなに違和感ないかもです。
26.2040年の未来予測
この本はずっと積読していたのですが、読み始めたらすらすら読めました。ただ書いてあることは結構当たり前のことであまり学びはなかったです…発売は去年とかなので、もっと早い時期に読んでいたらよかったのかもしれません。
27.USJを劇的に変えた、たった1つの考え方
これは読んでよかった本です。元P&GでUSJを立て直した森岡さんの本。
私自身、マーケティング経験は3か月くらいしかないのですが、知らないことをわかりやすい言葉で教えてくれ、しかも結構専門知識まで網羅しているところが良かったです。マーケティング初心者にはいいかも。
メモをする手が止まらず、ノート6ページ分書いちゃいました。著者もいうとおり、「高校生の娘さん」に話すように書かれているので、わかりやすいです。ここの書いてある考えでマーケティングを進めるとよさそうだなというのがわかります。
28.ぼくたちに、もうモノは必要ない。
こちらは再読本。生まれて初めて読んだミニマリスト本がこの本です。
この本を読んで片付けに興味がもち、断捨離を始めました。
今回文庫版を初めて読み、「発達障害と断捨離」のはなしが面白かったです。発達障害だと情報がない=ものがないこと不安につながるので、物を捨てすぎてしまうのも良くないことらしいです。
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つづいて漫画部門です。
1.外道の歌(1)
前作があるのも知らず、会社の人に勧められて読み始めました。
すごく幸せな家族がある日殺され、その復讐をするために復讐代行人を行う主人公のお話。テイストとしてはウシジマくんとすごく似ている。こういうアウトローなのが好きな人にはいいと思います。わたしは何となく続きを買うまでにはいたらなかったです…多分あと2巻読めばハマれた感じはする…
2.血の轍(12)
毒親漫画「血の轍」。ブレーキを踏むことがなく、どんどん悪い方向に行くのが最高に良いなと思いました。親って嫌いだけど、どこかで認めてもらいたい、愛してもらいたいが遺伝子レベルで子供には刻まれているんだと思います。一番最初に会う人、守ってくれる人だし。読んでいてこれは「心のリストカットでは…」と思うくらい表現力の暴力でびっくりした…
本当にすごいのでトラウマがある人は読まないほうがいいと思います。心えぐられる。
3.九条の大罪(1)
ウシジマくんの作家さんの最新作。弁護士の話です。弁護士ってなんだか守ってくれる優しい人!という印象だったけど、守ることが仕事だからやっているって感じなんだなあとこの本を読んで感じた。あんまり職業で期待しすぎたり、逆に蔑ろにしたりはしてはいけないですね。
4.志乃ちゃんは自分の名前が言えない
吃音の主人公のお話です。タイトルの通り、自分の名前を言うこともできないです。押見さんだから悪い方向にいくかな~と思いきや、ハッピーエンドでした。主人公が周りの目というより、自分自身を超えたというのが良かったかなと思います。結局コンプレックスって一番気にしているのが自分ですよね。
5.ちーちゃんはちょっと足りない
胸糞マンガです笑 出だしはのんのんびよりのような可愛さがあるのに、途中からエンジンごりごりかけてきます。
タイトルにある「ちーちゃん」は作中には書かれませんが、おそらく発達障害です。テストができない、嘘がつけない、少し幼いところがあるなど、他のクラスメイトとはちょっと異なります。
この漫画はタイトルにある「ちーちゃん」が主人公ではなく、「ちーちゃんのお友達」の女の子が実質の主人公なのではないかと読み終わって感じました。このミスリード感も気持ち悪さの要因なんだけど、このちーちゃんのお友達がとにかく普通を演じたり、周りに合わせようと必死だったり、絶妙にちーちゃんのことを小馬鹿にしているのが胸糞要因だと思います。
なにか劇的なことが起きるわけではないけど、日常生活の中でじんわり胸糞悪い感覚だけが残る、不思議な漫画。
6.ライチ☆光クラブ コラボレーション
人生というか趣向というか性癖を変えた作品、「ライチ☆光クラブ」の最新刊が出るとのことで、原画展で購入しました。
いや~最高でした。作品自体は終わっていますが、キャラクターたちの生き生きとしたイラストや、アナザーストーリーもありで大満足です。
個人的にはジャイボが一番好きなので、原画展でジャイボの生原画が見れて本当にうれしかったです…何回も見て、線の美しさや儚さが素晴らしいなと思いました。あとたまたま兎丸先生がいらっしゃってお話できたのも感無量でした…
特によかったものはどれ?
つらつら書きましたが、どれが結局よかったのよ!となりそうなので、1月の読んでよかった&ぜひいろんな人に読んでいただきたい本を箇条書きで残しておきます。
・人生の土台となる読書
・52ヘルツのクジラたち
・琥珀の夏
・上級階級
・USJを劇的に変えた、たった1つの考え方
・血の轍
ここらへんは気になっていたら、ぜひ読んでみると面白いんじゃないかな~と思います!
おわりに
1月は毎日読了ツイートをするという目標を掲げていたので、かなり本が読めました。そのことについてはこちらをどうぞ。
読めば読むほど、また新たに読みたい本が生まれ、人生で読みつくせるのだろうかといつも思います。思考が柔軟な35歳くらいまでにできるだけ多くのインプットが出来ればなと思うので、今後も大好きな読書は続けていきたいです。
そして読めば読むほど、自分の好きなものや心の支えになるもの、解像度をあがてくれるものに出会えるのもすごく良いことだなと思います。
それでは
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