新たな道を切り開く。モノづくりの世界に飛び込んだホープが「相棒」と描く将来への想い
働く人にとって、日々扱う道具は「相棒」と言っても過言ではありません。
相棒とどのように出会い、どんな思い出を刻んできたのか。
長らく使ってきた道具に焦点を当てると、その人の個性やこだわりが滲み出てきます。
今回の「相棒」は、(株)JoyCreatorの白川雄琉さんが扱うメジャー(コンベックス)にフォーカスしました。
モノづくりの世界に飛び込んだばかりの白川さんに相棒にまつわる話を聞くと、将来に向けて大きな夢を持ちながら励んでいることが窺えます。
先輩から譲り受けたモノづくりに欠かせない相棒
ー「相棒」と出会ったきっかけは。
白川
「入社間もなくで自分の道具をまだ何も持っていない頃、先輩から譲り受けてもらったことがきっかけです。ホームセンターに行った時によさそうなデザインのモノがあったので購入しようとしましたが、せっかく頂いたものなので普段からこのメジャーを使い続けています」
ーどんな時に相棒は活躍していますか?
白川
「今はまだ機械加工や溶接など色んな作業を教えてもらっている段階ですが、特に穴あけ加工で加工前に寸法や削る位置を測る際に使うことが多いです。単にモノの大きさを測ればいいわけではなく、機械加工の仕事は段取りを考えて頭を使うので自分の性格としても向いていると思います」
カラダに馴染むように使いこなして真の「相棒」に
ーそんな相棒にはどんな「個性」がありますか?
白川
「見た目は使い込まれているように見えますが、長さを測る中の金属部分は傷や折れ目もなくてキレイなので問題なく使えています。引き出したら止まってくれるオートストップ式なところも使いやすいです。すぐに手元で取れるように、作業中はズボンのベルト部分に装着しています」
ー印象に残っている思い出を教えてください。
白川
「スケール自体をこの仕事で初めて使うようになりましたが、作業中に先輩から『慣れていないヤツの持ち方をしている』と言われたことがありました。自分では普通に扱っていたつもりだったのですが、長年現場に居る人から見るとぎこちなさが分かるんでしょうね。まだまだこれから使いこなしていかないといけないと思いました」
ー入社間もないですが、仕事を覚える上で意識していることはありますか?
白川
「以前の仕事の時もそうでしたが、毎日こなしながら自分のカラダに染み込ませながら覚えることが大事だと思っています。周りの先輩にやり方を教えてもらって基本を吸収しつつ、徐々に自分に合わせたやり方を身に付けるようにしたいです」
新たな環境で思い描く将来に向けた決意
ーもし相棒が現れなかったら、どんな社会人生活になっていましたか?
白川
「前の仕事で自分の将来が漠然と見えている状態で過ごしていたかもしれません。実は、この会社にはいつか自分の会社を作りたいと思って入社しました。具体的にどんな仕事で会社を作るかはまだ決まっていませんが、約束されていない将来を選んだからこそ面白くてワクワクしています。この道具とともに、今の仕事を通じてこれからどんな将来になるか楽しみです」
ーこれから相棒とどのように付き合っていきますか?
白川
「技術面では同じ世代の先輩とまだ大きな差があるので、まずは早く同じレベルに追い付きたいと思っています。そのためにも、今はこのメジャーを使いこなしながら仕事を覚えることが大事になります。もともとモノを長く使いこなすタイプですし、せっかく先輩からもらって使い始めた道具なので大切に扱っていきたいです」
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