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言葉を留める強さ

SNSが騒がしい。
人々の関心が目まぐるしくあらゆる方向に切り替わり続け、次のヘイトを探すために、日々目を光らせ続けている。
正義感があらぬ方向へ向かい、言葉というには汚すぎる文字の羅列が並べられている。
ナイフというよりは毒のように、標的に対しじわじわと襲い掛かっている。

何を発言しても「匿名」というバリアで覆われた彼らは無敵である。
決して見つかることのない安全な場所から、表舞台にいる人間を引きずり落とすことが出来る。自分自身が表舞台に何かしらの理由で立つことが出来なかったコンプレックスを、正義感という憎悪に変えて、SNSで訴えているように思える。

誰だって、自分の考えに反する事や、納得いかないことがあるだろう。
ただここ近年、それらはあまりにも公に解放されすぎているように思える。
「自分は正しい」
そう思うのは自由だ。
ただ、どんな事柄も双方の立場になって考える必要はある。
しっかりと情報を集めたうえで発言する責任がある。
憶測や自分の考えをあたかも真実として世に流してはいけない。

きっと、皆現代社会に対してストレスを抱えている。
双方の立場になって考えるのならば、誹謗中傷する方々も疲れ切っているのだろう。

ただ、ナイフを振り回し続けるだけでは誰も幸せにはなれないんだ。
時にはそっとナイフを置いて、身近にある幸せなことを考えてみてほしい。
それが貴方にとっての優しさであり、強さに変わっていく。
そんな風に私は考えます。



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