演劇で学んだ、コミュニケーションをとる上で大事なこと(しんまい役者日記)
どーも、新米お芝居士しゃびです。
こちらは40代に入ってからお芝居を始めた僕が、七転八倒しながら演劇活動をしてきて感じたこと気がついたこと、学んだことをお話ししていく日記です。
2021年12月、生まれて初めて演劇の舞台に出演をすることが決まった。
そこで、最初にぶつかった課題がセリフだ。
台本が渡される。
渡された台本を読み終えたら「本読み」が始まる。
「本読み」とは、動きを付けずにひとまず一通りのセリフを読み合わせる行為だ。細かな演出は入れず、特に気になったところだけ指導してもらう。
なにしろ初めてのことなので「セリフの順番が回って来たら読む」、それだけで精一杯。しばらく本読みを進めていると、さっそく指導が入った。
「それではただセリフを言ってるだけだ。セリフにはアクションと、リアクションがある。セリフを言うことより相手のセリフを聞くことの方が大事だよ。」
「言う」より「聞く」が大事。
これが演じる上での鉄則だと知った。
台本には明確に自分のターンが記されている。
「セリフを言う」というタスクが明示されてる。
だから、ぼくの出番はセリフの順番が来た時だと考えていた。
でも、セリフは相手とのやりとりで成立しているもの。セリフとセリフの間に何も関係性が生まれなければ、ただの朗読だ。
セリフがうる覚えだったりすると、どうしても言うことで一杯一杯になる。でも、セリフを覚えることと、演じる上での姿勢は別物。コミュニケーションとは、自分の話をするのが主なのではなく、相手の話を聞くのが主なのだ。
この話はお芝居に限ったことではない。
日常で僕たちは、相手の話をちゃんと聞くことができているだろうか。つい、自分がしたい話に気を取られてはいないだほうか。
昔読んだ本に、
「ほとんどの場合、(人は相手の話を)聞いているような顔をしながら、じつは、次に自分が言うことを考えている」と書いてあった。
お芝居を通じて、リアルの課題にも向き合うことができた。芝居の訓練は、コミュニケーションの訓練でもあるのだ。
YouTubeにて、音声でも話してます。
よかったら聴いてみてください。
「セリフのあるお芝居とない日常」
https://youtu.be/EqOCMkYeRtE
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