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 わたしの知る花 著:町田そのこ

  348ページ読了しました。家父長制だった頃の男の子と女の子の話。章立てで話し手は変わるが、葛城平さんと言う人の不器用な愛の物語でした。小さな頃から近所で遊んでいた祖母の悦子は理髪店の店主です。孫の杏珠は中学生、幼馴染の奏斗は男らしくない事が悩みの今時男子。ここ最近生まれた街に帰って来た平さんと言うお爺さんはいつも絵を描いている。それを見つける杏珠からお話は始まります。

 平さんと悦子も幼馴染で、中学生までご近所で暮らしてました。平さんには異父兄妹の妹の小藤がいる。平もお兄ちゃまと慕われて凄く気に入っていた。平は両親ではなく祖父母に育てられてて、小藤ちゃんの誕生日の為に花を買ってお祝いしようとしていた。

 そこまでは良かったのだがそこに襲った悲劇からダンスホールで香恵との出会いそして別れ、服役に出所、全てを見ていた悦子から最後のメッセージは語られる。

 男女で違いのあった時代から現代に至るまで続いた細く長い恋物語は少し辛いけど、納得の行く終わり方だった。

 書き下ろしを読めたのが嬉しかったかな。そのこさんお疲れさまでした。

今日もコンビニにコーヒーとタバコを買いに行きます。私の唯一の楽みです。奢ってくれた方はフォローしてイイねしてコメント入れさせて頂きます。それくらいのお返ししかできませんが、ご支援して頂けると幸いです。