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#72 俺、盆栽職人になります。

今日の内容は題名の通りでーす!笑

本当は正月に今年の抱負的な感じで盆栽職人になることについて書こうかなと思っていたのですが、今日書きまーす。

ってのも、今日初めて親方のところに行って一日色々とやらせていただいて俺の意志は改めて変わらなかったし、ぼちぼちやっていく感じなのかなと思っていたら、今日弟子入りして認められたので、書くなら今日かなって。

今日のは長いですが、本当に真面目に書いたので是非最後まで読んでください。

今から数分俺にくれ。

まずは今まで俺に気を使って進路を聞きずらかった人はごめんなちゃい!

なんとなくそんな空気は感じていましたが、この1年間だけでなく4年間ずっと将来のことは考えて、その中で色々と自分の中でも意志が変わるので、その時期に思っっている暫定の進路希望先を伝えてもまた変わるかもしれないと思っていたので、はぐらかさせていただきました。

ちなみに今は表参道のスタバで一人で青学のジャージでアディダスのリュックを背負ってミズノのマスクをしているという、確かにTPO的に相応しくない格好ですが、全く恥ずかしくはないのはなんででしょうか。

よく盆栽に至るまで考え抜いたなと自分を少しだけ褒めたい気持ちと誇らしい気持ちでいるからでしょうかね。

もしくは感覚がおかしいのかもしれません。

みんなにとっては2021年12月23日という日はクリスマス前日のただただ楽しい日かもしれませんが、俺にとってはちょいとターニングポイントになる日だったりします。

そんな今日をnoteに記します。

まずは、俺の進路選びの変遷いついて書きたいのですが、もう色々と考えが変わりすぎて覚えていません。笑

とりあえず一つ確かなことは、パイロット以外に普通に就職して働きたいと思ったことは一寸秒もないということです。

これはサラリーマンを否定しているわけではなく、恐らく家庭環境が大きいでしょう。

子供は両親の背中を見て育ちます。

もちろん俺も父親の背中を見て育ちました。

飲み屋で女の人と対面座位をしてい父親も見ましたが、

かっこいい父親です。

小学生の頃から15時くらいに家に帰ると家でお菓子を作っていたり、ハーモニカ教室に通ったり、マジシャンとしてお店でショーをしたり、週末はパラグライダーをしたり、最近は週4日は軽井沢にいたりと本当に自由にしている父親です。

もちろん朝は5時くらいには家を出て仕事もちゃんとしています。

そんな父親をずっと見ていたもので、なんとなく自分で融通の利く、誰かに影響されない働き方に憧れがあったんだと思います。

それだけでなく、小さい頃から祖父や親戚のおじさん、高校の監督などの世間一般で言うところの「普通じゃないその人の色がある魅力的な大人」を見てきた回数が多かったのも関係がある気がします。

これは俺の勝手な決めつけですが、ただでさえ個性とか魅力が少ない自分が普通に会社に入ったら、本当に周りの人たちと同じ色に染まって、自分という存在に自信が持てなくなる気がしています。

なので必死に少ない自分の個性と魅力を守るために、普通の人とは違うことをして自分の存在意義を保とうとしているのです。

そんなのが理由で普通に就職しようとは思ったことが一寸もありませんでした。

また、矛盾することを言うようですが、心の底から会社で果たしたいことがあり、そこに圧倒的な自信を持って、他の誰でもなく俺だからこそやる価値があると思える会社や仕事があれば就職はしようと思っていました。

そうすれば生き生きと会社に通い、自分への誇りを保てると思ったからです。

なんでそう思ったかと言うと、中学から満員電車に乗ってつうがくしていたことが大きいと思います。

中学から暁星に通っていた俺は、満員電車に乗るたび人生がつまらなさそうな顔をしている大人をたくさん見てきました。

もちろん、一人で満員電車で笑っている方がきしょいし、みんな真顔なのは当たり前なのですが、中学生の俺がそう強く感じたってことはなんか間違いではない気がします。

当然、全員がそうじゃないのは承知の上です。

けど、そう見える人が多かったんです。

結局飲み屋に行けば「給料が少ない」「上司がうざい」「仕事がつまらない」などの愚痴ばかりみたいにはなりたくなかったんです。

なので、「仕事とは誇りを持てなきゃするべきではない」という持論ができました。

要は反面教師です。

そんなんで誇りさえ持てれば全然就職しようと思っていたのですが、そういったものが見つからず、就職という選択肢は俺にはなかったのです。

そんな既存の会社、業界、働き方で胸踊る自分に合ったものを見つけられなかった俺からすれば、自己分析をちゃんとして自分がやりたいことを見つけている青学の同期のみんなは本当にすごいなと思い、尊敬していました。

かっこいいです。

そんなんで就職をしないという決意は死ぬほど固くても、みんなが就活をしているのを見て、「就活して大手から内定もらうけど、蹴って起業したらかっこよくね」的な感じで就活は少ししました。

要は舐めていたのです。

まぁそんなのは自分で死ぬほど承知していたので、だいたい選考が進んで最後で落とされても「まぁだよな笑」って感じで自分の素の実力のなさはちゃんと受け止めていました。

んで、起業しようとして色々な業種を検討して、お金がなくても俺次第でなんとかなりそうなものを見つけては大人に相談し、少し調べて、「こりゃ大学を卒業したやつができるもんじゃないな」と思い、他の業種を見つけては調べたり相談して、また諦めての繰り返しをしました。

そんな中、日本の伝統産業でのDXを目指して起業しているICUの知り合いが出来て、その人と一緒にやろうと思いました。

なんで日本の伝統産業なのかと言うと、昔から日本の文化が大好きだったってのが一番です。

あの静けさの中にある威厳を言わずとも放っている感じ。

研ぎ澄まされた雰囲気。

中でも祖父母の影響は大きかった気がします。

祖父母の家の床の間は毎季節ごとに掛け軸が変わり、壺が変わり、日本の和歌が大好きだったり、絵が好きだったり。

あとはもう感覚です。

好きなもんは好き。

説明できる好きは本当の好きじゃないと思うので、説明はできません。

そんなんで、とりあえず日本の文化が好きな俺はその人と起業しようと思ったのですが、話をしている中で

「ただただ大学を卒業しただけの奴が、その道50年の職人さんと対等にビジネスするなんておこがましいし、できるわけないな」

と思ったわけです。

けど、日本の文化は大好きだし、衰退している産業に希望が見えているし、けど急にビジネスは無理だなとか思っていた時に

「じゃあ俺が職人になっちゃえば、対等になれるな」

と思ったわけです。

それで職人になることにしました。

じゃあ、なんの職人がいいのかなってなった時に盆栽を選んだ理由は単価の上限が圧倒的に他の伝統工芸品より高いからです。

どうせなら儲かるやつがいい。

調べたところ、今先進国の富裕層が数千万とかを普通に出して買っているのが盆栽です。

おそらく、アメリカに始まったメディテーションブームからの禅への関心、そして禅の精神を体現している盆栽ということなんでしょう。

しかも盆栽はアートなので、市場が日本じゃなくて世界に広がっている。

考えれば考えるほど、盆栽以外に選択肢はありませんでした。

そんなこんなで、盆栽職人になることになりました。

もちろん他にも理由はたくさんありますが、全部書ききれないし、今忘れている理由とかもあります、、

で、今日が初日だったんですけど、早速盆栽職人になることを盆栽職人に反対されました。笑

「とにかく儲けるのは大変だし、芽が出なかったら終わりだぞと」

まぁ弟子の期間はお給料はなく、数万円のお小遣いだけ。

寮で3食は出るけど、月に休みは1日くらい。

朝は6時から夜は21時までずっと作業なり雑務。

成功する保証はない。

そんな条件だけ見たらそう言うのは当然だよね。

けど俺からしたら逆で、だから楽しみだし身を投じる価値はある。

貧乏ウェルカム。

生活基準を下げたくないからっていうのが理由で将来の選択肢を狭めたくないと思って、去年から孤独死が出るくらいボロいアパートで一人暮らしをして貧乏生活をしているわけで。

実際1ヶ月くらい前?に6人しかいないアパートの住人のうち1人のおじさんが孤独死してました。

笑えないね。笑

まぁこっちからしたら「貧乏になる準備くらいしてたわ」って感じ。

けど事実、日本の伝統産業が衰退して後継者不足な一番の理由は「儲からないから」だと思う。

農業もそう。

年収1億なら職人にだって、農家にだってなるでしょ?

お笑い芸人になる人だって、売れれば儲かるっていうのがわかっていて、夢があるからみんな目指すんでしょ?

日本の文化もそうならなきゃいけない。

なので俺は少し頑張りたいと思っています。

いや、かなり。

足掻きます。

もしかしたら、イタいようなことをやることもあるでしょう。

けど、そんなことをやっている俺は頑張って足掻いている俺です。

温かく見守ってください。

そして応援してください。

今日、このnoteを読んでくれている今の俺の友達は温かく見守ってくれると信じています。

みんな大好きでーす!

必死こいて弟子として親方から技術、思想、姿勢を感じ取り、盗み、日本一の盆栽職人になり、必死こいて伝統分野が儲かるというイメージを築くことに尽力する10年が今日スタートしました。

読んでくれてありがとうございました。

なんか真面目すぎてキショいので、帳消しに今からします。

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以上、所信表明演説でした。




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