田舎暮らしのための資格を取得と感じた事。
写真は宮崎県日之影町で撮影した田舎の農村の風景です。
投稿が空いてしまいましたが、
田舎の生活で役に立つと思う資格を
早期退職後の2021年4月~7月で取得しておりました。
まだまだ、勉強不足ですが、初心者目線で
以下、簡単にまとめてみましたのでお役に立てればと思います。
最後にこの活動で感じたことを書いてます。
福岡、熊本、宮崎周辺で田舎ぐらしを考えると、農業、林業、高齢化社会に関わる、以下の5つになりました。
①刈り払い機 (草刈り機)
②チェーンソー
③バックホー(ユンボ)等の運転特別教育
④狩猟免許(わな)
⑤看護職員初任者研修
業務、法令にもよりますが、
業務対価を頂くには、資格は必須もしくは必要です。
①、②、③は自家用であれば、免許無しでも良いのですが我流、リスクの把握ができてないと良くないと思い基礎を勉強することにしました。
①刈り払い機 (草刈り機)
資格名称:刈払機取扱作業者安全衛生教育
研修:1日(座学)
用途:農業、林業、庭の手入れ他
機器:エンジン式と電動式
調達:頻度高いと思いますので購入するのが良い。
ホームセンター、専門販売店(農機具販売店など)
刃を研ぐためのやすり必須。
消耗品:歯(種類有)、燃料オイル(エンジンオイル混合)。
メモ:
エンジン式は「機器メンテナンス力」が必要、騒音も有ります。
エンジンかけるのも手間がかかります。
電動式はバッテリー利用が主流、静かで、電源ON、OFF含め使いやすいです。
業務用だと稼働時間制限の無いエンジン式がまだ主流ですが、電動式も性能アップ、シェアが伸びているようで家庭用であれば電動式が良いと思いました。
危険を伴う機械で、大怪我、負傷したり、小石を弾くと数十メートル飛ぶこともあります。
小石が車のガラスを割ったり、人に危害を加える可能性がああり、作業用メガネ、作業内容、作業場に応じた安全対策が必須です。
講師の先生には、安全面について本気で考えない方は使って欲しくない。
とおしゃった言葉が印象に残ってます。
②チェーンソー 資格名称:伐木の業務(チェーンソー)特別教育補講
研修:3日(座学、実技、チェンソー持参)
※以前、広島在住時にひろ森あん さんの研修を受講済で望みました。
https://hiromorian.org/
用途:林業、庭の手入れ、DIY他
機器:エンジン式と電動式有り。
調達:メンテナンスが重要で自分の道具として購入前提。
ホームセンター、専門器具販売店
消耗品:刃(種類有)、燃料オイル、潤滑オイル(チェーンソーオイル)他
メモ:
チェンソーメーカーは多数あります。
海外:Husqvarna(ハスクバーナ)、STIHL(スチール)
国内:ゼノア、やまびこ(共立・新ダイワ)、マキタなど
です。
エンジン式は、エアフィルター、燃料フィルターなど「機器メンテナンス力」が必要、騒音が出ます。
オートバイのエンジンメンテナンスに近いですね。
Husqvarnaは有名なバイクメーカーでもあります。
電動式はバッテリー利用が主流、電源ON、OFF含め使いやすいがバッテリーは高いです。
高いのでバッテリーを安く販売するキャンペーンが目につきます。
業務用だと稼働時間制限の無いエンジン式がまだ主流ですが、電動式も性能アップしており家庭用で増えてます。
庭木の手入れであれば、静かで使いやすい電動式がお勧めです。
車と同様、電動化の流れがあります。
さて、資格研修ですが、危険を伴う機械で、林業においての事故は多いため内容が強化されてます。
私が受講した研修は、熊本市内の林業専用の研修施設で実施されました。
居住している福岡県は少ないため熊本県で受講しました。
林業の盛んな、熊本県、宮崎県は講習メニューも多いです。
■林業・木材製造業労働災害防止協会熊本支部
http://www.rinsaibou-kumamoto.jp/
林業、造園業、電力会社の方など60名程が参加されてました。
座学、実技を経て基本的には一発で資格取得が可能です。
資格取得後に実践積んでスキルを上げないといけません。
作業場での安全確保、安全装備、機器理解、作業環境、倒木方法を中心に学びます。
テキストは専用のものを購入します。
チェンソー、装備は基本持ち込みでした。
私はマキタの電動を購入して持ち込みましたが、大半はエンジン式でした。
業務用はエンジン式がメインです。
講義においては、安全がキーポイントになります。
倒木作業時のリスク、チェーンソーのリスクなどが重点になります。
例えば、「チェンソー防護ズボンの義務化」について省令が公布され
2019年8月1日より、チェンソーを使用する業務に携わる全ての作業者は、チェンソー防護ズボンまたはチャップスの着用が義務化されています。
ヘルメット、作業用メガネ、作業内容、作業場に応じた安全対策は必須です。
作業性、生産性、品質を上げるには、作業後の掃除、機器メンテナンスは必須であることが良く判りました。
特に目立てと呼ばれる、刃の研磨が上達しないと、切断スピードが上がらず作業効率が落ちますし、体力も使います。
目立てが良いと切屑も「かんな」で削ったみたいにきれいです。
包丁研ぐのと一緒ですね。
林業の状況もWEB、書籍ベースですが調べました。
産業としてはとても厳しい状態にあるようです。
従事者不足の中、気候変動、災害なども増え課題は積まれるばかり。
とはいえ、国土の大半が山である日本ですので、このままにはできないですね。
生態系、環境を維持しながらどう維持管理していくか。
トレイルランニング、登山を趣味にしているものとしても気になります。
最近では、家族経営的な小規模の「自伐型林業」が少しずつ増えているとのこと。
移住定住、木製品の加工など、地域活性化につながるものとして前進しているようです。
●自伐型林業推進協会
https://zibatsu.jp/
③バックホー(俗称ユンボ、ショベルカー)
資格名称:小型車両系建設機械(整地・運搬・積込み用)運転特別教育機体質量が3トン未満の車両系建設機械(整地、運搬、積込み用及び掘削用)の運転(道路上の走行を除く)
研修:2日(座学、実技)
用途:林業、畑づくり、DIY他
調達:頻度少なく、レンタル想定。運送にお金がかかる。
消耗品:燃料オイル 他
メモ:
内容は7月2日の投稿の通りですが、ポイントのみ再アップします。
「機体重量が3トン未満」の建設機械を運転するための教育。
将来、農地の整地、林業をやるかも知れないので取得しました。
通称、ユンボ、ショベルカーと言われるものが代表的な機械。
正式には後ろに進みながら掘削するのでバックホーといいます。
資格対象機械は、他にブルトーザーなどもあります。
労働安全衛生法において
「事業者は、危険又は有害な業務で、厚生労働省令で定めるものに
労働者をつかせるときは、厚生労働省令で定めるところにより、
当該業務に関する安全又は衛生のための特別の教育を行なわなけれ
ばならない。(第59条3項)」
となっており、業務として行うにはこの教育は必須です。
また、重量は以下のように定義されてます。
①機体重量(機械の本体、人間で言えば手以外の部分の重量のイメージ)
②機械重量(燃料、冷却水、油、付属品等)
③機械総重量 ②に運転者、最大積載荷重をプラス
この資格は①が3トン未満が対象の機械となります。
講習についてです。福岡市内で受講、参加者は17名。
建設業界の方が多く、消防の方1名、女性2名。
【1日目】
テキストとグループワーク(危険箇所と対策ワーク)を行い
最後に、バックホーの操作のイメトレワーク。
明日は実機操作。YouTubeに映像あるのでイメトレしました。
【2日目】
①ブーム(上腕)
②アーム(前腕)
③バケット(手)
を使い、掘削、整地・積み込み等ができるようになる。
360°くるっと運転席とツールが回転します。
土を掘削して積むには、
①②③のツールを3つ同時に動かす作業かできないといけません。
ゲームのコントローラーで操作する感じに近いです。
車の運転と同じで、人の性格、考え方などが実技に出ます。
何とかかんとか、実技もクリアでき 無事、特別教育修了証を頂けました。
④狩猟免許 いくつかあります。
資格名称:狩猟免許 わな猟免許
研修:1日(座学、実技)
試験:1日
用途:狩猟、獣害対策(農業)、ジビエを楽しむ
網漁免許、わな猟免許、第一種銃猟免許、第二種銃猟免許
猟の方法で、4つの免許に判れます。
調達:免許種別により異なる。わな、銃など
消耗品:免許種別により異なる。わな、銃など
メモ:
網猟免許 :むそう網、はり網、なげ網等
わな猟免許:くくりわな、はこわな等
第一種銃猟免許:ライフル銃および散弾銃
第二種銃猟免許:圧縮ガス銃および空気銃
一番、受験者の多い「わな猟免許」を受験しました。
農家の獣害対象であるイノシシがメインになります。
受験から合格、猟師になるまで
都道府県単位での試験運用となっており、WEBサイトで案内されます。
私の場合、5月に申込、試験7月、8月頭に結果発表。
受験者は、農業の方、狩猟を始めたい方、ジビエ料理に興味がある方など
いろいろでした。女性の方も10%位いらっしゃいます。
若い方も増えてます。
・受験申込(狩猟可能な人物かを確認する医師の診断書が必要)
「狩猟読本」を購入
・事前講習(猟友会が開催してくれる)
「狩猟読本」で試験のポイント説明、実技説明
「例題集」を購入
http://j-hunters.com/info/book.php
・試験本番
筆記試験、規定点数をクリアしたら、鳥獣判別と実技試験
・合格後
猟師として本格的に狩猟を行うとなれば、狩猟者者登録が必要です。
狩猟により生じる損害の賠償についての要件を備えていることを証する書
面(損害賠償能力(3,000万円以上)を有することの証明書)が必要。
ポイントとしては、実技もありますが、狩猟に必要な情報を狩猟読本と例題集でしっかり勉強することが重要です。
狩猟読本は340頁、例題集は191頁あります(いずれもA4サイズ)
特に例題集で繰り返し事前テスト行うことをお勧めします。
鳥獣判別が意外と難関です。
狩猟対象ができる鳥獣は決められています。実技は、福岡の試験では「箱わな」でした事前講習会で練習しました。
YouTubeに試験対策情報がいろいろあるので自分にあったものをチョイスすると良いと思います。
試験当日は午前中、筆記試験、適正試験があります。
午後一番、結果が張り出され、クリアしたら技能試験(罠実技、鳥獣判別)を受験します。
結果は一定の期間を経て、県のホームページで発表されます。
その後、免状が郵送されます。
合格し、福岡県知事より「免状」は頂きましたが実践はこれからです。
狩猟者の登録は、都道府県当てに行う必要があります。
獣害と猟師の高齢化は社会課題になっています。
地元の猟友会の方や試験当日に知り合った仲間、農業従事者とも情報交換して活用していきたいと思います。試験当日、ある方が横の方に声かけし、LINEグループ作ってくださり、8名程のグループで情報交換中です。
興味ある方は、以下の映画、インターネットラジオ番組をお勧めします。
●映画:「僕は猟師になった」を以前、観ました。
猟について、生き物を食べること、族生活と猟について
とても印象に残るドキュメンタリー映画です。
https://www.magichour.co.jp/ryoushi/
●狩猟の時間:日本初の狩猟系ポッドキャスト番組
インターネットラジオです、とても判りやすく
狩猟について学べ、参考になります。
https://twitter.com/syuryonojikan
⑤看護職員初任者研修
資格名称:介護保険法施行令(平成10年政令第412号)
第3条第1項第1号ロに掲げる研修の介護職員初任者研修課程
義母が介護が必要になっており、妻の負担も増えてます。
将来、介護施設で働くこともあるかもしれないと思い思い切って資格を取る事にしました。
未来ケアカレッジさんの講座でお世話になりました。
研修は全16回で約2ヶ月で座学と実習を行います。
研修生は、年齢層は20代前半から50代の男女問わずという感じです。
フィリピンの女性の方が2名いらっしゃいまして、日本語と専門用語の並ぶ内容の講義内容をホワイトボードでスクショして、LINEで英語に変換して理解して、日本語で手書きレポートを提出し、無事、試験合格する姿に感動しました。
会社員していると介護保険料支払いながらも介護については、ほとんど理解できていない状態でしたが、良い社会勉強になりました。
・介護はできない部分をお手伝いする。
・人間の尊重が非常に大切である。
・介護については、国の施策でいろいろ変わってきている。
介護のお世話にならないように、健康を維持することの大事さも改めて実感しました。
農業研修
資格ではありませんが、農業をまずは自給レベルで行いたいので現在、岡本よりたかさんの「無農薬、無肥料セミナー」を受講しています。
本来、土、雑草、微生物などが持っている力で作物がどう育つのかとても勉強になります。
最後にこの数ヶ月の活動で感じたこと、思ったことです。
最近の気候変動、自然災害、コロナなどの状況を見ると地球がサインを出しているのは明らかで、日本はこのサインに対しての感度がとても低いと感じています。
欧州の国を見ていると感度が高いと感じます。
私は趣味がトレイルランニングなので、これらの環境変動により大会が実施できない、コースになる地域が災害を受けた、山が崩れたなどの有様と見てきました。
自然環境も厳しく、狭い日本なので、合理化、効率化は必要だと思いますが、経済成長最優先でいろんなものを壊してきていると感じてますので、壊さない生活を今後は行っていきたいと思います。
最近、そのような生活を目指す方も増えてきているように感じています。
今後は、移住検討、場所探しが課題です。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?