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Learn or Die 死ぬ気で学べ

スパコンが昔から好きだ。一応大学では半導体の事を学んでいたし、現職もITインフラ業界でパソコンよりは高性能なコンピューターを扱ってるし。で、最近のスパコンニュースと言えばやはり理研の「富岳」がTop500というスパコンランキングの2020年6月の発表で世界1位をとったことでしょう。

使用しているCPUはARMベースの富士通製で48コア。合計コア数は729万もある。胸アツである。仕事でも1000台以上のコンピュートマシンをクラウド基盤として入れる案件あったりするけど、あくまで様々な用途向けに1000台つなげてるだけで実現出来る事は全体として見れば1000万ユーザーに使って貰ったりとか、もちろん大きな事だけどスパコンは全コアを一つの目的に使うのがリソースを集中使用してるみたいなイメージでカッコいい。計算量の多い事をひたすら計算させたい。。まぁそこまで専門家ではないので実際は何も出来ませんが。。

ランキングを見ていると色んな国のスパコンが出てきて、色んなCPU使ってたり、スパコン持ってるのは国を代表する研究機関だったりするので、それも楽しい。アメリカのNASAとか原爆開発したロスアロモス研究所とか、映画にも出てくる機関が出てきたり。

「富岳」は計算性能で1位をとったんだけど、Top500は別のカテゴリもあって、低消費電力分野もある。そっちで1位とったのも日本のスパコンで、「MN-3」というPreferred Networksのもの。

Preferred NetworksはAI系のスタートアップで色んな分野にAI技術を提供していて最近色んなところで名前を聞く。

そのPreferred Networksの創業者達のストーリーが以下の本。


こちらも天才達が他の天才を巻き込んで挑戦をしていく胸アツストーリー。自分ではとても敵わないけど、日本の若い人達が世界を相手に勝負していく姿勢はとても刺激を受けるし、頑張って欲しいし、応援したいですな。

「富岳」を作った富士通の様な大企業に所属する訳でもなく自分たちの創った会社で生きていくという決断が凄いし、水樹奈々ファンってのもいいし、新しい世代なんだろうなーってめちゃくちゃ感じる。そんな若い小さい会社でも世界1位って凄い。GAFAみたいなちょっとチャラい感じじゃなくて、ピュアな技術者集団っぽいのもいいよね。ひたすら計算資源確保に投資したほうがマシだみたいな思考とか。理系オタク集団。

まさにLearn or die。世界で通用する技術を開発する事が出来なければ会社としての死を意味する。その覚悟。ちょっとだけでも自分でもそんな決断と覚悟が欲しいし、若い人に少しでも負けない様に努力したいと思える一冊。

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