龍神《詩》

渦巻く欲望に人の願い
空から眺める龍神

呼ばれて降りた地上

無知な者は自分の願望を
賢者は他者の平和を

龍神はどちらの願いも叶えずに
轟く声で答えた

「それらはお前ら自身で考えるべき事」

何処にでも転がる差別偏見虐め
健常者 障害者 もうそこで線引き
それがある限りはなくならない

健常者と呼ばれて自分は安堵の身
明日は我が身と知らずに胡座をかく

障害者と呼ばれる者
勝手なカテゴリーの枠に押し込められ
ピュアだと思わせる馬鹿な指導者

健常も障害も関係ない
虐め差別はどこでもある

綺麗事で誤魔化すな
真実を伝えろ
 

嘘で塗り固めたこの世には
起爆剤が必要だって事

全て無にしてホントウを叫べ
耳ダコの綺麗事
反吐が出る

初めに壁を作ったのは誰だ
他でもない
私達人間だ

差別偏見虐め
無くならない責任転嫁
いい加減にしろ

取るべき責任は取る
それがケジメ

龍神の祈りは果たして届くのだろうか
 

神頼み
くだらない

己の頭をかち割り
全てを空にしろ

無の境地で初めて真実が見える