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刹《詩》

熱に浮かされた身体
遠くの強風

痛む節々を引きずって
私は青い林檎を齧った

辺りは夜更け
梟の鳴き声が静けさを
壊さず静かに冴え渡る

熱がこもった身体で
素足の足に感じる露草

もう一歩も歩けない
その場に倒れる私に
響く声

木霊する優しい声
背中に感じた確かな温もり

それは確かに懐かしい愛

押し戻された現実で
まだ熱が高い身体

あれは確かに
夢じゃない


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