復職5ヵ月振り返り日記

「人は誰でも、どんな状況でも「配慮」を受けるべきだと思うし、それを人より多く受けている感覚があるのなら、それはそれとして受け止め、また誰かに還元していけばいいと思う」

心に刻み付けたい。

ここのところ、朝起き上がれずに仕事を休んでしまうことが、週に1回程度出てきてしまっている。
起き上がれないと一口に言っても、その状況は実はいろいろだ。
体に力が全く入らず、物理的に全く起き上がれないというときもあれば、起きようと思えば起きられる気もするけど、頭が起きることを全力で拒否している、「起きなきゃ」と思えば思うほど「起きたくない」という気持ちの引力が強くなる、というときもある。

午前中猛烈な眠気に襲われることもある、ということから、睡眠薬が効きすぎているのかもしれない、と伝えたところ、両親はその理由づけに大いに納得し、減薬するのがいいのではないかとこぞって口にした。

だが、今日の診察ではその眠気は症状ではないか、と主治医に言われ、10月にも少し調子を崩し、薬を追加してよくなったことから、その薬を追加するのが良いのではないかという、いかにも対症療法的な回答を得た。
あぁ、これは両親の納得しない結果だな…とぼんやり思い、両親が薬に疑念を抱いている旨をほんのり伝えたが、現時点で減薬するのは早いと思う、との一点張りだった。

正直、私もこの主治医のことを信頼しているわけではない。
話はよく聞いてくれるが、それは「聞く姿勢」を前面に出しているだけだ。
うつっぽい症状が出る前から、私は起き上がれないことがたびたびあることを何とかしたくてクリニックに通っていたが、そこで言われたのは「私たちにできるのは、薬を出して症状を抑えるか、カウンセリングで話を聞くかのどちらかです」ということだった。
あぁ、私の話を本当に聞く気はないってことね。

そのときに病院を変えるべきだったのかもしれないが、どこの病院もうさん臭く見えたり厳しそうに見えたり、自分に合う病院が見つかる気がしなかった。どうすればよかったのだろう。

家に帰って診察の話をすると、案の定「私は納得してないけど」と言わんばかりの顔。
なんで私があなたがたの説得をしなきゃならないのだ。
これは私の治療だ。
私がこうしたいと言ったらそれでよいはずなのに。

「睡眠薬がないと眠れないっていうけど、風呂から上がったときに眠そうにしてるのは何なの?」
「朝起き上がれないのは眠いからじゃないの?」
知らんわ。それが分かったら苦労しないわ。
すべてに明確で正当な理由があると信じる母は「なぜ?」と問いかけるのをやめない。
私が自分の体の不具合を気にしてさまざまな病院に行っていた時は「病院行き過ぎ!」と非難したくせに。
いかにも私が努力不足で眠いから仕事を休んでいる怠惰な人間だと捉えている証拠だ。自分の気持ちを説明する気にはとてもなれない。

それでも主治医は、私が自分で薬の量をコントロールできるように、0.5㎎を2錠(減薬したいときは1錠でもよいように)といった具合に処方してくれた。
とりあえずこれで何とかいろいろ試してみて、また日常をやっていくしかない。

そういえばこの間の日記に「復職2か月目」というタイトルをつけたが、よく考えたらそれはフルタイム2か月目であって、復職を開始したのは8月下旬なので、復職後5か月が経っているのだった。
早いもんで、私が休職してから1年が経とうとしている。
もう1年かぁ。
また春がやってくるのね。
そう信じよう。

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