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食を通じて、偏見の無い国際交流を<神戸国際グルメ部>

―はじめにー
日本だけじゃなく、もっと広い世界を知りたい、違った価値観に触れてみたい!こんな風に思ったことはありませんか?

また、留学などを予定していたのに、社会情勢の影響でできなくなっちゃった、、、という人もたくさんいらっしゃると思います。

こういった中、日本でどんな国際交流ができるのか気になったので、今回は“食を通じた国際交流”に取り組んでいる神戸国際グルメ部(Kobe International Gourmet Club)の上村さん、狩場さん、北井さんにインタビューさせていただきました!

グルメ部ストーリー

時節柄、オンライン取材にしました。


「学生がやりたいことを実現できるようなプラットフォームを」

―Qどんな団体?どんな活動をしているの?―

「学生がやりたいことを実現できるようなプラットフォームの実現」という目標のもと、

・国際交流イベントの運営
・SNSやYouTube動画の発信、紙媒体での広告活動
・ブランディング活動


など、多岐に渡る活動をされている神戸国際グルメ部。

現在10名のメンバーで活動していて、メンバーもこういった“様々なことに挑戦できる点”や“チームで一つのことに取り組むこと”に魅力を感じているそうです。

「今までやったことない企画の提案だったりとか、イベントの運営とか、新しいことにいろいろ挑戦できるので自己成長につながるなって思います」と語るのは北井さん。この活動を通じて今までやったことがないことに挑戦したいと思い参加したとのこと。

また、留学経験のある狩場さんは、「チームで何かを作って、結束してやる過程と、最後まで成し遂げる力が(神戸国際グルメ部の活動を通して)得られるものかと思います」と団体への想いを語りました。

神戸国際グルメ部にはこうしたメンバーの想いやアイデアを形にしたり、自己成長したりする機会があるようです。

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定期的に開催されているグルメイベント



―Q 活動の目的は?なぜグルメに着目?―

「無知による偏見をなくしたい」

そう語るのは代表の上村さん。

「先天的、後天的な外国人へのイメージに関わらずコミュニケーションを活性化させるようなプラットフォームを作りたい。パーソナルスペースを縮めるために、衣食住の中でも食というのは言語能力に関わらず話題のトピックになる」と熱い思いを語ってくれました。

特にグルメという分野に焦点を当てているのは、日本人の同一主義や慣習の文化がきっかけだといいます。
・ついつい知り合い同士で集まってしまう
・知らない人としゃべりたいけど、みんなが動いてないから自分もやめとこと躊躇してしまう

神戸国際グルメ部は、こういった日本人の無意識の躊躇を食の力で壊したいという理念で活動しています。



―Q外国人とのかかわり方は?国際交流に対する姿勢は?―

「高価格なのに低クオリティなこれまでの国際交流のイメージを払拭したい。」

これは今でも解決できていない課題であると、上村さんは言います。
・参加費が平均2000円~3000円と高額。
・参加者は日本人ばかりだった。国籍、性別の比率に偏りが発生してしまう
・参加者の輪に入りづらくあまり積極的に交流できない人がいる

こういった事態に陥りがちな、日本での国際交流活動。留学生に「日本ってあんまり国際交流に前向きでないのかな」と思われたくないと、イベントでは工夫を凝らしています。

たとえばイベントの参加費は500円と格安に、参加者の国籍を均一にするため必要な時には国籍間で人数を制限するなどに取り組んでいます。

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―Q 活動を通しての困難、またそこから学んだことは?―

・まだ国際交流について上述のイメージが払拭できていない。
・オンラインでのコミュニケーションが困難

現在いろんなところで行なわれている国際交流ですが、やはり解決すべき課題がまだまだあるようです。またコロナウイルス感染の拡大によりオンラインでの活動が求められる今、ダイレクトなコミュニケーションがカギとなる国際交流イベントの開催自体が難しい状況にあり、これからの対策が求められています。

―活動によって得られた学びも―

「例えば日本語が分からない外国人の方がいらっしゃる前提で、前準備の段階でどう対策していくかを考えるのが一番苦労する点かなと思います」と狩場さん。

北井さんも、「この団体ではイベントに来ていただいたら誰もが参加できるようにする」ことを心がけているとのことです。具体的には、言語関係なく誰でも楽しめる食に関係したゲームを企画したり、くじ引きで何度かグループ分けをし直し新たな人と会話できる機会を作ったりして、よりたくさんの人と交流する機会を作っているようです。

外国人だと意識しすぎないこと

また、メンバー全員が心がけていることとして“外国人だと意識しすぎないこと”を挙げていました。

「ファーストインプレッションや人から聞いた情報など、人種に対してのステレオタイプにとらわれず実際に外国人と話してみること、そして文化の違いも楽しむくらいの心持ちで国際交流に臨んでみてほしい」

どうしても外国人に対しては偏見を抱きがちですが、そういったものを無くせるよう取り組んでいるようです。

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―Q 最近はどんな活動を?今後の計画は?―

外出自粛期間に入ってからは、一度対面での国際交流イベントはお休み、オンライン上での活動に力を入れているそう。例えばYouTube で日本語学習に役立つ動画やグルメの動画を載せたり、お客さん(フォロワーさん)一体型のモザイクアートを作成したりしているそうです。


また8月頃にオンラインイベントの開催なども考えているそうで、グルメ部のこれからの動向が非常に楽しみです。

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―おわりにー

最後まで読んでくださりありがとうございます!今回の取材を通して特に印象深かったのが、ステレオタイプや外国人だからという“構え”を抜きにした国際交流を推進する姿勢です。国籍が違っても同じ人、身構えていては腹を割って話すことはできませんよね。

また行動力を持って国際交流やその他の活動を実現させるだけではなく、活動を通しての個々のメンバーの自己成長を目標としている神戸国際グルメ部さんには、いち学生として見習うべき点がたくさんありました。旅行や留学もできないし対面で人に会いづらい今でも、何かできることがあるかもしれませんね!

神戸国際グルメ部さんのInstagramはコチラです。気になった方は是非チェックしてみてください!




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