人は文章通りの意味に受け取る
こんにちは、にょびたです。
私は執筆をする時には、かなりの頻度でスタバのある店舗に行ってます。
それはなぜかというと、その店舗の店員さんの笑顔がとても素敵だからです。
足しげく通っていると、顔見知りにもなったので、せっかくならと同じ店舗に行っているのもあります。
スタバに行く度に、店員さんの笑顔から元気をもらっているので、いつも感謝しています。
さて、
文章を読んだ時に、人がどのように受け取るのかというのは、書き手としては知っておくべき事の一つだと思います。
もし知らないで文章を書くと、読み手に自分の主張を適切に伝えることができないからです。
それはすなわち、文章の表現を書き手が工夫することで、伝えたい主張が大きく誤解されたり、真逆の意味に捉えられたりすることを防ぐことができます。
ある程度、解釈の余地を残すことは深みのある文章ですし、読者には読解力にバラツキが必ずあるので、完全に誤解や誤読を防ぐことはできないのですが、適切な形で文章で表現することで、言いたいことが適切に伝わる人数は増えます。
そこで、
今回は人間が文章を読んだ時の受け取り方について、書いていくことにしましょう。
フレーミング効果
文章を読むときに、人は書いてある通りに意味を受け取る傾向がとても強いです。
もちろん、その文章から深読みする人はいるのですが、深読みする人でも最初に受け取る情報としては、文章に書いてある通りに受け取ります。
そのことは、ノーベル経済学賞の受賞者であるダニエル・カーネマンの著書「ファスト&スロー」の中で、「フレーミング効果」として紹介されています。
例えば、ある医薬品があるとして、
この薬を服用すれば
「生存率90%です。」
というのと、
「死亡率10%です。」
では読者が受け取るイメージはかなり違いますよね。
前者は肯定的なイメージなのに対して、後者は否定的なイメージを読者に伝えることになります。
客観的には同じことを意味していても、言い方や表現の違いによって読者が受け取るイメージは変わるのです。
文章を深読みする人は少ない
先ほどの、
「生存率90%」
という言葉を聞いた時に、
「あぁ〜、死亡率は10%なんだな。」
と逆の視点から理解したり、深読みする人はとても少ないです。
そのため、マーケティングの分野では、
価格表示を「50%オフ」と「半額」と書くのとどちらが良いのか?とか、
サプリなどで「月々3,000円」ではなく、
「1日当たりわずか100円」
という表現のどちらが良いか?
ということが研究されるのも、フレーミング効果があるからなのです。
つまり、このフレーミング効果によって、人は大きく影響を受けますし、使い方によってはある程度コントロールされているとも言えます。
なので、企業が行うアンケートの中には、設問の仕方を工夫し、フレーミング効果を利用することで、その企業が欲しいアンケート結果を誘導したりすることもできますし、やっていると疑われるアンケートを目にしたこともあります。
だからこそ、伝えたい主張を適切に読者に届けるには、どのような表現で文章を書けば良いのかを意識する必要があるのです。
もし、今まで何気なく文章を書いていたのなら、フレーミング効果を少し意識してみてください。
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