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一歩目でこけてる
七歩詩
煮豆持作羹
漉豉以爲汁
萁在釜下然
豆在釜中泣
本是同根生
相煎何太急
豆を煮て持って羹(あつもの)と作(な)し
豉(し)を漉(こ)して以って汁と為(な)す
萁(き)は釜の下に在りて然(も)え
豆は釜の中に在りて泣く
本(もと)は同根より生ずるに
相い煎(に)ること何ぞ太(はなは)だ急なる
この詩は曹操の息子、曹植が兄・曹丕との確執を嘆いて作ったもの。
さて、最近の私は食べ物の好き嫌いがはっきりしてきた娘のために食事に悪戦苦闘している。
先日娘に大豆ともやしと豆腐のサラダを出したところ、娘は豆腐ともやしは好んで食べつつも大豆は口に入れた瞬間に「いやっ!」と言って吐き出してしまった。
「豆を煮るに……」
意味が間違っているとは思いつつも、『三国志』オタクの私はその様子を見て思わずあの曹植の詩を口ずさんでしまった。
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