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コミュニケーションについて考えた〜納品する側とそれを確認する側〜

ちょっと前に感じたことを、自分もわすれないようにメモしておきたい。

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私は広報・採用の側面で企業を支援するライター編集者をしているのだけど、企業のことば周りというのは本当に多岐にわたっていて、毎回いろいろな経験をさせていただいている。

内容としては、社員インタビュー、企業のオウンドメディアの記事、導入事例が多く、たまに印刷物用のチラシ、パンフレット、企業発行の書籍などがある。去年辺りから増えてきたものには、採用サイトのリニューアルや、コーポレートサイト(つまりwebサイト)のコピーライティングやリライトなんかもあって、それぞれの分野でライティング、編集、校正はもちろんのこと、作成のためのディレクションや企画、コンサルのようなことも行っている。

これまでは企業との直接契約が多く”企業の中に書ける人がいない”という中での依頼だったので、ヒヤリングをした後〜納品まで、私が一連を行って、その後、業界に特化したテクニカルな内容のcheckを企業の方が行う形で納品は完了していた。関わる人も自分と企業の方1,2人でこじんまりとしている分いろいろな話もできるし、疑問に思えばすぐに解決することができた。

しかしwebサイトのコピーライティングや書籍の制作となってくると、仕事の流れはがらっと変わり、多くの人が関わってくる。資料やお題を出されて、そこに対してまずは自分のアイディアを提案する。そして、その納品物をあれこれと吟味される。

これまでは自分でヒヤリングをしていたから、制作の意図や求めてている全貌がはっきりと見えていたのだけど、それが見えずに質問も気軽にはできない中での制作は、とても緊張するし恐ろしいものなんだなとあらためて感じたのだ。まだ慣れていない制作過程ということもあるかもしれない。でもなんだか試験の結果待ちをしているような気分だった。

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書くことも、編集も、タイトル付けも、コピーライティングも、企画も正解というものはなく、それを提出する相手(例えばディレクターや編集者や企業の決定者の方)の好みや、相性によってもその評価は変わってくる。

すべては相手あってのことなのでNGとなることは必ずあって、その度に落ち込んでいたらこの仕事はやってられない。

でも、その結果がNGだった場合に、なんというか、その提出した相手の対応で救われるときと、ジャッジされたような敗北感を味わうときというのがある。

私はこれまでその両方のタイプのフィードバックの経験をしている。だから、他の人が作ったなにかを判断するときは「自分の技術や想いをさらけ出した」というその勇気にきちんと敬意を払ってから、「意図は分かるんですけど…今回に関しては、こうなんです」という、次に”提案する”ための勇気がだせるようなフィードバックを返したいなと思っているのだ。

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今後は編集の仕事をもっと精力的にやっていきたいと思っています。経営者の方の思考をまとめる専属編集者、企業の文字周りでの発信を支援する顧問編集者として、伴走して中長期に渡りサポートいたします。企業における情報資産の洗い出しなども行なっていますので、社員を雇うまでの体力はないけれど、チームで一緒に仕事をしてくれる人がほしいという経営者や企業の方がいらっしゃったらお気軽にご相談ください!


最後まで読んでくださってどうもありがとうございました!