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その職場、泣きながら働けますか?

先日より「ヘタレの私でも働きやすい職場をギリギリまで追求することに決めた。」というシリーズで、発信を始めました。
本日は私にとっての「働きやすさ」のお話です。

私にとっての「働きやすさ」の基準のひとつ。
それは「泣きながらでも働ける」ことです。

「辛いけど、仕事中だからポーカーフェイスでいなければならない」
特に雇われて働いている場合、こういうことは往々にしてあります。
たとえどんなにその仕事が好きでも、生きていれば他にうまくいかないことがあったり、辛い状態で働かなければならない可能性はあります。

「働くこと」に限らず、私にとって「生きやすい」基準のひとつは、自分の感情にフタをしてなかったことにするのではなく、きちんと向き合っていけること。

働く上で仕事とプライベートの切り分けは大切なことで、勿論「グダグダでも何でもいい」ということではありません。ただ私の中で「仕事のために無理をして、自分を抑え込む」時代は終わり、少しずつそのような我慢を減らしていきたいという思いがあります。

※誤解を恐れずに言うなら、どんなに辛い時でも死を選ばずに生きようとするなら、それだけで充分偉い。だからグダグダでも「仕事を投げ出さずにやっている」という時点で充分偉い。最悪、グダグダでもいいです!

仕事が最優先という「あたりまえ」

特に現代日本においては「仕事が最優先」「まず仕事ありき。「それ以外の時間で他のことをやる」「仕事が理由で、やりたいことに時間を使えない」という「仕事基準」の考え方が一般的だと感じます。

本当に心から「何よりも仕事が大好き」な人はそれでいいと思いますし、そうでない人も最低限のお金を稼がないことにはやりたいこともできないので、勿論、仕事は仕事で大切です。

しかしここ数年、複数の企業で働く中で「仕事基準」ではなく「自分基準」で働いていければ幸福度が上がると感じることが増えました。これは本来当たり前のことなのですが、見えなくなっているような気がするのです。

勿論「仕事はお金を稼ぐ手段でしかないから、どうでもいい」ということではありません。目指したいのは、仕事においても、自分でコントロール可能であるということです。

泣きながら働いた、前職

前職(外資系医療機器メーカー)を辞めた理由は、一言で言うと上司のパワハラです。最後の数か月は、仕事のストレスに加え、他にも辛いことが重なってギリギリの精神状態でした。

幸運だったのは、当時の勤務体制がフルリモートだったこと。
ストレスが限界に達し、仕事中に突然涙が止まらなくなる。リモートワークなら泣きながらでも、ひとまず仕事を進めることができました。

そんな状態で働かねばならないのは異常なことで、そうなる前に休めるのがベストではあります。しかし、そうはいかない時もあります。

ベストは、全て自分でコントロールできること

ベストなのは、辛い時に無理して働くのではなく、休むか働くかを自分基準で決めて調整できることだと思います。
つまり、仕事に関する全てをコントロールできること。

今すぐそうなれれば最高ですが、そこに至るまでの間、せめて自分の感情をリリースしながらバランスをとって働いていける。この辺りが、雇われて働いている範囲でのベストに近いと感じています。

また、自分でコントロール可能な状況下では、自分自身が辛い時以外に、家族の具合が悪い時などに柔軟に対応できるというメリットもあります。

「会社は理解してくれない」と思っていた

我が家には愛猫たちがいますが、付き合いの長さに比例して彼らも高齢化しており、この4年連続で、毎年愛猫の死を経験しています。

4年前、最初の子が亡くなった時の話です。
当時私は、某教育系企業で働いていました。ある時、17歳だった愛猫コッぺの腎臓病が急激に悪化し、会社を休むことが増えたのです。当初上司へは「家庭の事情」とだけ伝えていました。

日本は諸外国に比べて動物愛護の進歩が遅く「ペットの具合が悪い」という理由で仕事を休むことへの理解は浅いのが現状です。「正直に話したら、上司からの心無い対応で二重に傷つくのではないか」そう思い、本当の理由を話すつもりはありませんでした。

「上司」と書いて「おんじん」と読む

しかし、病状の悪化に伴って休む日が増え、直属の上司2人(30代後半と40代前半の男性)に本当の理由を話すこととなりました。

上司の反応は、意外なものでした。理解を示すのみならず「他にできることがあったら言って下さい」と気遣いの言葉までかけてくれたのです。
納期の近い仕事は回さない、重めの仕事を減らすなど業務調整をしてくれた上に、部の上長には「僕たちから話しておくから」と伝えてくれました。上長からも「理解します。お気持ちわかるので、無理のないようにして下さい」と、あたたかいコメントが返って来ました。

初めて職場が「救い」となった

その後コッぺは亡くなり、私たち家族は言葉にならないほどの喪失感を味わいました。時間と共に癒える類いの傷ではありません。

しかし、これ自体の辛さはどうしようもなくても、辛い状態で戻らなければならない職場の人たちが私の状況を理解し受け入れてくれていることは、私にとって大きな救いでした。

当時派遣社員だった私は、このことをきっかけにここで長く勤めたいと思うようになり、契約社員として転籍しました。

数年後、働くことについて色々と考えた結果その会社を離れましたが、この出来事は私にとって「働き方」について考える大きなきっかけとなったのです。

かくして、仕事だけを優先して無理をする時代は終わりました。

楽をするための苦労はいとわない

私が生きるうえでの重要なスタンスのひとつとして「結果的に楽をするための苦労はいとわない」があります。

今私は「泣きながらでも働ける環境」を手に入れるために、妥協せず仕事を探しています。具体的には、在宅勤務比率の高い派遣の仕事を見つけること。そしてゆくゆくはフリーランスになり、完全在宅勤務にシフトしていきたいと考えています。

勿論、日本の多くの企業はコロナ収束後は出社勤務に戻ると思いますが、リモートワーク(働き方)に関するスタンスにその企業の本質、柔軟性が現れる(冒頭に紹介した記事参照)と考えているため、「現状、リモートワーク可能」であることを基準として探しています。

「働きやすさ」の基準は人によって様々だと思いますが、私にとっての「働きやすさ」はこんな感じです。

今後も「働くこと」に人一倍苦労してきた私の経験を基に「働きやすさ」をテーマとして発信していきたいと思っています。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!

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