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ムスメの成長とか、またまたうんちとか。

ムスメ、はじめてのつかみ食べ

先月から、ムスメがつかみ食べを始めた。
はじめてのつかみ食べは、さつまいもスティック。

ムスメの前にさつまいもスティックを乗せた皿を差し出すと、彼女はすごく怪訝な目でそれを見つめた。

かなり慎重派らしいムスメは、その後もさつまいもとにらめっこをしているだけで、一向に手を出さない。

そこで私は、ムスメを安心させるべく、さつまいもスティックを手に取りパクッと自分の口に入れてみた。そしてムスメを見つめる。

「ほら、怖くない。」(ナウシカ)

すると、この人が食べているのであれば安全だと理解したのか、ムスメがす...っと手を伸ばした。

しかし、そこはやはり慎重派のムスメ。ちょんちょんとつついたり、親指と人差し指、中指を使ってさつまいもをそっとつまんでは離す、を繰り返し、全然口の方に持って行こうとしない。

ムスメの口にさつまいもをつっこみたい気持ちをぐっと抑え、付き合うこと20分。
ようやくムスメが、つまんださつまいもを口元に持ってきた。

「おお、ついに。」

舌でペロッと舐めて安全であることを確認すると、口の中へぎゅっといもを押し込み、むにゅむにゅと咀嚼し始めた。

ムスメ、つかみ食べの瞬間である。
辛抱強く彼女の成長を見守った甲斐があった。

そこからは早かった。目の前にあるものが美味しい食べ物だと理解したムスメは、次々と皿の上のさつまいもをつかんでは口へ運び、あっという間に完食してしまった。

ムスメがひとつ成長したことを実感し、私まで嬉しくなった。

ムスメの成長はうんちと共に

赤ちゃんの成長には目を見張るものがある。そして、成長の証の代表例はうんちだと思う。
生まれた翌日の胎便(海苔のような真っ黒なうんち)は忘れられない。

その後、6ヶ月あたりまでは水のようなうんちだったのが、あるときを境に突然固形になり、今ではほぼ大人と遜色ない、色も形も臭いもいっちょまえのうんちなのだ。

しかし最近ではとにかく動きが活発なので、オムツ替えも一苦労。

とにかく仰向けでじっとしているのが嫌なムスメは、オムツ替えの最中も寝返りをしたくて仕方がないようで、こちらがまだおしりを拭いている最中だというのにくるっとひっくり返ってしまう。

お尻にうんちをつけたムスメを追いかけ回すなんてことは日常茶飯事だ。

先日も、オムツを替えている途中で寝返りを打ちずんずんとリビングを這い回るムスメを押さえつけ、必死にお尻を拭いていた。オムツを替えているだけだと言うのに、額に汗をかいている。

どうにかこうにか新しいオムツを履かせ、うんちをトイレに流しに行こうとオムツを片手に廊下へ出た。

ところが。トイレに入りオムツを開くと、そこにあったはずのうんちがない。

え、どういうこと?...幻?幻うんち?
いやそんなわけはない。私はたった今ムスメのうんちを替えたのだ。

暴れるムスメを押さえつけながらお尻を拭き、新しいオムツを履かせ...そういえば、ムスメがじたばたしているときに一瞬オムツを蹴ったような...

最悪の事態が頭を過ぎり、大慌てでリビングへと戻る。
バン!と扉を開けると、そこには親指と人差し指と中指で、そろりそろりとうんちをつまむムスメの姿が。


や、やめてーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!


思わずムスメの手からバッ!とうんちを取り上げた。ムスメは「あれ、それ食べ物じゃないの?」みたいな感じでキョトンとしている。
間一髪だった...。

改めてうんちをトイレに捨て、自分の手とムスメの手を入念に洗い、うんちが転がった床を拭いて、除菌して...。気が付くとオムツ替えだけで30分くらい経っていた。

子どもを育てるということ。それは、これまで過ごしてきた日々とは全く別ジャンルの、積み上げてきた人生経験なんて何の役にも立たないようなあれこれだ。

だって「ムスメが初めてつかみ食べをした!」とはしゃいでいるときに、その後うんちをつかみ食べしそうになることなど誰が想像できるだろうか?

きっとこれからも、ムスメが成長するに連れて、思いも寄らないことがまだまだたくさん起こるのだろう。

ロジカルシンキングなんて糞食らえだ。
根拠も筋道もない、矛盾に満ちたムスメの毎日に、今はただ、全力で向き合うのみである。

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