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痩せ型だったはずなのに妊娠糖尿病になってしまった話。

妊娠35週。
この度、なんと、妊娠糖尿病で入院することになってしまった。

妊娠糖尿病とは無縁だと思い調子に乗っていた私

妊婦さんの15%ほどがなると言われている妊娠糖尿病だが、正直に言おう、私は無縁だと思っていた。何故なら、妊娠前の私は160cm 43kgの痩せ型で、これまでの人生で太ったことはほぼなく、親族に糖尿病の人もいない、血圧も低い。妊娠糖尿病の原因として挙げられているものにはほぼ該当しない、と思っていた。ただ一つだけ、一番大切な項目をスルーしていた。

原因:「急激な体重増加」

そう、わたくし、妊娠8ヶ月時点で既に体重が妊娠前+10kg。しかも、妊娠後期に入った途端猛烈に甘いものが食べたくなり、欲望のままにひたすら食べていたのである。

妊娠中は甘いものを食べ過ぎてはいけないということはもちろん知っていたのだが、こう、妊娠糖尿病って、花粉症みたいなやつかな、と思っていた。どういうことかというと、花粉症って、体内に入る花粉が年々溜まっていき、ある一定量を超えると発症する、ってよく言うじゃないですか。(これ自体、本当かどうかは知らないけれど)だから甘いものも、体内に取り込まれる糖分が、ある一定量を超えて初めて糖尿病になるのでは?という何とも自分都合な解釈をしていたのである。

私は妊娠するまで甘いものが嫌いで、ほぼ食べてこなかったので、妊娠中に多少食べたところで、過剰摂取にはならないだろうというクレイジーな考えのもと、食べまくった。毎日アイスクリームにケーキ、ドーナツ、シュークリーム…今思えば、驕っていたとしか言いようがない。当時の私を叱咤したい気持ちでいっぱいである。

妊娠糖尿病判定

私が甘いものを暴食し始めたのは妊娠後期に入ってからなので、妊娠27週で受けた糖負荷検査では引っかかっていなかった。(それで調子に乗っていたというのもある)

しかしその後、31週、33週の妊婦健診にて2週連続尿糖で引っかかり、再検査となったわけである。検診から再検査までは一週間あったため、その一週間で何とかしようと、慌てて糖質制限をしてみたものの(悪あがき)、努力むなしく75g糖負荷検査で見事引っかかり、結局入院ということに相成りました。

ちなみにこの糖負荷検査では、空腹時、甘いサイダーを飲んだ1時間後、2時間後の計3回採血をするのだが、私は採血が大の苦手で、もうこれだけで、甘いものを食べまくったことを相当後悔した。

血液検査が苦手なんて何を甘っちょろいことを、と言われそうだが、過去に血液検査で血圧が下がりまくって採決室で倒れ、車椅子で運ばれたことがあるのでトラウマなのである…。
これから入院して血糖コントロールを行うのだが、食事の前後に血液検査をするのだそう。つまり1日6回も採血をするということで…こんなことになるのなら、ちゃんと甘いものを控えておけばよかったと、今更どれだけ悔やんでも後の祭りである。

初めての食事制限

ひとまず入院までまだ数日あるので、その間は自分で食事制限をしているのだが、一つ分かったことがある。

甘いものを我慢するってしんどいんですね。

妊娠前の私は、野菜が大好き、甘いものと脂っこいものが嫌い、という元々の嗜好が大変健康的だった。好きなものを好きなだけ食べ、食べたいものを我慢したことが一度もなかったが、それでも痩せ型がキープできるという言わばラッキーな体質だったのだ。にも関わらず、私は「つい甘いものを食べ過ぎて太っちゃった(テへ)」みたいな人を見て、自制できない人なんだな、と思っていた。ごめんなさい。今はそんな風に思っていた過去の自分を恥じています。食べたいものを我慢するのがこんなにもしんどいとは。

そんな私は、今日もスーパーのかごに鶏肉とナッツを入れつつ、アイスコーナーを遠くから眺めている。

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