見出し画像

マイホーム購入は、5倍のレバレッジをかけた不動産投資?

おはようございます、ひらっちです。やっと仕事の状況が少し落ち着いてきました。お盆休み期間中は、ずっと仕事を続けることになりそうですが、大型の編集作業もひと段落したので、またぼちぼちnoteを更新していけそうです。僕のモチベーションが続く限り、いろいろと書いていきたいなと思いますので、引き続きお付き合いのほどよろしくお願いします(^^♪

<いつものように簡単な自己紹介です>

僕は、地方国立大学を卒業後、ブラック企業で営業マンを経験。その後、フリーランスのライターとして独立開業、さらに数年後、新規就農して農業をスタートさせ、2020年現在、好きな仕事を選びながら人生を謳歌する「ほぼセミリタイア生活」を実践しているアラフォーです。

このnoteでは、特に20・30代のビジネスパーソンの皆さんに、僕の経験に基づいた「人生を楽しく過ごすための技術」を提供し、少しでもたくさんの方に「幸せな毎日」を掴んで欲しいと考えています。どうかお付き合いください。

■このお盆休みは「読書三昧」という方、結構いらっしゃいますかね?

あらためまして、ひらっちです。今日は「資本主義」「マイホーム購入」「不動産投資」あたりをテーマに書いてみたいと思います。

今日は8月12日。企業によってスタンスが結構違うので一概には言えないと思いますが、「いまだお盆休みに突入していない」という方も、明日13日からは連休に入るという方が多いでしょうかね?

僕も今日まで取材が入っておりますが、13日~15日の3日間は、対外的な用事が入っていないので、比較的ゆっくりできそうな気がします。お盆明けまでに提出しないといけない原稿が山積み状態なので、完全な休みは1日もなさそうですが…。

せっかくの連休にも関わらず、今年も全国的にコロナの関係で外出は難しそうですね。デルタ株の感染が急速に拡大していて、ワクチン接種がいまだ完了しておらず、重症化率がそれなりに高い40代~50代の方は、特に注意が必要です。かくいう僕も該当者なので、大人しくしていたいと思います。

そんな外出できないお盆休みだけに「せっかくだから読書でもしようかな?」という人も結構いらっしゃるのではないでしょうか? 僕は職業柄、地元のいくつかの書店を訪問し、定点観察するのが習慣化していますが、コロナ禍の影響なのか、最近は普段あんまり見かけない客層の方まで来店している様子で、総じてにぎわっているというのが僕の肌感です。

マネー関連の書籍が並ぶコーナーなんて、これまでほとんど立ち読みしている人はいませんでしたが、最近では若い女性がいたりして驚くことがあります。コロナ禍で証券口座の開設数が増加しているそうですが、「老後への不安+給付金」の影響なのか、今まで全く関心がなかった層にまでお金の知識を学ぶ流れが広がってきている感じがします。

ぜひ皆さんにも、この機会にいろんな本に触れてみてほしいなぁ~。え? そうですよ。もちろん僕は、出版業界の回し者です(笑)

■株の信用取引よりもリスクが高い、住宅ローンによるマイホーム購入

だいぶ横道に逸れましたが、普段から本を頻繁に読んではいるものの、なかなかまとまった時間が取れない日々が続いている僕にとっても、このお盆休みは「いい読書週間」になりそうです。最近はアウトプットばかりで、インプットの時間がなかなか取れないので、たまった本を読破したいと思います!

ちなみに最近は、こんな本を手に取って読み進めているところです。

橘玲さんの最新作『無理ゲー社会』です。橘玲さんといえば、マネー本をたくさんお読みになっている方にとってはお馴染みですよね。『お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方』を読んだという方は多いのではないでしょうか?

個人的には、今の社会で生き抜くことは、「多くの人にとっては『無理ゲー』ではない」と思っています。もちろん、本人の努力ではどうすることもできない環境に置かれた方が一定数いるのは事実だと思いますが、今を『無理ゲー』と捉えるのであれば、有史以来、ほとんどの時代が『もっと無理ゲー』だったはず。「理不尽なことも多いけれど、総じてほかの時代よりはマシだよね」というのが僕の個人的な感想です。

Amazonを見ると「ベストセラー」という表示が出ているようですね。以前に出された『言ってはいけない』ほどの衝撃はないけれど、こちらの本にも興味深い指摘がたくさんあります。個人的には「全体的にちょっととっつきにくいかな?」とも思いますが、気になるトピックを個別に読み進めるだけでも、なかなか面白いです。新書なので値段も手ごろですしね。

さて、そんな『無理ゲー社会』のなかで、特に「なるほどなぁ」と思った部分があります。本の後半、「資本主義」について書かれた部分です。

橘さんは、資本主義の本質は、「投資の一部を負債(借金)で補い、レバレッジを効かせて夢を叶えるタイムマシンだ」と説明しています。

その最たる例として出しているのが、住宅ローンによるマイホームの購入です。確かに、高額のローンを組むことで、本当であればお金を貯めるために長い年月がかかる住宅購入を、今すぐに実現できる。いわば「夢を叶えるタイムマシンのようなもの」というわけです。

ただ、「負債は無条件によいものではない」と橘さんは指摘します。不動産価格3000万円の物件を、その2割の600万円の頭金と住宅ローンで購入した場合、特定の不動産に5倍ものレバレッジをかけて購入していることになるからです。このことに対し、

それに比べて、リスキーな投資の代表で「素人はぜったいに手を出してはならない」とされる株式の信用取引のレバレッジ率は最大3.3倍で、複数の株式に分散投資することもできる。ファイナンス理論的には、住宅ローンを使ったマイホームの購入は株の信用取引よりずっとリスクが高く、それを正当化することは難しい。

と橘さんは書いています。確かにこうやって比較されると、住宅ローンによるマイホーム購入が、いかにリスクが高いのかがよくわかる気がしますね。

■まとめ

僕は、住宅ローンを組んで一戸建てを購入した弟から「お兄ちゃんは、賃貸派だよね?」と言われます。ただ、今のところ賃貸物件に住んでいるのは確かですが、別に「一生賃貸に住み続ける」というのを信条にしているわけではありません。自営業という、安定したサラリーマンに比べると高リスクな職業に就いているので、そのうえ「住宅ローンによる住宅購入」というリスクを受け入れるのは、トータルで「リスクを取りすぎだ」と考えているだけです。

住宅ローンを組むかどうか? これにはぶっちゃけ、万人に当てはまる正解はありません。そもそも持っている金融資産も違うし、リスク許容も状況に応じて全く異なりますからね。でも1点、これだけは注意しておかないといけないのは、「ちゃんとリスクを認識していますか?」ってこと。

『無理ゲー社会』で紹介されていた住宅ローンの組み方をしているのであれば、株の信用取引以上のレバレッジを効かせて、マイホームという「不動産投資物件」を購入している、という認識だけは、ちゃんと持っておいた方が身のためだと思います。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?