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ニッチな分野の農業って、例えばどんなもの?

こんにちは、ひらっちです。今日は朝から1本原稿を書いて、その後、農作業に繰り出しております。もうじき雨が降ってきそうなので、それまでに色々と作業を終えたいですが、ちょっと休憩。その間にnotoを更新しようかな、と今この記事を書いているところです。

<いつものように簡単な自己紹介です>

僕は、地方国立大学を卒業後、ブラック企業で営業マンを経験。その後、フリーランスのライターとして独立開業、さらに数年後、新規就農して農業をスタートさせ、2020年現在、好きな仕事を選びながら人生を謳歌する「ほぼセミリタイア生活」を実践しているアラフォーです。

このnoteでは、特に20・30代のビジネスパーソンの皆さんに、僕の経験に基づいた「人生を楽しく過ごすための技術」を提供し、少しでもたくさんの方に「幸せな毎日」を掴んで欲しいと考えています。どうかお付き合いください。

■ニッチな分野の農業って、あなたはイメージが湧きますか?

あらためまして、ひらっちです。今日は「農業」をテーマに書いてみたいと思います。

先日、半農半Xについて、色々と僕なりのプランを書いてみました。

3日くらいが経過してスキが40を超えているようなので、最近の記事にしては結構読んでいただけている方かな、と思います。

近頃はライターも、農業も、めちゃくちゃ忙しいので、ちゃんとした記事を更新できる日が限られてしまっているのですが、その影響が出てそんなにPVが伸びていない現状を考えると、それなりの反響があったなのかな、なんて分析しています。

上記の過去記事では、「半農半X」の「半農」において、「自給農」ではなく「稼ぐこと」を考えているのであれば、専業農家があんまり手を出さない「ニッチな分野」を主軸に考えようね、というお話をしています。

ただ、「これから農業を始めようかな?」「ちょっぴり興味があるんだけど…」という程度の方の場合、この「ニッチな分野」がなかなかイメージできないと思います。

そこで今日は、例えばニッチな分野の農業って、どんなものが考えられるか?について、具体例を挙げながら書いてみたいと思います。

■僕が考えるニッチな農業って、こんな感じです

では、具体的にいろいろな作物・栽培方法などを見ていきましょう。

■無農薬・自然栽培の野菜

「ニッチな分野=規模の経済性が働かない作物」という点では、少し前までは無農薬、有機栽培、自然栽培の野菜は、小規模農家が取り組みやすい農業だったと思います。

このnoteでも、再三にわたって書いている通り、作る作物と品種選びさえきちんとしていれば、無農薬で栽培すること自体はそんなに大変ではありません。なのでテキトーに栽培して「形のいいもの・出来のいいもの」を販売し、それ以外の規格外品を自家用に回すという形で、それなりの利益(販売利益+家事消費による実質利益)が確保できたんですよね。

ただ、最近はすっかりレッドオーシャン化してきています。それでも一般的な農作物を慣行農法(一般的な栽培方法のことね)で作るよりは、資本力の差が出にくいので、まだ新規参入しやすいかもしれません。

利益確保の最大のポイントは、「お客様の獲得」。営業力のある方、個人のブランディングがきちんとできている方は、無農薬・自然栽培で小銭を稼ぐのはそんなに難しいことではないと思います。SNSの使い手とかには向いているかな。

注意すべきは、お客様の大半は、決して有機栽培だからって2倍の価格では買ってくれないってこと。同じ値段だったら有機栽培がいいけど、高いなら別にいいや、という人が世の中の大半だってことをお忘れなく。今後は国が有機栽培を全面的に後押ししていくようで、さらなるレッドオーシャン化が必至の状況なので、そのあたりも注視しておくべきです。

■猟師

農業というと厳密には違う気がしますが、個人的に面白そうだなと思うのは猟師です。ライフルでどきゅん!というものを連想しがちですが、実は地味にわなを仕掛けてシカやイノシシを取るという猟の方法もあります。これなら比較的安全そうですよね。過疎地では獣害が深刻さを極めているので、地元の人からも喜んでもらえそうです。

最近では「半猟半X」という言葉もあるみたいですね。害獣の駆除は国や自治体からお金がもらえるケースが多いので、そちらからお金をもらい、さらにそれをジビエとして販売というスキームがうまく作れれば、小さく稼ぐことはできそうですね。

ちなみにこんな講座もあったりするようです。僕も取材で色々と話を聞いたことがあるんですけど、命を頂くありがたみを感じられそうで、いつかこの手のイベントに参加してみたいと考えています(^^♪

■養蜂

皆さんお馴染みのハチミツを取る仕事です。国産のはちみつは需要が高く、僕がいつもお世話になっている養蜂家さんも、いろんなところから引き合いがあり、需要に供給が追い付いていない状況だそうです。高値安定で、機械化やIT化ができない分野なので、個人が小さく商売するにはいいんじゃないかな?

採蜜→瓶詰めして販売というイメージが強いと思いますけど、ポリネーションといって、野菜の受粉を助けるために巣箱を管理してお金をもらう仕事もあったりします。

ただ養蜂は「畜産」にあたり、行政などへの届け出が必要だったりと、色々とルールがあります。養蜂家さん同士の縄張りみたいなものもあるようなので、できれば地域の養蜂家さんなどに弟子入りし、仕事を教えてもらってから独立するのがよさそうですね。

■榊

この漢字、皆さん読めますか? 「サカキ」と読むんですけど、神棚などに飾られる濃い緑の葉っぱをした木です。

若い人にはあんまり馴染みがないかもしれないけど、ご年配の方であれば一度は見たことがある、実際に定期的に買っているよ!という方もいるかもしれませんね。

この榊、木を植えてから出荷できるまでにしばらく時間がかかるようですが、需要は結構安定しているようで、実際に栽培している人の話では「かなり利益が出ている」とのこと。管理もそれほど手間がかからないみたいですね。

■ニンニク

数年前まではかなりのブルーオーシャンでした。正直、「なんでみんなやらないの?」と思うぐらい、スーパーでも「国産ニンニク」はかなり高値で販売されていましたからね。

でも、近頃はあまりに新規参入が増えてしまって、だいぶ値を下げてしまったようです。意外に作るのが簡単ですからね。もちろん、今後もやり方次第で十分稼げると思いますが、簡単なもの、新規参入しやすいものを安易に選ぶと、参入が増えて大変だよ、という典型例かもしれません。

■まとめ

いかがでしょうか? 農業を知らない人からすると、どうしても画一的な捉え方をされがちですが、個人的には「農業」という言葉は、「商業」みたいな感じで、めちゃくちゃ広い概念だと思っています。作物によって栽培方法や形態、販売のモデルなど、本当に千差万別だからです。

だからこそニッチな分野も色々とあるわけですね。最初から「小さく稼ぐ」ことだけにフォーカスして農業を考えているのであれば、ぜひ自分にピッタリのニッチな分野を掘り起こしてもらえればと思います。きっとあなたの身近にも「え!そんな農業があるんだ!知らなかった」というものが隠れていると思いますよ(^^♪


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