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「お金の育て方」を教えるための「教える側問題」

おはようございます、ひらっちです。今日は月曜日、1週間の始まりです。皆さんはいかがお過ごしですか? ちょっと憂鬱…という方もいらっしゃるかもしれませんが、気分を上げて頑張っていきましょう! ちなみに僕は原稿を1本書いて、その後は愛車のオープンカー(トラクター)でドライブ予定です(^^♪

<いつものように簡単な自己紹介です>

僕は、地方国立大学を卒業後、ブラック企業で営業マンを経験。その後、フリーランスのライターとして独立開業、さらに数年後、新規就農して農業をスタートさせ、2020年現在、好きな仕事を選びながら人生を謳歌する「ほぼセミリタイア生活」を実践しているアラフォーです。

このnoteでは、特に20・30代のビジネスパーソンの皆さんに、僕の経験に基づいた「人生を楽しく過ごすための技術」を提供し、少しでもたくさんの方に「幸せな毎日」を掴んで欲しいと考えています。どうかお付き合いください。

■高校生がお金を学ぶための教科書が出来上がってきているみたいです

あらためまして、ひらっちです。今日は「お金」をテーマに書いてみたいと思います。

確かおとといの日経新聞だったと思いますが、こんな記事が掲載されておりました。

オピニオン欄の「お金の育て方を学ぶ」という記事です。

詳しくはリンク先の日経新聞の記事をご覧いただければと思いますが、ざっくりと内容をご説明すると…、

新型コロナによってお金に対する不安が高まっており、若い人たちが貯蓄を増やしている。ただ、貯蓄だけでなく投資を学んでもらうことも大切だ。折しも高校では新科目「公共」が始まり、お金を育てる教育が始まるよ!

といった感じになっています。

記事の後半では、この新しい科目「公共」の教科書を読み比べてみたという筆者の方が、その具体的な中身に触れています。教科書のうちの一つには、「人生設計と三大費用」を題した項目で、以下のような事柄が説明されているそうです。

・住宅資金

土地を購入して自分の家を建てる場合の平均額は約4040万円

・子どもの教育費

幼稚園~高校までが公立、大学が私立文系の場合は約930万円

・老後の生活費

支出から年金収入を除いた平均額は約1640万円(25年間分)

なるほど。内容的には「FP3級」レベルの知識を表面的にさらりと学ぶ、といった感じになるんでしょうかね?

このあたりのお話は、過去にこのnoteでも書いていたりするので、もしよければご覧になってみてください。子供たちに「ええ?そんなことも知らないの?」なんて言われないように、親側も勉強が必要になりそうですよ!

■お金の専門家が授業をするの? それって銀行の窓口で騙される系のお話にならない?

さて、新科目の「公共」。確かにお金について教えること自体はいいことだと思いますが、あらためて「誰が教えるの?」という素朴な疑問が湧き上がってきます。

どうやらこれまでの「現代社会」が廃止されて、その代わりに新科目として導入されたものらしく、お金のお話だけでなく、倫理や平和、政治といったトピックも幅広く取り扱う科目のようです。

日経新聞の記事でも指摘されていますが、既存の社会の先生たちが、新たにできたお金に関する項目を、本当に熱心に教えてくれるかな?と感じます。だって、今まで教えていなかったし、そんな専門知識、持ち合わせていませんよね?

そこで、金融庁や日銀、証券取引所などが講師の派遣などを考えているみたいですが、立場によってめちゃくちゃ偏りが出そうだし、さまざまな問題が噴出しそうです。銀行の窓口でダメ投資信託やダメ保険を勧められるのと同じような構図が、学生時代に前倒しされるようなことにならないか?と少し懸念しています。

さっき教科の内容として取り上げた「人生設計と三大費用」も、確かにそうだけど、あくまで一面を切り取った数字であって、理解度が低い学生に数字だけを暗記させるようなことになれば、ミスリードも甚だしい。

ぶっちゃけ、教える側の先生たちの方が、「あれ?うちって、結構やばくない?」なんて、多くの気づきを得るだけの授業になっちゃったりして(笑) 

そもそも投資のお話なんて、安定の代名詞である公務員の先生たちの主観が入ったら、「リスクがあるからやめておきなさい!」と一蹴されて終わりそうな気がしてしまうのは僕だけでしょうか? 完全に偏見かなぁ~?

■まとめ

子どもたちに「お金の育て方」を教えるのは大事ですが、それよりも考えなきゃいけないポイントは、そもそも「教える側の大人も、お金の知識を知らない」ってことなんじゃないかなぁ~なんて思います。

お金について教えるのは、本当に難しいですよね。お金との接し方は、単なる知識だけでなく、人生観や哲学とも密接に絡んできますから。結局のところ、「本人が納得すればいい話」という側面もあるわけで、なかなか一筋縄ではいかない気がします。

ともあれ、お金の学びの環境が徐々に広がっていくことはいいこと。始める前から批判ばかりしても仕方がないので、現場の先生たちの頑張りに期待しつつ、日本におけるお金の学びを取り巻く環境が少しずつでも良くなっていくことを願っております!(^^♪

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