あらためて今の時期から節税策を考えておこう!

こんにちは、ひらっちです。いよいよ本格的にGWが始まりましたが、皆さんはいかがお過ごしですか? 僕はかなり原稿の執筆が溜まっていて、結局、普段通りの毎日が続きそうな予感です。畑の方は夏野菜の苗を植えなきゃならないし、色々と忙しくしているうちに終わってしまいそうですね。

<いつものように簡単な自己紹介です>

僕は、地方国立大学を卒業後、ブラック企業で営業マンを経験。その後、フリーランスのライターとして独立開業、さらに数年後、新規就農して農業をスタートさせ、2020年現在、好きな仕事を選びながら人生を謳歌する「ほぼセミリタイア生活」を実践しているアラフォーです。

このnoteでは、特に20・30代のビジネスパーソンの皆さんに、僕の経験に基づいた「人生を楽しく過ごすための技術」を提供し、少しでもたくさんの方に「幸せな毎日」を掴んで欲しいと考えています。どうかお付き合いください。

■2021年もすでに3分の1が経過。今年の節税、ちゃんと考えてる?

あらためまして、ひらっちです。今日は「お金」をテーマに書いてみたいと思います。

自営業・フリーランスの皆さん、ちゃんと確定申告は終わりましたか?

今年の確定申告は、新型コロナの感染拡大の影響で4月15日まで延長されていました。僕は夏休みを8月31日に終わらせるタイプで、確定申告も毎年のように締め切りギリギリ(笑)。4月15日に税務署へと持参して無事フィニッシュしました。

何か問題があれば連絡が来る可能性もありますが、おそらく大丈夫じゃないかなぁ~と思います。

さて、確定申告を終えた方の中には「税金ってこんなにも取られるんだ…」と改めて実感されている方もいらっしゃるかもしれませんね。

新型コロナの影響で売上が落ちた人は多いと思いますが、その一方で、特にネット関連のフリーランスの方の中には「むしろ絶好調の一年だった!」という方もいるはず。もちろんそんなこと、絶対に言わないと思いますけどね(笑)

「いやいや、儲かってないですよ!」

そんなコメント、皆さん、絶対に鵜呑みにしちゃいけませんよ。「そうか、周りも儲かっていないんだから、自分が儲かっていなくても当たり前だ」なんて勘違いしたら、成長はありませんから。みんな、儲かっていることは周囲に隠したがるもの。出る杭は打たれる日本だということをお忘れなく。

前にも書きましたが、昨年は、新型コロナ対策という名目で、中小企業や個人事業主が使いやすい補助金がかなり出ました。「これを機にデジタル化を進めよう」とか、「ホームページを本格的に作り変えよう」とか、今こそと積極投資をする企業さんが周りにも結構あって、ライター界隈でもその恩恵を受けている人はかなりいたんじゃないかな?というのが僕の見立てです。

そこに、あの「持続化給付金」です。影響が激しかった昨年の今頃には売上が急減してすぐさま給付を受けたものの、「その後は復調して結果的にいい年だった」という人も少なくないと思います。

そんな方だと、結構な税金を取られることになった人もいるんじゃないかな? ということで、今日の本題は、「確定申告も終わった今の時期から、ぼちぼち節税のことを考えていきたいね」というお話です。

■まずは基本の節税対策からざっとご紹介

節税については、以前にも何度か書いています。なので、以前からこのnoteをチェックしていただいている方にとっては、繰り返しの内容になると思いますが、フリーランスの節税の基本は、この項目を頭に入れておけばほぼ網羅できるはずなので、復習がてらご覧いただければと思います。

では、結婚している夫婦を前提に「こんな節税方法があるよ」というものをざっと挙げていきますね!

<国民年金保険料>  

言わずとしれた年金です。年間40万円ぐらいが所得控除になります。ちなみに令和3年度は「1万6610円」にアップしているようです。年金恐るべし…!

<国民健康保険料> 

いわゆる「健康保険」ですね。これは世帯年収に応じて上昇します。こちらも全額所得控除です。自治体によって金額が変わるので、ご自身の健康保険料が気になる方は、お住まいの市町村のホームページなどで計算方法をチェックしてみてください。

所得税よりも負担が大きいケースが多いので、これから独立を考えている方は、いくらになりそうかを事前にチェックしておくのがお勧めですよ。

<小規模企業共済> 

中小企業の経営者向けの退職金制度で、王道の節税策です。月額7万円、年額84万円まで使えて全額所得控除になります。支払う時に節税となり、受け取る時にも税優遇が受けやすい点が魅力です。あと、最悪の場合、廃業すれば戻ってきます。これがイデコとの決定的な違いですかね。

<国民年金基金・イデコ> 

国民年金に上乗せする2階建て部分の年金です。貯金+国民年金では心許ないという方は検討を。個人事業主の場合、2つ合わせて6万8000円、年間81万6000円が掛けられて全額所得控除となります。ただ、途中で引き出せない点は要注意です。売上の浮き沈みが激しいフリーランスの場合、よほど余裕がある人以外はお勧めしません。

<経費> 

言わずもがなですね。金額は人によりけり。収入ー経費=所得なので、所得控除とは扱いが違います。例えば、自宅を事務所として使っている場合、その割合に応じて経費に算入するといった「家事按分」の使い方がポイントです。

<青色申告特別控除> 

青色申告をしていると、ご褒美として収入から65万円を差し引けるうれしい制度。令和2年度分から電子申告しないと減額されて55万円になりました。青色申告自体は、会計ソフトを使えばそれほど難しくないので、ぜひ使いたい制度です。

<経営セーフティ共済> 

正式には「中小企業倒産防止共済」という小難しい名前の制度。取引先の倒産に備えて、月額20万円、年間240万円を積み立てられ、支払った分を経費にできます。金額が大きい反面、解約するときには普通に収入としてカウントされるので、使い方にコツがいるのがデメリットかな? 来年分を前納すれば一時的にもっとアップさせることも!

メインどころはざっとこんな感じでしょうか? ここからは、さらに踏み込んだ方法を挙げていきます。

■パートナーに仕事を手伝ってもらっている場合

青色申告している場合、青色専従者というのが使えてパートナーに払った給与を経費にできます。これを使えばさらに節税の方法が増えていきます。

<給与所得控除> 

例えば、事業主の夫の収入は事業所得ですが、そこから妻に給与を支払えば、その収入には給与所得控除が適用されます。例えば、妻に給与を55万円支払った場合、夫の側では55万円の経費になり、受け取った妻の方では55万円すべてが給与所得控除になるため、所得税が掛からないことになります。

<小規模企業共済+国民年金基金orイデコ> 

詳しい説明は前述の通りですが、少し前に小規模企業共済への加入が経営者の妻にも認められるようになり、節税策がよりパワフルになりました!

なので、小規模企業共済+国民年金基金orイデコの金額を考慮しながら奥さんに給与を払うと、その分、事業主であるご主人の経費が増え、節税につながります。

あと、小規模企業共済の代わりに、奥さんを後述する中小企業退職金共済に加入させるという方法もあります。どちらかしか加入できないのでご注意ください。

奥さんをうまく利用した節税策はこんな感じかな? 次はもう一歩踏み込んで、「両親」にも仕事を手伝ってもらうことにしましょう。

■年金暮らしの両親に仕事を手伝ってもらう場合

<給与を経費に> 

両親に、何らかの仕事をお願いすれば、それは立派な労働です。給与を支払えば経費にできます。

ポイントは給与所得控除に収まる形にすること。令和2年以降は、55万円がひとつの基準になります。所得がゼロになり、両親が貰っている年金を削られる心配などもありません。

<中小企業退職金共済> 

従業員向けの退職金制度です。月額最大3万円を事業主の経費にできます。退職金を受け取る時の税優遇は強烈なので、両親に掛けておいてあげると、いい親孝行になるかもしれませんね。

■まとめ

いかがでしたでしょうか? 新型コロナの感染拡大の影響が続いている状況では、なかなか節税まで頭が回らない方も多いかもしれませんが、歴史を振り返ってみると、「大きな感染症が猛威を振るった後は、世界経済は急回復している」といったことを話す専門家もいたりします。

世界的にこれだけ金融緩和を続けていますから、コロナさえある程度収まれば、一気に消費が増えて景気が急回復する可能性は高いんじゃないかなと個人的には見ていますが、どうなるでしょうかね。

節税をしたいと思っていても、年の後半になって「そろそろ準備を始めておこうかな?」と重い腰を上げているようでは、打ち手はどうしても限られてしまいます。

無駄遣いで経費をかさ増しするのは、単純にキャッシュを減らすだけ意味がありませんが、制度をうまく活用した節税なら話は別です。売上が読みづらい今だからこそ、守りを固める勉強に時間を割き、売上が回復した時の対策を練っておきたいところ。「節税は計画的に」が基本ですね!


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