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で、半自給自足生活、どうやって始めればいいの?

おはようございます、ひらっちです。今日も朝から農作業の予定です。メインの作物であるタマネギの苗を2万本くらい手植えする予定です。最近は農作業続きで体のあちこちが痛いw。もうすっかり中年ですからね。

<いつものように簡単な自己紹介です>

僕は、地方国立大学を卒業後、ブラック企業で営業マンを経験。その後、フリーランスのライターとして独立開業、さらに数年後、新規就農して農業をスタートさせ、2020年現在、好きな仕事を選びながら人生を謳歌する「ほぼセミリタイア生活」を実践しているアラフォーです。

このnoteでは、特に20・30代のビジネスパーソンの皆さんに、僕の経験に基づいた「人生を楽しく過ごすための技術」を提供し、少しでもたくさんの方に「幸せな毎日」を掴んで欲しいと考えています。どうかお付き合いください。

ちなみに現在、『マイナビ農業』で不定期連載中です。農業にご興味のある方はぜひこちらもご覧ください!

■ひらっちのTwitterにこんなご質問をいただきました!

あらためまして、ひらっちです。今日は「農的暮らし」をテーマに書いてみたいと思います。

最近、お金の関するお話ばかりが続いていましたが、近頃はマイナビ農業で記事を書かせてもらっていることもあり、Twitterにこんなメッセージをいただきました。

はじめまして🙏
農的な一歩を踏み出すためのアドバイスをいただきたくメッセージしました。農バイトや市民農園等色々とあると思いますが、何から始めるのが良いでしょうか..😅

新型コロナの影響で、これまでの生活を見直し、新たに農的な暮らしを始めてみようという方が増えているようですね。実際、家庭菜園の市場は大盛況みたいです。お付き合いのある種苗会社さんも、農家さん向けの販売は厳しい部分がある一方、家庭菜園向けの需要は伸びているようです。

俳優の山田孝之さんも、こんなプロジェクトをスタートさせているみたいですし。なんだか楽しそう! 原点回帰、僕も参加してみようかなw

ただ、コメントをくださった方のように「何から始めてみればいいのか分からない…」という方は、結構いらっしゃるような気がします。

そこで今日は、「全く農業に触れたことがない人が、どんな風に農的暮らしを始めてみるのがいいのか」について考えてみようかなと思います。

■やっぱり市民農園を借りるのがおすすめかな

一口に「農的暮らしを始める」といっても、本当にいろいろな方法があると思います。

畑がない都会暮らしの方であれば、「自宅でプランター栽培を始めてみる」「指導付きの民間農園をレンタルする」といった方法もあると思いますが、僕が個人的に強くおすすめしたいのが「市民農園のレンタル」です。過去にもこのあたりをテーマに書いているので、よかったら下記の記事なども参考にしてみてくださいね。

僕はもちろんプランター栽培をしたこともあるし、民間のレンタル農園をじっくり取材したこともあります。プランター栽培は水やりなどをまめにしないといけないので意外に大変、民間のレンタル農園はとにかく高いのがデメリットです。このあたりが問題ない方であれば、これらを選択してみるのもいいと思います。

ただ、僕が「市民農園」をお勧めするのは、上記2つのデメリットを解消してくれる方法だからです。

プランター栽培のようにまめに水やりをしなくても、市民農園であれば土壌から野菜自身が水を吸い上げるので、マルチ(土にかぶせるビニール=保水効果あり)などを使えば十分に野菜が育ちます。品種選びなども大切になりますが、水やりをほとんどせずに収穫できるものも多いです。

また、民間のレンタル農園に比べて圧倒的に安価です。上記の過去記事には、参考例としていくつか市民農園のリンクを貼ってありますが、民間のレンタル農園に比べると価格はおおむね数分の1だと思います。

最近はYouTubeで栽培方法を学べる動画をいくらでも見ることができますので、レッスンはなくても十分おいしい野菜を育てることができると思いますよ!

■自給自足を目指すなら「野菜選び」や「料理の腕前」も大切?

あと、家庭菜園でうまく野菜ができるようになったら、本格的に「自給自足」が視野に入ってくるようになるかもしれません。

全く野菜を育てたことがない人は意外に思うかもしれませんが、形や虫食いなどをそれほど気にしなければ、自分たちが食べる分くらいの無農薬野菜を育てることはそんなに大変なことではありません。「売る」となると、格段に難易度が上がりますけどね。

幸い、農業は「自分」という「安定した固定客」がいます。「自分の食費分=売上」という発想でいけば、確実に(疑似的な)収益を上げられるわけで、そこにフォーカスした農業であれば、無理のない形で生活の質を高めることができるはずです。

そして、自給自足をするうえで大切なのは、向く野菜・向かない野菜を見極めること。向かない野菜を無理に頑張ろうとすると、手間が大きくなり過ぎで、生活の質を下げることになりかねません。うまく割り切ることも大切です。

そのあたりのお話は、下記の過去記事を参考にしてみてくださいね。

あと、意外に思われるかもしれませんが、自給自足に必要なスキルは、野菜づくりよりも「野菜の腕前」が鍵を握っていると個人的には思っています。

うちの妻は、結構な料理好きです。グルメライターでもある僕がどうしても都合がつかず、代わりに妻を出陣させたことがありますが、料理人と思わぬところで意気投合し、楽しげに帰ってきました。家には料理本が100冊以上はあると思います。プロではないけれど、セミプロぐらいの腕前はあるんじゃないかな?

そんな妻でも、自給用の野菜には当初、手を焼いていました。スーパーの野菜とは全く違う形をしているし、ほとんど見かけない野菜も栽培していたからです。野菜をいくら作っても、食べられる状態にしなければ意味がありません。食材の調達+調理がうまくコラボレートしてこそ、質の高い自給自足が実現できるというわけです。

このあたりについても、過去に詳しく書いた記事がありますので、よかったらぜひ読んでみてくださいね!

■まとめ

いかがでしたでしょうか? 最近は「お金」をテーマに記事を書くことが多かったので、「ひらっち=資本主義の権化」みたいな感じで捉えている方もいらっしゃるかもしれません。もちろんそんな側面もないわけではありませんが、むしろ資本主義の恩恵も受けつつ、それ以外の生き方もうまく組み合わせ、質の高い暮らしをしていきたいよね、というのが僕のモットーです。

仕事も「ライター」と「農業」の二刀流ですが、社会に対するスタンスも「資本主義」と「脱資本主義」の二刀流がいいよね、というのが僕の考えです。「お金に頼れなくなっても生きていける」という自信が持てるのは、とってもデカいと思います。

僕が理想とする「農的FIRE」には、自給自足のスキルは必須です。それを習得するために農業を始めたという側面もあるわけですけど、ぶっちゃけた話、自給自足はそれほど難しいスキルではありませんし、まずはできるところから始めてみようという方が増えてくれるといいなぁ~思います。コメントをくださった方も、ぜひ自給自足にチャレンジしてみてほしいですね(^^♪

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