見出し画像

高校三年生から新入生へ伝えたいこと。

高校は本来、行かなくても良い場所なのだ。義務教育期間が終了しており、日本では中学卒業時点で働くことのできる恵まれた国だ。しかし、暗黙の了解で大多数は高等教育を受ける。もしかしたら就職する学生にとっては自由に時間を使える期間が最後になるかもしれない。

そんな自由時間に何をすべきか。私なりの三年間を書いておきたい。

自分の軸

自分の軸ってなんだろうか。

自分の軸とは、自分の中心に置いてある信念(軸)のことで、何か決定をするときなど自分自身の生き方を決めてくれます。

私は高校3年間という短い期間を通して、自分の軸が定まっていない人が多いと強く感じた。

トレンドに取り敢えず飛びつき、とりあえず周りに従っておけば問題ないだろうという思考。確かに安全かもしれないし、変に浮くこともない。

私自身も高校入学当初はそうだった。

似合わないけど取り敢えず流行りだからという理由で服を買ったり、流行りの髪型にしたり。SNSを開くたびに「いいね来たかな」「この人羨ましいな」と他人に対して敏感になる。自分と他人を常に比較し、劣等感を感じて自己嫌悪感に陥り辛い思いをする。

周りに合わせている自分は本当の自分なのか?自分を殺してまで周りに好かれる必要はあるのか?周りに合わせつつも、私はこのことばかり気になっていた。

留学で価値観がガラッと変わった話

私は高校在学中にアメリカ留学を経験した。

詳しいことはまた別の記事で書きたい。

現地で感じたことは「皆んな違う」ことだった。日本では「ダサい」と言われてもおかしくない服を着ていたり、野外ライブでは他人同士が手を取り合って踊っていたり。それぞれ自分という人間を理解してイキイキと輝いていた。つまり、自分の軸がある人が多い印象だった。

私はこれまで、似合うわけでもない服をトレンドに合わせて買ったり、SNSで自分より優れている人を見つけては自己嫌悪に陥って劣等感を抱いていた。次第に自分への自信がなくなり、歩くときは下を向き、何もかも周りに合わせる「ただの人間」になっていた。思い出してみれば、とても生きた心地がしていなかった気がする。

自分がやったこと

留学の経験があってから、私はとにかく色々なことに挑戦した。留学に挑戦したことで新たな価値観を生み出したことができたから、挑戦することでまた何か得られるものがあるのではないかと感じたからだ。

アルバイト代を貯めて、思い立ったその日にフェリーを予約して一人旅をしてみたり、

無頓着だった身の回りの毎日欠かさず身につけるものに拘ってみたりもした。

ロードバイクで北海道で一番高い山である「旭岳」まで登ったのも良い思い出だ。

意識高く、ニュースをみて考えをノートにまとめたりもした。

気づけば私は周りの目を一切気にしないようになっていた。もちろん公然のマナーに沿ってだ。

何もかも周囲を気にしていたあの頃より、明らかに今の方が幸せに感じるし、自分で生きている実感がある。

とにかく、周りのやらなさそうなこと。「たった一人の自分」を持つために色々なことに飛びついた。もちろん周りからは「ズレている」「お前は中途半端だ」「無駄なことはするな」と色々な反感を買った。けど、そこで従っっていれば結局変わらないままなのだ。

そしてとうとう、やりたいこともビジョンもなかった私が将来の夢を見つけて大学へ進学することを決意できた。

自分の軸なんて目に見えるものではないし、定義すらも曖昧なものである。しかし、その曖昧な軸を見つける過程や経験が自分自身の人生を豊かにしてくれることは間違いないと思う。

新入生へ

もちろん、自分の軸が無いことが悪いわけではない。ただ、

自分を殺してまで周囲から好かれる必要があるのか

ということを自分に問い詰めて欲しい。

無論、勉強をする前提だ。今の教育現場は定期テストと日常的な生活態度によって成績が決まる。高校に行ったからには勉強は避けては通れない道なのである。しかし、ただなんとなく言われたこと、言われた範囲を勉強するだけではせっかくの時間が勿体無いのだ。

現代は情報社会で、誰だって情報を流すことができる。しかもその情報は嘘か本当かわからないのだ。なにもかも「正解のない時代」に突入している。大人や偉い人の言うことは本当に真実だろうか。常に問題意識を持つことがのちに自分を救うことにつながるだろう。そのために「自分の軸」が必要になってくる。

せっかくの高校生活、ぜひ「自分の軸」を定めて自分自身を理解してあげて欲しい。その軸が後々変わったっていい。周りがやらなさそうなこと、自分だからこそできることにどんどん挑戦して欲しい。


最後に

私が高校三年間で自分のバイブルとして読んだ本を共有したいと思います。

正直長くて大変でしたが、手っ取り早く読みたい方は漫画がおすすめです!


最後まで読んでいただきありがとうございました!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?